異世界言語の翻訳に関するちょっとした考察 ~~小説家になろうの主人公はほとんど重度のオタクである~~
あまり真面目に受け取らないよう、お願いします
私は恐ろしい事実に気が付いてしまった……。
この事が明るみになれば、私は消されるかもしれない。
だが、真実を隠し通す事もまた、難しい。私が気が付いたように、他の誰かが気が付かないとも限らないのだ。
であれば、私がこの“真実”を口にする第一号とするのが、筋を通すという事だろう。
他の誰かを犠牲にしない為にも。
前書きは冗談ですが、ちょっと気が付いたこと。
よくある異世界トリップ物。異世界転生物。これらでよく見かける、“異世界言語の翻訳”に関する考察です。
トリップでも転生でも何でもいいんですけど、異世界に行って独自言語がある場合。いや、異世界で日本語がそのまま使えるという設定など、ほぼ無いのですけどね。
そんなときに必要になるのが“異世界言語の自動翻訳機能”です。トリップした異世界で、たまーに努力でその世界の言語を学ぶ場合もありますが、「小説家になろう」においてはマイノリティーですね。転生物ですら、半分ぐらいは赤ん坊の時から異世界言語が翻訳されているのがなろうのクオリティです。……なんででしょうね?
実はこれ、「主人公のとある危険な性癖」を晒している可能性が有るのです。
一見すると人畜無害な一般人のはずが、異世界言語翻訳能力を持つ主人公のほぼ全員、「隠れケモナー」で「ロリ金髪ツインテ姫」がストライクという可能性が……っ!
どこからこんな発想に至ったのか。
それは、翻訳機能の結果によるものです。
まず、翻訳というのは「知らない言語を知っている言語に置き換える」事を言います。
で、異世界に行ったのだから、「異世界の言語を主人公が知らない」としても不思議ではありません。だから「異世界の言語が自動的に翻訳される」チートを持っているわけですね。
そして洋書の翻訳などでよくある話として、「翻訳者により作品の雰囲気が全然違う」というのは趣味人の間では常識として知られている話です。
では、「知らない言語が翻訳されるとき、そこに誰の意志が介在するか」という話になります。
翻訳チートを与えたのが神様であれば、神様の主観によって翻訳されるのでしょう。異世界を管理する神様がいて、その神様の作ったシステムが翻訳している可能性もあります。
ですけど、神様がわざわざ細かいインデックスを作っているとは考えにくいのです。きっとファジーに「相手の言いたいことを理解する」ように翻訳システムを組んだと考えます。まあ、趣味全開でシステムを事細かに設定する神様も良そうですが、ここでは「翻訳は主人公の記憶をベースに行われる」と仮定します。
ここで本題。
”主人公は「隠れケモナー」で「ロリ金髪ツインテ姫」がストライク”などと私が言いだしたのは、「主人公の記憶をベースに翻訳が行われている」という仮定によるものを軸にしています。
いや、普通の人はですね、語尾に特殊な物を付けるという発想を中々しないのですよ。
稀にタレントで作ったキャラの人とかいますけどね? でも、自分の交友範囲で特殊な語尾など使わないのが“普通”ですよ。
では、猫の獣人だから語尾に「ニャー」とか、ロリ金髪ツインテ姫が「のじゃー」と言うのって、どうなの?
獣人さんには訛りとか、あるんでしょうよ。骨格とか違いそうですもん。
でもね。「ニャー」にするの、なんで?
犬の獣人さん、語尾が無いのは? 「ワン」と言えとは言いませんけど。
姫様って、知的階級ですよ? 訛りませんよね? 標準語、喋れないと恥ですもん。
ロリ姫だけ訛るのはなんで? 街のロリっ子は訛ってないよね?
姫に限らず高貴なロリに「のじゃー」のイメージを持っているのはどんな人?
全ては、主人公の「趣味」なのですよ。
主人公のイメージが「猫獣人の語尾は「ニャー」しかない!」「高貴なロリには「のじゃー」が似合う!」というものだから翻訳機能はそのように翻訳し、我々読者にそれを伝えているのですよ!
え?
大いなる神の意志?
やだなあ、そrうわなにをするやめ……