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03 馬小屋

俺は走って馬小屋まで向かった。

するとそこには案の定マータンと取り巻きの男2人がいた。


「おいマータン!お前何をした!」


「あれ?コペルが来たよ。ユンが来るはずなんだが…」


そう言うと、取り巻きの男を急に殴りつけた。


苦しそうな声を上げながら男は倒れ伏せた。


そしてマータンはその男の腹をひたすらに蹴り続けた。


「すみま…せん…本当に…ちゃんと、入れたんです」


「はぁ!?何をどこに入れたって?俺はそんな事一言も言ってねぇよ。お前が勝手にやったんだろ…誤解が生まれる様な事を言うんじゃねぇよ!」


そういうとその男の顔を蹴り付けた。


あくまでマータンは自分がやっていない事にしようとしたいらしい。


「で、なんてコペルが来たんだよ」


「その男のミスだろ。ちゃんとペットはしつけとけよ。じゃないとフェラしてる時に噛まれるぞ」


「はぁ!?てめぇ!舐めたこと言ってるんじゃねぇぞ?」


マータンはブチギレて今にでも殴りかかってきそうだ。まずい。


「まて。ここに来る前に先生にあの紙を渡してきた。もう時期来る頃だ」


「てめぇ…」


そう言って後ろにいるもう1人の取り巻きと目を合わせた。

きっと逃げようとしているのだろう。


咄嗟に吐いた嘘だが、逃げられたらまずい、俺は今、毒を直す薬が欲しいんだ。


「まて、逃げていいのか?」


「は?逃げるに決まってるだろ」


「多分もう時期先生はくるが、お前がボコボコにした男はどうする」


「バカかこいつは置いていくに決まってるだろ」



「バカはお前だろ。しつけてない犬なんてすぐにお前に噛み付くぞ。ここでお前に置いてかれたらこいつはお前のそばにいる意味すら無くなるんだからな」


そういうとマータンは倒れた取り巻きの髪を掴み自分に向かせた。


「お前、チクったりしないよな?したら分かってるのな?」


「…はい」


「てことだ。俺はお前の理屈よりもこいつを信頼する。じゃあな!」


そういうと二人は馬小屋から逃げて行ってしまった。


「マジか…薬が…」


その場で座り込んだ。


今頃になって心臓がドクドクとうるさいぐらい鼓動し始めた。


「おいてめぇ…俺は確かにお前の方に毒を混ぜたはずだぞ…」


「なんだよワンコロ、自分で考えることもできなくなったのか?ユンが俺のパンを食べたんだよ」


「くそ…ボロボロじゃなければ、殺してやるのに…」


「ボロボロで残念だな」


そういう時俺は馬小屋の扉を閉めて、こやの恥に置いてある藁で扉の手すり部分を結び、力いっぱい込めても開かなくなるまで、行くたびも藁を重ねて結んだ。


「おい…何してるんだ?」


「密室にするんだよ」


「先生が来るんだろ…? お前も早く逃げろよ…」


「やっぱりマータンの精子飲みすぎて頭の中までマータン化してるんだな。あんたたちバカですか?もしも先生達があの紙を見てるのなら俺と一緒に来るに決まってるだろ」


馬小屋は密閉したら真っ暗だった。


「俺は雑魚かもしれないけど、死にかけてる奴相手に負けるほどではないからな」


そういい。男の顔を蹴り飛ばした。


そして男は気絶した。

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