その1 〈木漏れ日って気持ちいい〉
初めまして、
この小説は私の自己満足のためだけに書きます。
故に小説としての能力は低く(一応配慮はします)
投稿もまばらです。まっ、気が向いたら見てください!
目が覚めるとそこは見知らぬ草原だった
寝ていたわけではなく、ただ最初からそこにあるかのようにそこに生きていた。
ふと左側から心地の良い風邪がなびく、
名もなきものはしばらく世界に身を任せ、
再び深い眠りについた
眠りにも飽き、名もなきものは考える。
どうやら草原の周りは木々に囲まれているようで、人より動物が多いようだ、気温から考えるに今は春に近い気温なのだろう。
最も、春が何なのか自分自身わからないのだが、
と左側、いつも心地良い風邪のくる方向から
一人の少女が走ってくる。
何事かと思いその少女を観察すると、体には返り血がついており、何度も転んだのか、服はさらに汚れ手足に傷がついている。
名もなきものは『何事か?』と問いかけた。
しかし、声帯というものを持ち合わせておらず。ただ少女に心配の目を向けることしか出来ない。
そこで少女がピタリと止まる、私からさ見えないがどうやら草原の奥に進めない要因があるのだろう。そこに反対側から追ってきたのであろう獣が姿を現す。獣と表現した理由は
それが持ち得る知識のどんな動物にも当てはまらないからだ、狼の様な体躯に尾が刀身になっているそれは鎌鼬を連想させるが、狼と違うのは頭が銃身になっていることだ、その異業が4足の後ろ足にを地面に抉らせ、銃身に内包する力を込め少女を狙う。
少女は腰が竦んだのか、その場にへたり込む、
『助けて...』
少女と目が合った気がした。
名もなきものは動く、否本来は動くことなど出来ないそれは剣を持ち異業を退ける事など出来ない、だが体が精神が魂が何をすればいいか理解していた。
『グルルルRuru…』
口がないはずの獣が咆哮し、遂に少女に向けて力を放つ
『RURURURURUROーーーッッ!』
獣が勝利を確信し叫ぶ。
、だがいつまで経っても肉片になったものは現れずあるのは少し傷のついた大きな木だけだ。
『RURURO?』
その事に不満があれど今は少女だ、と獣は少女を探す、名もなきもの、その大きな木はここだ!と崖側に少女の幻影を作る。
『RO------!!!』
気持ちの悪い咆哮をあげ、今度は体当たりを目的とした突進を企てる。押さえ付け刀身で切り刻むつもりだったのだろうが、
それが勝敗を分けた。
獣は少女を通り抜け、その動揺のままに深い崖に落ちていった。
『メキメキメキメキ』
木は己の形を変形させ、出口を作ってやる。
少女は外が怖いのか、まだ震えている。
木は枝を人の手に変形させ、そっと、極めて優しく少女を撫でる。
『ッ、グスン』
気丈に堪えていたのだろうが、まだ生まれて10何年かの少女、木は少女が落ち着くまで、
本来ないはずの温もりを、与え続けた。
私の方が眠ってしまったらしく
ふと、気がつくと少女がこちらを向いている
『おはようございます』
少女は挨拶する。
『昨日は本当にありがとうございました、』
少女はどこを見たら良いのか分からず、しどろもどろと私に感謝を述べた。
私は枝の手を作り、まだ少女の頭を撫でてやる。
『んっ、って門限が!
あわあわあわあわあわあわっ、今日は帰ります!』
と思ったよりも元気活発な少女は走って行きー振り返り
『また来ます!』
と次回を告げ帰っていった。
木は内なる力を使い疲れたのか、再び深い眠りについたー
少女は知らない木に人間の魂が宿っており、
その魂は別世界から呼ばれたものだと。
木は知らない少女は凡ゆる物質から魂を刈り取る三家が一つ周防家の末裔であることを
ここは幽冥界、通称アンダーワールド
刈り取るものと刈られるものの邂逅はのちに
3つの世界を崩壊させる事になる。