表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/4

4 おばあさんとおじさん

ポンポンの決意…

 それは素晴らしいケーキでした。生クリームは舌の上にすっととろけて、スポンジは焼いた小麦の香ばしさが口いっぱいに広がり、ジャムにした果物も生のままのも甘さと酸っぱさが際立っていて飽きることがありません。

「毎日でも食べたいや」

 とポンポンが言うと、おばあさんはさびしげに目をふせました。

「実はね、私の手はもうだいぶくたびれて、思うように動かなくなってしまったの。掃除も洗濯もできなくなって、顔を洗うのも一苦労。ケーキだけは頑張って作ってきたけれど……明日、隣町の老人ホームに引っ越すの。今日のは、私が作る最後のケーキなのよ」

「そんなぁ」

「このお店、なくなっちゃうの?」


 ポンポンとコンコンの泣き出しそうな顔を見て、男の人は「大丈夫さ」と言いながら2人の頭をわしわしと撫でました。

「明日からお店は僕が引き継ぐんだ。僕はこの人の息子でね、レシピは全部(頭を指さしながら)ここに入ってる。小さい頃から食べてきたから味も覚えてる。母さんにはまだまだかなわないかもしれないが、かならずこの店にふさわしいケーキを作ってみせるよ」

 力強い声に、ポンポンはほっとすると同時に、むくむくやる気がわいてきました。

「おじさん、僕もケーキが作ってみたい。僕を弟子にしてください!」

 お読みいただきありがとうございます。

 1週間後を目安に更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ