意味不明なことを言われた。
7月22日の更新日です。
会話が少なくてすいません(。>д<)
翌日、姉さんが帰って来たことで家は大騒ぎだった。そりゃあ1週間も誘拐されてたら大騒ぎもなるよね。
では改めて、僕はレイン・オルジュ。結構高位の貴族に生まれた。生まれた頃から前世の記憶持ちで、名前は忘れたけどずっとアニメとか漫画の素早いキャラが大好きってことだけは何故か覚えている。だから、とりあえず今の目的は防犯カメラに写らないぐらい速くなること、まぁこの世界にはそんな物ないんだけどね。少し話がずれたけど、僕は11歳でもう少しで12歳になるから、アフィス魔法学園ってところに通わないといけなくなる。ハァ…めんどくゴホン、ゴホン。僕には2人の兄と姉がいて、5人家族だ。これで生い立ちは終わり。ここまで話すのに1ヶ月ぐらいの体力使った……
僕は目の前の焼き焦げたような黒い物体を眺めた。黒く血で染まった物体はそれでもまだ生きていた。びっくりすることに、その黒い血肉は生きたエルフの少女だった。少女はこの前姉さんを助け出したときに、離れの研究所のようなところに姉さんと同じように反魔法鉄のマールで繋がれていた。見つけたときは、もうグリル焼きにされた肉みたいだったから生きてるって分かったときは心臓麻痺を起こすかと思ったぐらいだ。で、どうするか決めかねてるんだけど、とりあえず何か出来ないかやってみる。
「うーん……治癒してるのに治らないのは原因になってるものが邪魔して治癒が打ち消されてるからかな?」
よくわからないからとりあえずその原因とやらを取り出すことにした。
僕は体内に何か変なものが混ざっていないかを見る。いや、視るか。すると血に、少女のものではない血が混ざっていた。エルフ特有の青色の血に、意識をそこに集めなければわからないほど微量だが、確かに黒い血が混ざっていた。
「気持ち悪っ!なんか前にもこんなの感じた気がする…………」
どこでだったかな?と考えていた僕だったが分からなかったので、大事なことなら思い出すだろ精神で考えることを放置した。
抜いた血はそれほど多くはなかった。少し大きめの擦り傷で出る量ぐらいで1、2滴ほどだった。
「少ないな、これだけで体に影響を与えたえていたのか?」
んーと考えこんでいると、いつの間にか傷まで治っていた少女が起きた。どうやらあれを抜いたあとにエルフの自然治癒能力で治ったようだ。この少女は今は黒ずんでいるが洗うと綺麗であろうプラチナブランドの髪と赤い瞳を持った美しいエルフだった。
「君、名前は?」
「名前、ですか…………」
僕が名前を聞くと、少女の顔に影が差した。
「嫌なら言わなくていいんだよ。」
「……私は家族も家も失いました。だから、貴方が新しい名前を私に付けてくれませんか?」
僕が少女を見ると少女はその赤い瞳で僕を見据えていった。
「分かった、そうだな……君はセルト、今からセルトだ。」
セルトとはエルフ語で〈闇に潜む者〉という意味だ。
「助けていただいたうえに名前まで付けていただいてありがとうございます。」
「いや、いいよ。セルト、君はこれからどうするの?」
僕が聞くと、「悪を潰され続けている貴方についていきます。」と意味不明なことを言われた。とりあえず僕に協力してくれるってことなんだよね?
ここまで読んでくださりありがとうございます!
皆さんこんにちは。
最近、この小説をかくのが楽しくなってきました!!
レインの姉放置勢には私もかいていて面白かったです(*´ω`*)