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好きと言うまで -5.クリス視点

うっかり妹とヒーローを会わせてしまった次兄です。

 俺はクリス・アイルズバロウ。27歳で上級魔法騎士として王宮に仕えている。

まさか、俺の直属上司ジュード・クラドック卿がベルに目をつけるなんて思いもしなかった。

あの方は外見と、特級魔法騎士、王族に次ぐクラドック公爵家の次男という肩書きで

王宮、街中、とにかくどこでも近づく女性が絶えない。

 それを知ってか、あの方は「来るもの拒まず、去るもの追わず」なところがあって、女性関係が華やかだ。性格は穏やかな仮面をつけているものの、好奇心旺盛で何事も面白がる性格をしている。          

 なぜか、あの方の“面白がる”はいつもなぜか腹黒さが漂っている。ジュード様を誘う女性たちには分からないだろうけど、俺たち騎士団の人間にはわかる。特に俺は身をもって知っている。

なぜなら、一族に似たようなのがいるからだ。誰とは言わないが、ランス伯父や一番上のユアン兄が同類だ。そして、俺はなぜかその「面白がる」対象になることが多い・・・・


 それにしても、ジュード様はどこでベルの存在を知ったのだろう?

俺は、ベルのことはあまり王宮では話さない。王宮のヤツに目をつけられては困るからだ。

・・・・・待てよ?

そういえば、ベルの作ったパンやお菓子を寮の部屋で食べていたときに、ジュード様が来たことがあったな。

 で、一口食べて気に入ったのか、結局半分以上食われたことがあった。

そのとき、雑談の中でついベルのことや店の場所を話したり家族写真を見せたっけ・・・

まさか、それか、それなのか?俺がきっかけ?


「食べ物を扱うのに、香水をつけたら味も匂いもわからなくなる」とベルは

化粧も最低限、ついでに服装も地味だ。

たぶん、ジュード様は好奇心で見に行ったときに、実際のベルを見て自分に近づくタイプの女性じゃないところに興味を持ったと思われる。


 兄としては、その興味が「ただの興味」で終わってくれることを望む。

仕事では厳しくも公明正大な判断をする上司なので尊敬しているし、彼の下で働けることに感謝している。

が!プライベートは別だ。

 もし、ベルとジュード様が付き合うなんてことになったら、確実に実家に情報がいく。

 ベルに害がないと分かれば、母や祖母はジュード様を大歓迎するだろうし、父や祖父も複雑な心境だろうけど特に反対はしないだろう。一番おっかないのはユアン兄だ。

ベルはユアン兄のことを「優しくて甘いお兄さん」なんて思っているかもしれないけれど、ユアン兄は優しい性格だが、「甘い」のはベルに対してだけだ。

間違いなく王都にきてジュード様を見に来る。似たもの同士に挟まれるなんて、絶対にいやだ。

ランス伯父も入れたらトリプルじゃないか・・・・俺は重いため息をついた。


読了ありがとうございました。

誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。


クリス兄は、若干いじられるタイプなため、ジュードからよく遊ばれています。気の毒な人です。

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