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04 しらざぁ言って聞かせる

気絶している間に男の足と手を縛り上げた。


数分で男は目覚めた。


「あ、おはよう。いい朝だね。隣にいるのが俺で残念だけど」


すると男は暴れはじめた。


「おいなんだこれ!ここから出せ」


きっと暗くて当たりが見えなくて混乱してるのだろう。


寝起きはあたりの暗さになれないよな。


「とりあえず、質問に答えてくれたら解放してやる」


「うるせぇ!お前の言うことなんか聞くと思うなよ」


そんな事を言いながら釣り上げられた魚の様に暴れている。さっきまでボコボコにされたせいでピクリとも動かなかったのに。


「仕方がないな」


そう思いながら男が眠っている間に男から取ったナイフを取り出した。


すると男はピタッと止まった。


「お前らこんなものも持ってるのかよ。俺のこと殺す気じゃん。いやもともとここにはユンが来る予定だったから。ユンを殺す気だったのか」


「ち、違う。いつも持ち歩いてるだけだ。今日に限った話じゃねぇ…そうだ、話聞いてやるよ。何を聞きたいんだ!?」


男は急に丸くなった。

「あ、本当に教えてくれるのか? それはありがたい。じゃあ、質問だ。俺のパンに混ぜた毒の解毒方法を知ってるか?」


「すまん、俺はーー」


俺は男の目にあと少しでナイフが刺さるところまで持っていった。


「バカかよてめぇ、まだ俺が喋っていいって言ってないだろ。俺がいいって言うまでしゃべろうとしてるんじゃねぇよ。勝手にその小さな脳みそで考えて判断するんじゃねぇよ。お前今の状況わかってねぇな? 全て俺が決めるんだよ」


そう言うと男は何度も頭の縦に振った。


「返事は?」


「はい…」


「よし、じゃあ。最後にまとめて答えを聞くからな」


俺は4つ質問をした。

一つは先ほどと同じ、解毒方法を知ってるかどうか。

二つ目は毒はどこで買ったものか。

三つ目はお前は先生にこの事をいうか。


この三つを聞いた。


「さぁ、答えていいぞ」


「一つは目は、俺…私はしりません二つ目は貴族の方のブラックマーケットで買ったと言っていました。3つ目は…」

男は俺の顔を震えながら見ていた。


こいつまだ白状する気ないんだな…


「はぁ…こう言うのってさ信頼関係が大事だよね?」


「はい」


俺は男の手首を。血管までとどくぐらい切った。

男はまだ陸に上がった魚の様に跳ねながら、死ぬ直前のゴブリンの叫び声の様な叫び声を上げた。


「だからさぁ。俺今の返事していいって言ったか?本当に信頼できないな。今言ったことも本当かわからなくなってきたわ。てことで反省の色が見えるまで、その血は止めないから」


男は目を広げ、急に涙を流し始めた。口を開けて何かを言おうとした。


「喋るなよ。これは信頼関係の問題だから」


男は目を瞑ったままただ涙を流し、その場で固まっていた。


何分だっただろうか。男の顔も青くなってきた。


俺はまた男に近づいた。


「まだ生きてたい?」


男は頷いた。


「じゃあまた、さっきと同じ質問、さぁ、と答えていいよ」


男は静かに口を開いた。


「薬は知らないです。毒も本当のことです」


「じゃあ、先生に自首する?」


「…はい、自首させていただきます」


「はい、よくできました」


俺は男の服の袖をナイフで切り、出血してる腕のところを止血した。

そして扉に結んだ藁をナイフで切り落とし、外に出た。

外は今から日が落ちるところだった。


「まだ、先生は学校にいるから今から言いに行くぞ」


そういい、男の足だけ解いた。


「歩け」


男は青い顔のまま外に出て、そのまま学校に向かった。


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