CP4 魔を討て
お陰様で、本編一万PV達成しました。
まことにありがとうございます。
闇に蠢く魔物たちは、次々に尊達に襲いかかる。
先制攻撃を仕掛けるのは、黄河、
「必殺!爆砕、方天画戟!」
「また、本編に出てないやつ!」
尊はツッコミを入れる。
「アルス、ファイナル、クラッシャー」
アルスは新奥義を発動する。
「なんだよっ!クラッシャー(壊し屋)って」
尊はネーミングにクレームを入れた。
蕉蝉は駆けだし、高く舞い上がると、手裏剣を放つ。
「春夏秋冬、手裏剣散華!」
「おーい」
アリスも負けじと、新技を披露する。
「アリス、ミラクルアタック!」
「・・・・・・」
尊は開いた口が塞がらない。
「いくわよ、女王様の恍惚のレクイエム、ローリングストーム!」
ローラは魔物たちを鞭でしばきあげる。
「あ、あ・・・」
花々はレオタードの胸元からトランプカードを取り出した。
が、慌てて落とし、拾い上げ、てへぺろした後、カードを投げる。
「キャッツ、ジャンピングカード投げ!」
「やめれー!花々、お前は原型留めてない」
「えーと、勾玉の力、解放の段、一の癒し」
十六夜は、勾玉の力を発動し、皆を回復させる。
「君たちは、技言うキャラじゃなかったよね・・・しかもえーとって考えただろう。今!」
「うつせ鏡、見せよ姿を、闇に彷徨う魔の主よ、ここに示せ!全写真鏡力、写ルンです!」
「古っ、しかもとってつけたような・・・」
「・・・・・・」
みんながじっと尊を見ている。
欲しがっているのだ・・・みんなは繋がりを。
そう実は彼もまんざらではない・・・みんなと同じだった。
(分かったよ。俺だってその気がなかった訳じゃないんだぜ)
「魂の剣現れる時、正は邪を打ち砕く!真之天ノ草薙剣!」
みんなの力により、魔物たちのほとんどが消滅する。
「イマイチだな」
アルスが言った。
「クラッシャーが言うな」
「見えました!」
壱与は叫んだ。
鏡は光を発し、行く手を照らす。
みんなは襲いかかる魔物を倒しながら、階段を駆け上り改札を抜ける。
深夜のレールに飛び出す、ひた走る。
光の先に魔の主がいる。
「あれっ!」
花々が指さす先に、営業時間外にもかかわらず列車が走っていた。
よく見ると、古く寂れた列車に、魔の元凶がいた。
「やっちゃいますか」
壱与は鏡片を掲げる。
「はい。姫様」
十六夜は勾玉を両手の平に持ち祈る。
「ほい、きた」
尊は天ノ草薙剣に願いを込める。
「いくぞ!」
アルス、アリス、ローラ、黄河、蕉蝉、花々が、三人の増幅された力に合わせ、力の限り攻撃する。
これも、9人の力を結集させた新技。
「超、必殺トライアングル、アルティメットアタック!」
光の一撃が、魔の主を闇列車を跡形もなく消し去った。
ゆいレールに沖縄に、世界に光が戻った。
9人の新たな戦いは幕を閉じ、平穏な日々がまた訪れる。
二人の勇者と二人の女王そして四人の悪役令嬢おまけに転生者のおまけ物語、ここに堂々、完結する。
次回、エピローグは反省会。




