An event to marriage-1:プロポーズ
今回から、新しい章です。
ジュードと同じテーブルで朝食を食べる。
あれから、なんとかジュードを説得してベットから出られたけど、うああああ、やっぱり恥ずかしい!!
「ベル?顔が赤いよ?」
「ふぇっ。いえいえいえ、そんなことありませんよっ」
「これから、ずっと続くんだから慣れてもらわないと。でも、今のままでもいいか・・・かわいいのに変わりはないし」
「え?ずっと?」
「ずっと。くそっ・・・・改めて言うつもりだったんですけどね。花とか持ってきて」
「え・・・」
「バザーのときに、子供たちから聞かれたことを話しただろ?俺がどう答えたか知りたくない?」
「どう・・・答えたの・・・?」
「パパとママみたいになるんだよって答えた。」
そ、それって・・・。
「ベル・アイルズバロウさん」ジュードが急に改まった口調で話しかけてきた。
「はい。」私も背筋を伸ばす。
「私、ジュード・クラドックと結婚しませんか?私はあなたと、これからの一生を共に生きたい。」
「ほんとに・・・?私でいいのですか?」
「私はあなたがいい」
「返事は?ベル」ジュードが優しく私を見つめる。言うことなんて、決まってるもの。
「ジュード・クラドックさん、私、ベル・アイルズバロウも、あなたと結婚したいです。あなたのそばにいたいです」
朝食後、ソファーに並んでお茶を飲む。
「本当は、こんな状況じゃなくて花とか用意してロマンチックなプロポーズをしようと思っていたのに・・・だめですねえ」ジュードはため息をついて私を抱きしめる。
「どうして?充分素敵でしたよ、ジュード」朝食の片づけがしたいんだけど、ジュードが放してくれない・・・。
「あーあ、帰りたくない。店から騎士団に通っちゃおうかな」
「ジュード・・・・きっとクリス兄が“どうして、ジュード様がここにいるんですか!!”って乗り込んできます」
「クリス・・・そうか、彼は俺たちのこと知ってましたね。そっか、彼が義理の兄か・・・これは楽しそうですね」その「楽しそうですね」が黒い感じがするのは、私の気のせいかな。
「あー、それにしても帰りたくない」
結局、ジュードが帰ったのは夕飯食べたあとギリギリの時間でした。
読了ありがとうございました。
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最終章に入りました。
ラストまで毎日更新がんばります。