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TAG HERO  作者: riyo
5/29

03

前半の授業を終えて昼食の時間になると

クラスメイト達は出て行き始めた


「影野くん、俺たちも昼食に行こうよ

早く行かないと食堂は混むから」


「あ、うん‥食堂で食べるの?」


「そっか、普通の学校だと教室なのか

なら食堂に行くついでに少しだけ案内するよ」


そう言って俺は影野くんを連れて

色々と施設内を歩いていく


「此処がトイレで各階にあるから

で‥此処が高校敷地内の食堂の1つ

もう1つあるんだけど‥高学年専用で

俺たちは低学年だから今は此処がメイン

生徒手帳に敷地内にある施設とか

校舎の内部とかも地図に載ってあるから

時間がある時にでも確認すると良いよ

けど敷地内の地図は一応、門外不出だから気をつけて」


「え‥もし手帳‥無くしたりしたら‥どうしよう」


「敷地内で物を無くしたりした時は

落し物として届けられるし

先生からも見つけた時は届けるよう伝えられているし余程じゃない限りは大丈夫だよ

結構‥敷地面積が広くて最初は迷いやすいから

慣れるまでは案内するよ

此処が食堂で食堂の近くに見えるのが売店ね

何か無くしたりした時の緊急時には

腕の時計に内臓されたチップで買えるから

それで買うと良いよ」


「これって普通の時計じゃなかったんだ‥

お金とか必要ないって聞いたけど

誰が払っているの?」


「影野くんは心当たりがあるだろうけど

天賦を持たない市民達が暮らす普通の生活の時に

少し多めに支払いされている税金だよ

家が裕福な所とかは学園に寄付したりしてたりして

使える料金の上限は人によって違うけど

寄付している家の子は他の人よりも上限は高いんだよ」


「へぇ‥売店は料金制なら食堂で良いかな

確か食堂の方は無料って最初に聴いたし」


「まぁ使える料金が限られているから

何かあった時の為に貯金してる人が多いかな‥

使わなくても消えないから貯めてる人もいる

貯めてる人の多くは貯めた分の3割を差し引きして

次の学年の時に引き継ぐ人が多いかな」


「‥差し引き3割って‥何処にいくの?」


「国民の元に返還されるよ

裕福じゃない家庭とかにね‥俺も良く貯めて

引き継ぐ形をしてるし売店よりは食堂が多いかな」


「そうなんだ‥わざわざありがとう渡来くん」


「‥優哉で良いよ

実は俺‥双子の弟がいて‥学園生活中に

嫌って程に俺の苗字は聞くと思うから」


「なら‥俺も‥誠で良いよ」


「‥分かった‥今回は仕方なかったけど

今後は俺と仲良くしない方が良いよ」


「?何で?」


「‥それは‥」


俺が理由を続けて言うつもりだったのだが‥


「!兄さん!やっぱり兄さんだ!

食堂に居たって事は昼食は‥まだ食べてないんだね

‥あれ?隣の人は?」


弟が後ろから声をかけて来たので話すのをやめた


周囲は弟が来てから少し騒がしくなっている


「‥今日から来た転校生だよ

彼は影野誠くん‥今は少しだけ案内してたんだ」


「え?兄さんが?ゴメン‥邪魔した?

折角、兄さんを見かけたし

一緒に昼食をしようと思って」


「別にキリが良かったから構わない

それに天宮や司も居るなら

3人で食べたら良かったのに」


「折角に兄さんを見つけたんだし

一緒に食べたいじゃん!

幼馴染なんだし2人も別に構わないよね?」


「俺は構わないが‥転校生の意見だけ聞いてくれ」


「司も良いのか?」


「…ああ」


「誠…すまないが弟達も一緒に構わないか?」


「あ、うん‥」


「誠は好き嫌いとか大丈夫か?

俺が取ってくるよ」


「え‥俺は自分のは自分で‥」


「食堂のメニューは多いからな

転校して分からないだろうし優哉に任せた方が良いぞ

‥優哉‥俺は天ぷら蕎麦で頼む」


「はいはい天宮は天そばね

隼人は?俺と同じで良いか?」


「兄さんと同じで良いよ

影野くんは?」


「優哉のオススメで良いよ

ごめんね‥優哉」


「別に構わないって

じゃ頼んでくるから座って待ってろよ

司‥悪いが少し手伝ってくれるか?」


「‥ああ‥分かった」


俺は司を連れて

食堂のメニューの近くまで行くのであった‥


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