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An event to marriage-9:パーティー前日

実家の母から「パーティの前の日はジュードと二人でこちらに泊まったらどう?ゆっくり準備ができるわよ」と誘われたので、私たちは結婚が成立したあとに実家に向かうことに決めた。


 そして、手続きを無事終えた私たちは移動魔法で行くことにした。

「ベルは、パーティ料理をリサやノーラと一緒に作るんだよね」

「はい。そうそうクリス兄も今日実家に向かう予定です。あとランス伯父夫妻と当主様も」

「クリス、一言も言わなかったなあ」

「忙しいジュードに言いそびれたみたいですよ。」

“ジュード様も前泊なのか。ランス伯父とユアン兄とトリプル・・・・どうして俺の予測した事態になってしまうんだ”とクリス兄がカフェでため息をついていたことはジュードには言わないほうがいいな。


 実家に到着し、改めて家族に手続きが無事終了したことを伝える。

祖父母や母、オーガスタおば(ランス伯父の奥様)は「おめでとう。しっかり頑張りなさい」とにこやかに祝福してくれたのに、父は寂しそうだし、ユアン兄は憮然、クリス兄はため息。

ランス伯父は「ベル、ほんとうにジュード卿でいいのか?今からでも無効にしてあげられるぞ」と私に聞いてオーガスタおばに怒られていた。

当主様は「ジュード卿。ベルを大切にしないとアイルズバロウ家を敵にまわすことになることを忘れないように」と顔は笑っているものの言ってることが怖い。


 「ベル。パーティー料理は、いちおう下ごしらえで時間がかかるものは済ましてあるの。

簡単なものに取り掛かるから、手伝いなさい」と母が声をかけてきて、報告会は終了した。

 女性陣は祖母を筆頭にひたすら料理の準備。男性陣は、当初はジュードをあれこれ質問攻めにしていたようだが、ジュードがうまくかわすため、関心がクリス兄に移ったらしい。

 台所まで笑い声や、クリス兄の弁解などが聞こえてきている。


「あ、言い忘れてたわ」と母が私をみて笑った。

「なに?お母様」私はボールの中味をこねながら返事をした。

「残念でしょうけど、あなたたち今日泊まる部屋は別々ですからね」母がうふふと笑う

「は?お母様、なにを言って・・・」あやうく中味を落としそうになる。

「あら。つまらないの。少しは残念がればいいのに」と目をキラキラさせる母。

「そうよ~、ベル。少しは残念がりなさいな」とオーガスタおば。

「ベルは純情なんだねえ」と笑う祖母。

この3人には勝てない気がする・・・・。


その後、同じく母から部屋が別になることを聞いたジュードは「それは残念です」と返答して、父や兄たち、伯父から「当たり前だ!!」「当たり前です!!」と同時に言われていた。



読了ありがとうございました。

誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。


明日、最終回をUPする予定です。

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