ツンデレ彼女の思い
好きなら素直に好きって言いたい。
好きと言う言葉に私…美那は、素直になれないでいる17歳の高校三年生。
そして、思い人は、同じく高校三年生勇人くん。
今日こそは、朝の挨拶である“可愛い笑顔で「お早う!勇人くん」”と言う目標をクリアしないと!
言うぞ。絶対に言うぞ!さぁ!こい!おお…近づいてきたぞ。
ヤバイ緊張してきた。手が震える。顔が可笑しくないかな?声が裏返らないかな?
ってもう目の前だし!
「美那ちゃん!お早う」
「気安く、話しかけないで」
やってしまった。何時もこれ。そして机からひょっこり顔を覗かせ勇人くんは、私を見て
「うん。相変わらず、美那ちゃんそのツンツンぐあいが可愛いぞ」
「な、何よ!わ、私が可愛いわけ無い!」
かかかか可愛いって何!?え?不意打ち!?そして子犬のような顔で私を見ないでよ!恥ずかしいから止めて
「いや、可愛いよ。美那ちゃん」
「それ以上言うな。私に近寄るな」
私をキュン死するつもりか。そんな顔で、そんな目で、そんな声で、私に話しかけないで。好きなんだから止めて。
もっと好きになるじゃない。片思いなのに、勘違いするじゃない。
「えー好きなのに?」
「どういう意味なのよ!?」
好きとな?好きって友達として?そんなことを考えていると勇人くんの唇と私の唇が重なり優しいキスをした。
「こう言う意味 」
end…