1話 起きたら可愛い女の子がいた
俺は学校にいつも通り行き、そしていつも通り帰ってきてはパソコンの前に座りネットをして、飽きたら自室で筋トレをしていた。
自分は学校で、ほぼ独りぼっちと言ったほうがいいくらい友達が居なかった、いや友達が居ない、理由としては会話が全然成り立たないからだった、会話ができたとしても途中で会話が止まってしまって静かな淀んだ空気がはびこって嫌な空気になる。
俺はそれが嫌だから友達を作っていない
「・・・はぁ」
本当のところは友達を作って遊んだりしたいがそれは無理、ちなみに今俺は高校2年、1年の頃は勿論友達なんか居ない、でも中学の頃は部活に入っていたから友達は結構居たと思う
「学校から帰ってきたらパソコンで動画見て、そして余った時間で筋トレして・・・何やってんだろ俺・・・」
こんな私生活に俺は嫌になってきていた、人と話すのは家族とだけ、母さんと姉ちゃんだけ
「・・・コミュ症になりそうで怖いな・・・」
などと言いながらも今も動画を見ている、動画の内容は異世界に行って主人公が敵をボコボコにしている様だった
「最近の主人公って皆強すぎだろ、敵可哀想だわ」
最近のテレビアニメの主人公はチートと言ってもおかしくないくらい強い、最初から強かったり、遺伝的な何かで後後強くなったり覚醒したりと
「主人公少しはボコボコにされようよ・・・」
敵があまりにも哀れなくらいボコボコにされているから俺はつい口先走っていた、その時だった。
画面の中に居る敵がこちらに向かって剣を投げてきた、わけがわからなかった、主人公に投げるのではなく画面上の俺に向かって投げてきたのだ、そして途端に腹に激痛、俺は床に倒れた。
「腹がぁぁぁぁ!!・・・え?」
あれ、俺確か画面上に居た敵に剣を投げられてそれでお腹に激痛が
「!!そうだ、腹はどうなったんだ!?」
慌てて腹を見て見るも何も傷跡も血も何もなし
「っ良かったぁ・・・夢だったんだ、あれ」
そう思いながら俺は立とうと地面に手を付いた
「・・・えっ、なんだ、これ」
さっきまで自分の部屋だったはずが何故か床じゃなく、草だった
「え・・・俺いつ外に出たんだ?」
「あっ、起きた?」
困難している時だった、突然後ろから女の声が聞こえ振り向いた
「大丈夫?随分うなされてたけど?」
そこには日本人と他の他国の者が混じった様なハーフの人が居た、黒髪で肩まで髪が伸びていて服装は青白いようなスカートに青白い服?を着ている、そして顔に目を移すと、結構大きい黒い瞳、結構整った顔立ちだ。そう言っても整った顔立ちなんて知らないが
「え、えっと、あの」
「ん?どうしたの?お腹空いてるかな?」
あまりにも他人と、主に女と接していない俺は目の前に居る女に戸惑いながら
「あ、あんた、誰?」
初対面にも関わらずためぐちでそう聞いた