第4話 さらにK大作戦追加!
…うー。かわいい!!
…今すぐオレも会いたい。
…でも会えないんだ。許してくれー!!
…原因は、オレなんだけど、、、。
…よしっ!とりあえずは、何とか日にちを引き延ばせた。
…完全にオレのエゴで、今は言えない嘘だけど。
…全部2人の幸せの為だから、許してくれ。
…後は、お誕生日プレゼントだな!
…あっ!いい事思いついちゃった。
…こりゃぁ、ダイエット計画と一緒に発動だな。
その作戦は、お誕生日告白大作戦である。
その名もお誕生日、告白大作戦!!
略してK大作戦!である!!
略す意味ないかもね(笑)
とはいえ、恋愛経験の少ないオレにとってこれはかなりの壁だ。
小学生が大学入試を受ける様なものだ。
…何をあげて、何をしたらいい?
…さっぱりわからん。
ある程恋愛経験の多そうなヨネな助けを求めていくしかないと判断。
オレは授業をサボり、帰ってきてしまった為、家でマジメに授業を受けてる ヨネの帰りを妻の様に待った。
ついでに、今日の奢りの飲みは、ダイエットしてるから中止と伝えなきゃ(笑)
嬉しさの勢いで言ったけど、ダイエット中だったのをすっかり忘れていた。
【ボボボボ、、、、。】
ヨネのシルビアの音がする。
授業を終えて帰って来た。オレは、ヨネの車の方へ駆け寄った。
『オゥ!お疲れー。あれっ?アカは?』
「アカは先生に呼ばれてたよ。何か重大な話があるから先に帰っててだって!それよりタケ、おまえ昼のアレはどうしたん?教室に残ったオレらは超恥ずかしかったんだぞ!どういうことかちゃんと説明しろよー。」
『オゥ!わりぃ。』
今までの事を話した。本当は付き合ってからビックリさせる予定だったが、アドバイスを貰うのに言わざるを得ない状況だった。
「ほー!?それで最近痩せて何かイキイキしてたのかー。でもアドバイスって言われてもなぁ、、、。」
『うん、うん、何?』
授業でも真剣に人の話を聞かないオレだが、一言一句聞き逃さないよう耳を傾けていた。
「おー。そういえば女ってサプライズとか凄い喜ぶらしいぜ!」
『サプライズ??サプライズって何よ?例えばどんなん?』
「サプライズっていったら日本語でえーと偶然とかじゃねー?」
『偶然?!はぁー!なんだそりゃぁ??』
「、、、。オレもよくわかんねー。」
、、、なんだかんだとりあえずたわいもない話をし、ちゃんと今度奢ると約束して部屋に戻ってきた。
…えーと、辞書どこだっけな?
…サプライズ、、サプライズ、、。
…あった!サプライズ、、、。
…驚き、ビックリさせる、、、。
…えっ?ビックリさせる?
…全然偶然と違うじゃん!
…あいつ、相変わらずバカだなぁ。ははは。
…ってか、オレも意味が分かってなかったから一緒か。
…それにしてもサプライズかぁ?!サプライズっていったらアレしかないな!
そうと1人で考えていると、、、。
【ボボボボ、、、。】
今度はアカのお帰りである。
『おぅ、アカー。』
ヨネに話した内容を同様にアカにも話した。
「タケ、頑張れ!!実はオレも今好きな人がいるんだ、、、。」
『えっ?そうなの?』
初耳だった。あまり女の人に興味がなさそうな顔して意外だった。
『アカ、誰?誰?』
「同じバイトのリナちゃん。向こうの方が年下だけど、いつも助けてもらっていて年下に感じないんだよね。世話焼きお姉さんって感じかな。」
いつも口数が少ないアカが珍しく喋った。
…恋は人を変えるとはこういう事だな。
…オレもそうだな。
それにしてもリナちゃんの事を話してるアカは、すごく楽しそうで輝いていた。
…恋って素晴らしいな、、、!
『アカ、お互い頑張ろうぜ!』
「う、うん、そうだね。」
アカは、少し寂しげな顔をした様な気がしたがあまり気にしなかった。
この時、アカの悩みにもっと気づいてあげられたらアカの未来は変わっていたのかもしれない。
一緒に卒業できたかもしれない。
もっと、、、。
アカの事を分かってあげられたら、、、。
アカ、、、。