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恋の夏祭り  作者: ryu
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はじめまして。

N高等学校「文芸とライトノベル作家の会」所属のryuです。

これが初投稿になります。感想、評価など頂けると幸いです。

挿絵(By みてみん)


 莫大なBGMが流れている。

 とあるコインゲームコーナーではコインの溢れる騒音が。はたまた別の場所ではクレーンゲームの前で膝をつく学生の悲鳴が。


 そう、ここはゲームセンター。


 子どもから大人までが金銭を対価に支払うことで得られる遊楽。それが通称ゲーセンと呼ばれる、この場所だ。

 

「「やったーーッ!!」」


 そして音楽ゲームが置かれているコーナーでは、少年少女の嬉々とした声があがっている。


 僕がプレイしていたのはドラム式洗濯機の形をした、マイマイと呼ばれる音ゲーである。

 選曲から始まり、決定を押すと選んだ曲の動画と譜面が流れてきて、八つのボタンと画面を操作して遊ぶゲームだ。


 最近僕がハマっているゲームのうちの一つだ。


 画面には大きく表示されるのはSSSという、最高ランクの文字。要するに、1番高いスコアを叩き出して、僕は喜んでいた。

 何度も何度もプレイし、上手くいかずに苦渋を舐めたのは今でも鮮明に記憶している。


 悦びが大きすぎたせいか、歓喜の声をあげると共にハイタッチをした。


 ……ハイタッチ?


「あっ……」


 僕の隣でプレイしていた女性と手が重なっていることに、今更ながら気づく。


「す、すいません……」


「こ、こちらこそ……」


 テンションがハイになっていたのは、どうやら自分だけでなく相手も同じようだったらしい。

 僕より少し難易度の高い曲を、ハイタッチしたメガネをかけている彼女は最高ランクのSSSでクリアしていた。


 ……き、気まずい。


 これは音ゲーマーに共通してある事なのだが、どうにも熱くなりすぎると理性を保てなくなるらしい。多分。


 以後彼女に顔を向けることもなく、ぎこちない空気から逃げるように僕はゲームセンターから退出した──



 ──これが、僕の運命的な出会いだとは知らずに。

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