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俺チート能力で異世界楽しむわ  作者: みこじゃ
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第108話 ゲームセット!!

「はぁぁっ!!!」


「ぐあぁぁ」


 バーメンの掛け声とともに最後の魔王軍の魔族が血を流しながら絶命した。


「我ら、クリストリアンの勝利だ!!!!!」


 兵士たちの歓喜の雄たけびがあたりに響き渡った。みんなよく見て見ると魔獣や魔族の返り血を浴びている。体から血が出ていたり、腕や足がないものも中にはいる。下を見れば、魔獣や魔族の死体だけでなくクリストリアンの兵士の死体も転がっている。死者を出してしまったか。


「もう日が暮れてるの。」


 リアンがリヴァインブレイクを地面にさして杖代わりに立っている。


「全く~なんであんなにいたのかな~」


 ベルメスが文句を言っていた。ベルメスが言う通り、かなり多かった。万はいたんじゃないだろうか、八割程度はソウヤたちが相手していた。一人で五千以上とかおかしいと思う。さすがのソウヤたちも疲労を隠せなかった。しかし、ソウヤたちについている血は全部返り血で全く擦り傷さえついていない。ガルは完全武装のまま戦っていたから魔力を相当消費したのだろうソウヤの膝の上で眠っている。


「ソウヤたち殿ご協力大変感謝します。ソウヤたち殿がいなかったら我々の勝利はなかったでしょう。」


「この勝利はソウヤたち殿のものです。」


 ソウヤは首を横に振った。


「この勝利は紛れもないあなたたちクリストリアンの皆さんのものです。死傷者も多く出てしまいましたし…」


 バーメンとリーメンの表情が少し曇った。確かに仲間を失うことは辛いことなんだろう。ソウヤたちはまだ仲間を失ったことがない、そのつらさは計り知れないものなのだろう。バーメンの口が開いた。


「掛貝のない仲間が死んでしまったことは本当につらいことですが。彼らも自分の故郷を守るために死ねたのなら本望でしょう。」


「そうですね。決して彼らが死んだはソウヤたち殿のせいではありません。しかし、そんなことを言ってもあなたたちは気に病むのでしょう。なら、一緒に彼らのことを追悼してやってください。」


 ソウヤたちは黙ってうなずいた。



 綺麗な夜空に多くの煙の柱が立ち上る。今回の死者を火葬しているところだ。皆、火に向かい手を合わせ死者に冥福を祈り、追悼している。


「お前らの勇敢な姿は私たちがしっかりと見た。最後の一瞬まで逃げずに戦いそして死んだ。そんな勇敢なお前らのことは一生忘れはしない。」


「さぁ、安らかに眠れ。俺らも遅くなるだろうがお前たちのことを追いかけるからな。」


 追悼も終わり、今テントをどでかいテントを張り祝勝会を行っている。どうやら無礼講なようでリーメンと腕相撲をしていたり、バーメンに休みの交渉をしていたりといろいろなことをしていた。当然、ソウヤたちも。

皆酔っているようで上機嫌だ。


「ソウヤさん、どうやってそんなに強くなったんですか?」


「おぉ、ずるいぞ!俺にも教えてください!」


 酔った兵士にソウヤが絡まれていた。ちなみにソウヤは二十歳になっていないので酒は飲んでいません。この世界にそんな法律はないのに律義なものだ。


「いやいや、あれですよ。なんかいつの間にか強くなったんですよ。」


「うまくはぐらされたぁ~」


ソウヤは、親戚のおじちゃんとかがこんな感じだったなとか元の世界のことを懐かしんでいた。こういうのもたまには悪くない。


「その強さに惚れました、結婚を前提にお付き合いください!」


 リアン、エルン、ベルメスが告白というか求婚されていた。しかし、リアンたちは同じようなことを言って断った。


「ソウヤのようになってから、出直すんじゃな。」


「ソウヤぐらい強くてかっこいいなら。考えます。」


「ソウヤ以外~興味ないよ~」


 それが聞こえていたソウヤは照れ臭くなった。周りの兵士からもからかわれなお照れていた。


「なぜ、俺にはそういうのがないんだ。」


 食べ物を頬張っていたガルが不服そうに文句を垂れていた。


「まず、その言葉遣いを治さないとだめだな。あまり女の子らしくないし体系と相まって。あと、言わせてもらいたいことがある。」


「なんだ?」


「どうしてお前は俺の膝の上で飯を食っているんだ?!」


 ガルはずっとソウヤの膝の上で飯を食べていた。というか、最近ずっとだ。


「どうしてって、まぁ、細かいこと気にするな。」


「気にするわ!」


 こうして、にぎやかな夜は終わりを告げた。

 深夜、皆が眠りについたときソウヤは一人外に散歩に出かけた。リアンたちはいまだに目を覚まさないヴィルナと寝ていた。


「やはりこの世界の月は綺麗だ。」


 ソウヤは倒木に腰かけて空を見上げていた。


「アスト、ヴィルナには嫉妬の大罪武装があったのか。」


(そうですね、先程マスターの力を借りてほかにだれがどの大罪武装を持っているのかを探ってみましたが、わかりませんでした。しかし、リアン、エルン、ベルメス、ガルベートに大罪武装をもっていることは分かりました。あと、二人わかりませんが。)


 アストは、残念そうに話していた。


「まぁ、その二人を見つけたら教えてくれ。話しかけてみるから。」


(わかりました。まだお話ししていたいですがマスターのお体が心配ですし、お休みください。)


「分かった、ありがとうアストお休み」


(お休みなさいませ。)


 明日は新しい国に向かうか。


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