第57話 お礼がしたくて
「あ、あのクロイソウヤさんですか?」
ソウヤたちが宿に入ろうとすると一人の狐耳の女性が話しかけてきた。
「そうだけど、どうかしたか?」
「この度はほんとうにありがとうございました。私の両親いや、帝国にやられた人たちのために帝国を滅ぼして頂きありがとうございます。」
そういうと、その女性は深々と頭を下げてソウヤたちに向かいお辞儀した。ソウヤは、少し慌てた様子で答える。
「いやいや、あれは俺がそうしたかったからやったまでで誰かにお礼を言われるようなことではないよ。」
「それでも…。」
「まぁ、とりあえずここで立ち話もなんだし、俺たちの泊まってる部屋で話そう。」
なんだか、話していたら長くなりそうなので部屋で話をすることにした。
部屋は、四人部屋でテーブルと椅子が用意されておりとても豪華な部屋。ソウヤたちはテーブルを囲むように席に着き話しを始めた。
「自己紹介が遅れました私は、エルン=シャンデルです。この街で生まれ育ちました。弓使いのBランク冒険者です。」
そういうと背中に背負っている弓を見せた。ソウヤは神の眼で鑑定したところ、高級の弓らしく相手から自分を見にくくする効果を付与する。
ソウヤたちも自己紹介をし、本題に入った。
「私は、ソウヤさんのパーティに入れさせてもらいたいのです!」
それを聞いた、ヴィルナちゃんとリアンはビクッと反応した。
「エルンさん、私たちは色々な場所を旅をしています。この生まれ育った故郷を離れないといけません。」
「そうじゃ、それに主人に付いて行くとなぜか強い敵と対峙することになるのじゃ。」
エルンは、それを聞き少し俯き悩み始めた。ヴィルナちゃんとリアンはアイコンタクトをし合っていた。エルンがあまりにも悩み続けているのでソウヤが。
「まぁ、しばらくバンデースに滞在する予定だからよく考えればいいよ。よかったら一緒に行動しよ。それで改めて入るか入らないか決めればいいよ。」
エルンは、顔を上げて小さくうなづいた。
「とりあえず、今日はお開き!また明日この部屋でとりあえず話そう。エルンさん送っていくよ。」
「あ、いえ、私もこの宿に泊まっているので。一人で大丈夫です。では、」
エルンは、そういうと部屋からでて自分の部屋へと向かって行った。ヴィルナちゃんは机にグデッとしていた。
「何してんの?二人とも?」
すると、ヴィルナちゃんが手を上げブルブルさせ始めた。
「いやぁ、恋敵が増える気がするから大変だなぁって。」
「しかし、ヴィルナよ。一夫多妻だから大丈夫なのではないか。」
「それでもさぁ…。」
ウルウルさせた目でヴィルナちゃんはソウヤを見つめた。ソウヤはついつい目を逸らしてしまった。
(いやいや、その話を俺の前でするなよ。反応に困るだろ。)
(マスター、モテモテですね。ハーレム願望が叶っていい感じですね。)
(なんか、ハーレムって大変なんだな。)
そんなこんなで1日が終わった。
コンコン コンコン コンコンコンコン
部屋のドアがノックされている。あぁ、でないといけないけどめんどくせぇと思いながら寝ていると、誰かが出たようだ。
「ふぁぁ、どなたですか〜。」
どうやら、ヴィルナちゃんが出たようだ。
「エルンです。あ、まだ寝ていましたか、失礼しました。街の案内をしようかと思いましたが、」
それを聞いたソウヤはノソッと起きた。
「それは、有難い。ちょっと待ってて支度するから。」
ソウヤはまだ寝ているリアンを起こし支度をし始めた。
「ふぁっ、お待たせ。」
「あ、ソウヤさん。おはようございます。」
エルンが歩くお辞儀するとピョコン、ピョコンと狐耳が動いく。
「ヒャッ!」
ソウヤは寝ぼけてたのもあるが思わず、エルンの耳を掴んでしまった。その時に可愛らしい声をエルンがあげた。
「あ、ごめん!」
ソウヤは慌てて離した。エルンは、少しもじもじして、顔を赤らめながら俯いている。
「い、いえ。少し驚いただけです。でも、初めて異性の人に触られたもので…。」
アッチャーと思っていると、リアンとヴィルナちゃんが部屋から出てきた。
「お待たせーってどうしたの?」
「い、いや。よし、それじゃぁ行くか。」
ソウヤたちは街の探索へと向かった。
いよいよ今日で2017年終了ですね。やり残したことはありませんか?ほら、コメントし忘れたか、レビューし忘れとかさ。
とりあえず、2017年の最後の話となります。来年はもっとうまく書けるように頑張りって行きます!
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