山賊との戦い2
「ハァァーー」
カゲコが山賊たちに向かって突撃した。
「くっ、来るぞ!」
「死ねェェェ」
そう言いながら剣を振り回しながら突撃してきた。
「ビオラ、ザワラマ槍を持って前にいけ!」
「「わっ、わかりました」」
ビオラとザワラマと呼ばれた2人は前にでできて構えていた。
「ジャマだぁ」
カゲコは力一杯剣を槍に叩きつけた。
バキバキッ
「何だと! 槍を切るなんてどんな怪力だ⁉」
「ウガアー」「ゲラフッ」
「ビオラ、ザワラマ生きてい…」
「吹き飛べッ」
「ウグッ」
「ヒィ…こいつはきっと悪魔だ…
みんな逃げろ!!悪魔に殺される前に!」
山賊の1人がそう言うと一目散に逃げていった。
しかしカゲコは、逃がすつもりはなかった。
「今まで他の人の命を奪ってきたんだろ… 人の命を奪う覚悟があるなら奪われる覚悟位しとけよなぁ。」
そう言って逃げる山賊たちに追撃をしていき、僅か10分ほどで山賊たちを殲滅した。
(なんでこんなに、山賊たちを殺したのに気持ち悪い感じをしないんだろう… いくら悪人だからといって、転移する前はこんなことしたら、一生殺した罪悪感で一生立ち直れなく成りそうなのに… あとさっきから誰かを、また襲いたいような気がする…)
そう思いながら目的だった女の子の救出に向かった。
洞窟の奥に行くと檻の中に金髪のショートボブの女の子がいた。
「お姉ちゃん私のことを助けてくれるの?」
涙目に成りながら女の子がそう言ってきた。
「そうよ、お姉ちゃんはあなたのことを、助けに来たのよ。さあそこから出してあげるよ」
そう言ってカゲコは、錆びかけた檻に向かって力一杯剣を振った。
「バキッ」
檻の柱が折れた、しかしそれと同時に持っていた剣も、折れてしまった。
「ふぅ、剣は折れてしまったけどこれで外に出られるわね。」
「私みたいな人間の為に大切な剣を折ってしまって良いんですか?」
「良いのよ それよりあなたなんて名前なの教えてくれる?」
「はっ、ハイ 私の名前は、イリスです 村で、口減らしのために奴隷になりました。 12歳です。」
(やっぱり異世界だから奴隷なんかもいるんだ…)
そう思ったカゲコは、イリスにある提案をした。
「イリス、あなた一生奴隷っていうのも嫌でしょ。なんならあなたのことを、解放してあげるわよ」
イリスは少し何かを考えていた。するとイリスは
「奴隷から解放しなくても良いです、その代わりにお姉ちゃんの奴隷になりたいです。」
カゲコは驚いてだまりこんでいた。するとイリスは、
「お願いします。何でもするのでお姉ちゃ…いやご主人様どうか、私のご主人様になって下さい。」
するとカゲコは
「解ったわ…けど2つ約束をしてもらいたいの。」
イリスは嬉しそうに、大きな声で“ハイ„と言った
「まず一つ目の約束は、自分の命を大切にする事。 二つ目は私のことをご主人様じゃなくて、お姉ちゃんにする事。 イリス解った?」
「解りましたご主じ…お姉ちゃん」
カゲコは微笑み
「じゃあこの洞窟から出て行きましょう」
イリスは元気よくうなずいた。
その時
(何この感覚、イリスを襲いたいなんて思っている! まずい、このままじゃ本気でイリスのことを…)
「お姉ちゃんどうしたんですか? 息ずかいが荒いですよ?」
(まずい押さえきれなくなってきた…)
そしてカゲコはイリスのことを張り倒した。
「お姉ちゃんおかしいですよ?!
とりあえず落ち着いて下さい!」
イリスがそうなだめたがカゲコは
八重歯を見せながら
首筋に噛みついた。