ふたりは恋人 -1
今回からは、「好きというまで」後の話です。
「ベルは、今度の休みに予定入ってる?」
いつもの時間に来たジュードは、お茶を飲みながら聞いてくる。
今日のジュードは「本日のお菓子」桃のマフィンを食べている。
「特にありませんが、ちょうど東の広場で蚤の市があるので行きたいなぁ、と」
「今度の俺の休み、ベルの店の休みと同じなんだよね。」
「あら、偶然ですね。そういえば、ジュードって休みのときっていつも何して過ごしているんですか?」
「だいたい訓練、読書。前は、他にいろいろと」
「まあ。前はジュードも大変だったのですね」
「いろいろ・・・って、何を想像してる?」
「え?女性たちとデートしてたのでは?」
「う・・・」図星だったようだ。
答えに詰まるジュードというのを、私はちょっと面白く見ていた。
自分のせいで、私がお嬢様に絡まれたことを、いまだに悔やんでいるらしい。
別に気にしなくていいのにって言っているのにな。
ちなみに、あれから3時間後くらいにお嬢様たちは制御の魔法が解けて慌てて戻ったらしい。
なぜ「らしい」なのかといえば、あれから彼女たちの処分は、どうなったのかランス伯父に聞いたら、とてつもなく黒い笑顔を返されたので聞けなかったのだ。
・・・・・聞かないほうがいいことって、あるよね。
「休みには俺との時間を過ごすってのを入れてほしいなぁ」
「そっか。ジュードの「前のいろいろ」時間部分ですね?」
「その「いろいろ」はともかく、俺はベルとデートしたいんだけどなあ」
う。7歳も年上なのに、どうして捨てられた子犬みたいな目でこっちを見るのよ~~。
「あの・・・・もし、嫌でなかったら、一緒に行きませんか?」
「ほんとうに?」とニッコリ笑うジュード。
「はい」なぜか策にはまった感が抜けないのはどういうことだろう?
「うれしいなぁ。今度の休みが楽しみだね。」
本当に嬉しそうなジュードは、マフィンの最後の一口をぱくりと食べて
「明日は、北の王領に出張なので、ベルの作ったものが食べられない・・・うう残念だ」と真剣にがっかりしているので、私は今日焼いたチーズブレッドとハニーケーキを袋に詰めて渡した。
「今日焼いたパンは明日軽く温めても美味しいですし、ケーキも日持ちするものです。よろしければ、持っていってください。」
そのときのジュードの笑顔があんまりかわいいので、心臓がばくばくしてしまったのはジュードには秘密。
でも、私の顔は真っ赤だったらしく、ジュードはさらにニヤニヤして店から出ていったのがちょっと、恥ずかしい・・・。
読了ありがとうございました。
誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。
恋人同士になった二人を書いていく予定です。
タイトルがベタですみません。ひねりひとつもなし。