諜報部1
昼食を食べ終わったあと、会長が生徒会室を案内してくれることになった。
しかし、登手姉妹は結構カワイイ事もあり、3人で歩いていると少し周囲からの視線が冷たい…。
生徒会室に向けて歩いていると、会長から質問された。
「廿六木君は並行ダイブ出来る?」
「同時に会話するのは難しいですがダイブすること自体なら…」
並行ダイブはVR空間に入りつつも実身のコントロールを維持する超能力の事である。
「それでは生徒会室に行きつつ先に諜報部を紹介するは、諜報部の本部はVR空間の中なの」
会長から送られてきたVRアドレスにダイブする。
全般的に黒でまとめられた内装の中、各種モニター等が並んでいる部屋に通された。
「ここが諜報部の本部よ」
「そもそもなんで中高に諜報部なんてあるんですか?」
会長が説明してくれた。
この学校は私立を名乗っているけれども、実態としては出資者は軍事企業とかだし、防衛大以上に防衛隊に近い学校って言われているのは当然知っているわよね。
結果として校内に軍事機密もあるし色々な所から狙われたりしているの。
それに、遠隔体を使えば身体的危険無く活動を行えるから、中高生でも多少危ない事にも手をだせるのよ。
やっぱり手を出すんだ危ない事。
徐々に減っていくアクセス数…導入部で盛り上げるのに失敗した気が…。