隣にいない。
一人で寝るのが、こんなに寂しいものだとは思わなかった。
久々に一人で寝た。
隣にお前がいない感覚。
俺はそれを久々に味わった。
寂しい。 悲しい。
そんな一言で終わるものじゃない。
いや、終わらせていいわけがない。
お前という感覚も。 俺等の関係も。
改めて気付かされた。
お前が隣にいて、初めて安心できるんだって。
一人じゃ何にもできない。
一人だと、孤独を感じるだけ。
一人じゃ何にもできない。
一人だと、布団の温もりが俺のだけ。
なんか無性に欲しくなるんだ。 お前が。
なんで、喧嘩しちまったんだろうな。
そう思っても、自分から謝るのがなんか見っともない気がして。
そんな風に考えてるだけ、余計にダサいことはわかってる。
だけど、どう考えたって、俺だけの所為じゃない。
いや、原因は、俺にあるのは確かだけど、家を飛び出したお前にも。
いや・・・。 やっぱ、お前は悪くないか。
俺がそういう風にさせたんだから。 原因を作ったのは・・・。
くっそ。
なんで、お前が隣にいないだけで、俺はこんなにも、
胸がぽっかりと空いちまうんだ。 ただ一言、苦しいよ。
だから、 明日、お前に会いに行こう。
お前の友達の家までお前を迎えに行って、
それで「ごめんな」って、俺から謝ろう。
だって、俺にはお前がいなきゃ駄目だから。
俺にとって、お前という存在は、恋人というだけじゃない。
隣にいて、俺を安心させる存在。 とてもとても大切な人。
俺にとって、お前という存在は、欠けてはならない存在。
お前だから隣にいて欲しい。 他の誰でもない、お前に。
俺にとって、お前という存在は、いて当たり前の存在。
だからこそ、失う可能性があることを忘れてはいけない。