アルマス領2
「…解りました、では依頼を探して来ます」
カゲコは依頼が貼ってあるボードを見た
そこには沢山の紙が貼ってあり町の掃除から魔物の討伐まで色々な依頼が貼ってあった
「…これにしよう!」
そう言ってカゲコが取った依頼は
「…あなたこれ冗談でやってるの?“オークの討伐„なんて出来るはずがないでしょう」
「…でも…」
「“でも„じゃないですオークはDランクで、ある程度強く無いといけないからその依頼は受けられません」
そう断られたカゲコはスライム討伐を受けることにした
そしてカゲコは少し歩いて路地裏にいくと霧になり空を飛んだ
(…オークって対して強くなかったけど、やっぱり倒して来たら目立つんだろうな…)
そう思いながら5分程空を飛んでイリスが待機している森に降りた
「ふぅ、ついた」
「お姉ちゃん、ギルドカード貰えた?」
「イリス、実はね…」
カゲコは冒険者ギルドに入ってからのことを全て話した
「やっぱりお金が必要だったんですね…そう言えば待っている間に魔物を倒したので見て見て♪」
イリスは手招きをしてカゲコを連れて来るとそこには
「あら、すごいじゃないゴブリンを3体倒すなんて!」
「お姉ちゃんにはまだ届かないけどね…ゴブリンの魔石を持っていけばきっとお金になるよ!」
そう言いながらイリスは紫色の石を3つ渡して来た
「…ありがとうイリス…でもこれだけじゃ足りなさそうだからもうちょっと魔物を倒して魔石を取って来ましょう」
「解ったよお姉ちゃん♪沢山の倒して来るよ!」
「じゃあ、どれくらい倒せるか勝負ね!」
3時間程カゲコとイリスは、魔物の討伐数を競い合った
「イリスあなた何個魔石取れた?」
「私は…7つ取ってこれたよ!お姉ちゃんは?」
「私は5つよ…10体位戦ったんだけど…力加減に失敗して魔石ごと頭割っちゃって…」
するとイリスは呆れたように
「お姉ちゃん、ゴブリンの魔石は頭にあるって言ったよね…しかも魔石ごと頭を割るってどんな力で倒したの?」
「…反射的に本気で殴っちゃって…まあそれより、魔石をギルドに持っていってお金に変えて来るよ」
そうカゲコは言って、霧になって空を飛んだ
「早めに戻って来てねお姉ちゃん!」
「スミマセン…」
カゲコは冒険者ギルドの受けつけで、しかられていた
「何でスライム討伐の依頼をしてゴブリンの魔石を15個も持って来るんですか‼
まあこれがギルドが依頼しているからよかったですけど、本来だったら依頼者に私たちギルドが怒られることになったんですから!」
そうカゲコはギルドで依頼された“スライム討伐„を忘れていたのだった…
「でもまあ、ゴブリンの魔石15個で銀貨3枚で,入会金の銀貨2枚を抜いて銅貨4枚です
あと今からあなたのギルドカードを発行しますから、鑑定石に手を置いてください」
「解りました」
(確かステータスは偽造してあるから大丈夫よね?)
「…大丈夫ですか?ボーッとして?あと鑑定し終わったので少し待っていて下さい」
そう言われて15分程待っていると
「お待たせしました、これがあなたのギルドカードです
これを無くすと再発行に銀貨2枚必要になるので注意して下さい」
そう言われて受付の女の人から銅でできた縦5センチ横10センチ程のストラップのような物を渡された
「これであなたは今から冒険者です」