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初めて自分で呼んだ式に拒絶されたという現状に、思わず弱音が漏れていた。
「嘗められそう.......?」
「.......」
沈黙は肯定とよく言ったものだ。手を取られもしない。相手は困惑している。私が.......女じゃなかったら、彼は認めてくれただろうか。私が.......。私が.......。
「そう.......」
それ以上言葉が出なかった。全てを担う事になるのだから、こんなところで折れていてはいけない。いけないのだが.......。気が付いたら私は身近に失礼する。と言い残してその場を去っていた。後に残されたのは、蝋燭の焔と宵闇の男だった。
思い切り分量間違えました。
明日からちょっと考えます。