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『名探偵コナン』はちゃんと完結しないかもしれないという話

作者: 2kgの円盤

注意:筆者は『名探偵コナン』をもうちゃんと読んでいないし、ミステリ小説も詳しくないです。以下の文章は、あくまで個人的な意見です。


 コンビニで、漫画『名探偵コナン』の単行本第104巻が売っていた。「100巻までに終わらせる」と作者が言っていたような記憶があるが、そうなってはいない。

 自分は『コナン』を初期の頃から、テレビアニメや劇場版も含めて、かなり読んでいたが、途中でリタイアしてしまった。

 どこらへんでリタイアしたかもよく覚えていない。たしか、本堂が出てて、退場したことは何となく覚えている。

 今どのようなストーリーになっているかはほとんどわからない。安室がでてきて、ラムが出てきていることぐらいは知っている。

 アニメの劇場版は毎年、5月に公開され、かなりの客が入っている。しかし、映画館にまで見に行っている人たちも、原作のストーリーをちゃんと把握できている人はあんまりいないのではないだろうか。

 作者によれば、ちゃんと完結までのストーリーはあって、準備しているらしい。ちゃんとしたおわり方をするらしい。しかし、私は『コナン』はちゃんとした最終回を迎えられないのではないかと思う。「なんなんだ、これは」と言われるような終わり方をして、終わったら、一気に、忘れ去られて、消えてしまうのではないのかと思うのだ。

 作者が完結前に……とかそういう話ではなく、『コナン』のストーリーそのものが、破綻してしまって、成り立たなくなってしまい、ゾンビ状態になっているのではないかと思うのである。

 そして、作者も、ちゃんと完結できないということが分かった上で、可能な限り、売り上げを伸ばすために、無理な引き伸ばしをしているのではないかと思うのである。

 『コナン』のストーリーは、高校生探偵が、黒の組織に、アヤシイ薬を飲まされたら、縮んでしまった。小学生のふりをしながら、黒の組織を追うという話である。 

 『コナン』の最大の謎は、黒の組織の「あの方」の正体である。ラスボスである。黒の組織のトップであるとされているが、それもちょっと怪しい。名前が判明したが、それもどうやら嘘っぽい。そして、どうやら、コナンくんの近くにいる誰かが「あの方」らしい。誰かはまだわからない。それが誰であるのか、考察した動画がユーチューブとかに結構上がっている。

 そればかりになってしまっている。

 「ラスボス(黒幕)は誰でしょうか」という謎を読者に提示して、それの答えを出さないまま、延々引っ張っているだけになっている。そう感じる。それはあまり、よろしくないと思えるのである。 

 わからないことがあったら、わかりたくなるのが人間の本性である。だから、答えを求めてしまう。クイズを出されて、答えがわからなかったら、答えを知りたくなる。そういうものである。

 フィクションにおいても、そういう手法はよく使われる。逆に言えば、最初(第一話)に謎を提示して、最終話まで読めば、答えがわかりますよ〜という形を取れば、それストーリーは成り立つ。そして、最後まで、延々引っ張れてしまう。ある意味、とんでもなく初歩的で原始的な方法である。しかし、『コナン』とは、最初から、そういう話である。

 だが、フィクションにおいて、重要なのは、謎とその答えよりも、答えに至るまで過程である。

 ミステリにおいても、犯人が誰か?よりも、犯人をどう探すか、どう捕まえるかの方が何倍も重要であり、結末よりも結末に至る過程の方が重要である。というか、そっちが根本的なものである。読者はそれを楽しみたくて、ミステリを読んでいるのである。

 そういう意味では、コナンはストーリーの質があまり高くないと思えてしまう。しっかり、成り立っていないと思うのだ。「ゴールまで行けば、ゴールに何があるかわかる。ゴールまで行け。」というあんまりよろしくない構造を持った漫画だったのではないかと思えるのである。

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― 新着の感想 ―
[一言] コナンはねー……なんだかんだ人気ですし、サンデー編集部だけでなく関係ある他の企業との商売の問題もありますから、中々終わらせられないんでしょうね。 ドラゴンボールも作者の鳥山明さんが「ブー編で…
[一言] こんにちは。 私も本堂君?辺りから原作を読まなくなりました。 >作者も、ちゃんと完結できないということが分かった上で、可能な限り、売り上げを伸ばすために、無理な引き伸ばしをしているのではな…
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