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あの後、俺達は持って来ていた持ち物の返却と
国から支給された備品が入ったバッグを受け取り
タッグごとに分かれて
空から来る侵略者達の方に集中する事にした
此処からは各自タッグごとに分かれて
空から来る侵略者達を倒す為に戦略を組んだりする
俺は改めて新堂と話す事にした
「‥あらためて‥よろしくな」
「ああ‥そう言えば優哉
オマエ、戦闘の方は大丈夫なのか?」
「何で‥そんな事を聞くんだ?」
「自己紹介の時に集まってたアタッカーは
実技でも名を馳せる戦闘をしていた奴ばかりだった
けどオマエは目立つアタッカーじゃないだろ?
まぁ‥別に無くても俺の[格闘家]を
使えるようには出来るけどさ
お前って見る限りでも、ひ弱そうだもんな‥」
「一応、神の選定でアタッカーに選ばれたんだ
目立つアタッカーじゃないとはいえ
実技でもアタッカーしてるんだから何とかなるだろ
ただ‥俺は常日頃から侵略者の内通者が人に混じり
生活しているのではないか?と疑っている
そうやって周囲を疑っているから
今回の件についても驚いてはいないんだ
あの神殿内で死んでるフリをしているとかで
俺達に儀式を混沌とした犯人か、あるいは協力者が
居る可能性もある筈なんだ
‥だから隠していたんだよ‥自分の能力を‥
[認識王]は仕方なく公表したけどな」
「そうか‥なら良いけどよ
‥それにしても司も‥あの死体の山の中なのか‥」
「……どうなんだろうな‥神が決めたリストに
司の名前がなかったんだ
生きているのかも死んでしまったかも
あの惨状じゃ確かめようがなかった」
「‥だな‥わりぃ
[認識王]のスキルでも
確かめられねぇもんな‥
見た通りにしか記憶出来ねぇんだしよ」
「謝るなよ‥一応、緊急事態だし
少し正式なステータスを見せたいと思う
ただ俺には隠している能力もある
‥共に戦う以上は何も隠す事はないかもしれない
でも‥"絶対"の信頼を築いた時に
俺は全てを見せるから待っていてくれるか?」
「‥分かった‥別に構わねぇよ
さっきの話を聴いて俺自身も
お前を信頼して良いか分からねぇしな」
「‥それで構わないよ
じゃ‥俺から見せるから少し待ってくれよ」
そう言い俺はタッグ選定後に
支給された備品のバッグから
[魔力水晶]を取り出した
水晶は魔力測定の際に魔力を測ったり
天賦やスキルを国が把握し管理する時に使う物だ
国の管理する[魔力水晶]は
[鑑定王]と同じく
偽る事の出来ないように作られているが
支給された水晶には、そんな能力はない
自分の頭で考えた戦略を図面化したり
簡易ステータスのように
自分の持つ能力を少し表示する事が出来たり
侵略者達が来た際には侵略者達の位置や
他のタッグの位置などを
把握できたりする事ぐらいだ
俺は集中して自分が相手に見せたい事のみを
水晶に力を込めていく
水晶は少し光ると俺の簡易ステータスが
[魔力水晶]に表示された
《名前:渡来 優哉
天賦:???
スキル:[創造]、[認識王]、[射撃王]
[???]、[???] 》
「上手く出ているな‥オマエもやってみるか?」
「ああ‥そうだな」
そう言うと龍鬼も[魔力水晶]に
自分の力を込め水晶が少し光ると
ステータスが表示された
《名前:新堂 龍鬼
天賦:[格闘家]
スキル:[創造王]、[???]》
「‥本当に見せたい能力しか出ないんだなコレ」
「そこは信じろよ‥そうか
お前には[創造]の上位の力があるのか」
「ああ‥優哉が[射撃王]を使うなら
銃など作る事は可能だな」
「それが良いかもな‥俺には銃が作れなくて
実技では使う事すら出来なかったんだ‥助かる」
「‥そうかよ」
「‥まぁ‥タッグになったんだ
‥だから‥これからよろしくな龍鬼」
「‥ああ‥優哉」
そう言い俺たちは少しだけ笑った
これから来る侵略者達を
どの位置で、どう殺すか
俺の[射撃王]と
彼の[創造王]
良いタッグになりそうだなぁ‥
そんな事を思いながら
迫り来る侵略者達に向けて準備を始めるのであった‥




