というかその弱い僕に負けるってことはこいつがそれ以下だって分かってるのかな?
7月14日(日)の更新日です。
初めての投稿ですので至らぬところも多いかもしれませんが、皆さまに小説を楽しみながら読んでもらえると嬉しいです!
《ヒュンッ、 ズブッ》
辺りに飛び散る血と敵の攻撃をさ器用に避けながら僕は敵に攻撃を加えていく。敵の数はあと10人といったところか。
ぶっちゃけ結構疲れるから動くの嫌なんだよなぁ……ん?僕が誰かって?失礼、名前がまだだったね。僕の名前はレイン・オルジュ、只今敵と交戦中だよ。え?何でそんなに余裕かって?勿論敵が僕より弱いからかな。とりあえず、自己紹介はまた今度でいいかな?さっさとかたずけるからさ。
僕は敵が無造作に出した剣を左によけ、同時にあり得ない速さで敵の背後に回り込んで後ろががら空きになった敵の4人を一気に斬りつける。
「なっ…いつの間に!」
その際目が合った敵にニヤリと笑いながら残りの敵に斬りかかる。
「家の姉さんに手を出したってことは覚悟ができてるんだよね?」
それから全滅するまでに1分とかからなかった。10人vs1人なのにバカだよね、連携しないで突っ込んで来るんだもん。まぁ、僕的にはありがたかったけどね。
「ふぅ、こんなものか。」
血にまみれた死体を見ながら呟く。
「制服についてないよね?ついてたら後々面倒だからなぁ。」
制服についてないことを確認し、僕は今日の目的である地下室に向かった。
* * * * *
【視点:???】
《ジャラ、ガシャン》
「ん……」
起きるとそこは地下室のようなところだった。手足には外れそうもない魔法をブロックするマールという鉄を使った枷がはめられており、動けそうもない。
「おや お嬢さん、お目覚めかな?」
ここがどこなのかを見回していると、目の前に金髪の男が現れた。若くも老けてもない男が私を見ながら言った。
「君は偉大なる邪竜の一部となるのだよ。」
その男は芝居がかったように大きく手を広げた。
「邪竜?どうして私なの?」
純粋に分からなかった。何故私が邪竜の一部になるのかが。
「君は知らなくていいことだよ。さぁ、お喋りは終わりだよ。お別れの時間だ。」
そう言って男は腰にさしてさいた剣を抜いた。
「さようなら、ルイス・オルジュ。」
恐怖で気を失う前に感じたのは、何でこいつが私の名前を知っているのか?と言うどうでもいいことだった。
ルイスが気を失った後、レイン──僕は地下室に到着した。
「その汚い剣を姉さんに向けないでくれるかな?」
姉さんに剣をふりおろそうとしていた男は目を見開いてこっちを見た。
「誰だ?何故ここにいる?見張りは20人いたはずだぞ。まさか1人で全員を相手したと言うの?」
男の声には驚きが現れていた。
「そのまさか、だったら?尻尾を巻いて逃げるのか?」
「ふ、ふざけるな!誰が貴様のような弱いやつに負けるか!私はあいつらよりも強いのでな、今のうちに逃げたほうが身のためだぞ。」
男はニヤリと笑い、姉さんから僕に剣を向けた。失礼だなぁ…というかその弱い僕に負けるってことはこいつがそれ以下だって分かってるのかな?僕が何も言わないのを勝手に怯えて何も言えないと思ったのか男が僕に斬りかかって来た。
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