結.車嫌いから親バカへ
亜久の説得から1週間が経過した……。
「久里ィ、遊びに来たよ」
久里の家に、愛車・A31セフィーロに乗って、亜久がた。
「あ、亜久さん! 先週はありがとうございますッ!」
先週の説得の件について、久里はお礼を言う。
「まだ愛車のC34は細川タクシーに預けていますが、うちの親はドリフトしているうちを応援していますで!」
親は愛車を持つことを認めるようになったものの、愛車のC34ローレルはまだ細川タクシーに預けてもらっているままだ。
「久里ィ! これ……これは上手くなれるものやでェ! どうやァ!?」
「ああッ! とぉちゃんッッ!」
家から久里の父親が来る。
久里の父親はドリフトのDVDや雑誌とか、たくさん持ってきた。
もう彼は「車は人殺しの道具」と言っていた先週までとは違い、親バカの父親になっている。
「コラッ! パパ、なんでドリフトの雑誌とDVDを買うのォ!? 先週まで車嫌いだったのにィィ……」
容姿が久里にそっくりで、久里の大人になった姿みたいな女性が来た。
彼女は久里の母親で、18歳の娘を持っているとは思えないほど、若いィィッ!
「母さん━━久里がドリフトしたいって買ったんや」
これは久里のために買ったと言うと……。
「パパッ! 私のことも考えなさいよォォー!」
自分のことも考えなさいと、久里の父を襲いかかるッ!
「やれやれ……けど、幸せやなァ……」
「これで一件落着だね」
久里の母親に襲われた久里の父親はかわいそうだ。
けど、これも幸せの1つ。
波乱爆走の三好亜久の第1話、めでたしめでたしと。