アルマス領
「もう少しでアルマス領の街“カルバン„よねぇイリス」
イリスは嬉しそうに
「そうだよお姉ちゃん♪もうそろそろ見えて来るはずだよ。でもやっぱりお姉ちゃんは強いなぁ。襲ってきた魔物をサクサク倒していくんだもん」
カゲコは不思議そうな顔をして
「あれくらいどうってことないよ?みんな雑魚だったし」
「やっぱりお姉ちゃん本当に自分の実力絶対わかってないでしょう?
私は魔物の知識は無いけど、剣とか、魔法とか使えるゴブリンとか、物凄っく大きい熊とか色々と強そうな魔物が襲ってきたじゃん」
「あんなの大したこと無かったじゃん。熊は動き方が大きくて隙が沢山あったし、剣を持ったゴブリンは本気で切ると体ごと切れたしみんな結構、弱点あったよ?」
イリスは大きなため息をついて
「それは多分みんな、弱点じゃない気がするんだけど…気のせいかなぁ」
そう言いながら歩いていると石で作られた高さ10メートル位の壁と、馬車が3台並んで通れる位の門があった
「あれがアルマス領で1番大きい街、カルバン…さあイリス街にはいりましょう!」
するとイリスは
「お姉ちゃん身分証明書とか持っていないでしょ!そのまま行ったら怪しまれたりするから、一回霧になってから入って…まあ冒険者ギルドに入会してそれでまた外に戻って来て。今度は門の中に入ればいいんじゃない?」
カゲコは不思議そうにイリスに質問した
「イリス?何でそんな面倒なことをしなくちゃいけないの?」
「そんなの決まってるじゃん!
私はステータスを偽造したりできなくて入る時、鑑定石で確認しなきゃいけないの!
その時私が、吸血鬼だって事が解っちゃうじゃん、だからお姉ちゃんが身分を証明できる物が無いといけないの!」
「解ったからイリス、じゃあ街の中に入って行くから私の荷物持っていてね…確か近くに森があったよねぇ、そこで隠れて待っててね」
「解ったよお姉ちゃん!」
「じゃあ待っていてねイリス」
そう言うとカゲコは霧になって街に向かった
「いらっしゃい、いらっしゃい美味しい串焼きがあるよ!」
「アルマス領特産品の果物が沢山あるよ!」
街の中は屋台や店等が何十件も並んでいて、とても騒がしかった
(さすがアルマス領1の街相当賑わっているわね…そしてやっぱり異世界!
剣とか杖を持っている人が沢山いるな…)
相当カゲコは思いながら誰もいない路地裏にいって人の姿になった
「さてと、“冒険者ギルド„探さないとな…でもどこにあるんだろう?
ねえ君、冒険者ギルドどこにあるか知っている?」
「ほぇ…はい?」
カゲコは近くにいた20歳位の栗色の髪の女性に聞いた
「えっと…確かこの大通りを真っ直ぐ進んで、噴水があるからそこを右に曲がると木で出来た、3階だての大きな建物があるからそこが冒険者ギルドよ」
「お姉さん、ありがとうございます」
そう言って、カゲコは大通りに出て教えてもらったとおりに歩いた
そして15分位して“冒険者ギルド„と書かれた看板のある大きな建物を見つけた
(ここが“冒険者ギルド„そうだ!私のステータスを偽造しないと!
忘れる所だった…)
そう思いイリスに、アドバイスをもらって書き換えたステータスに変えて冒険者ギルドに入った
「カランカラン」
中には数人の男性と受付の女性が3人程いた
カゲコは上に吊るされた看板を見て左端のカウンターに向かった
「いらっしゃいませ本日はどのような用件で来ましたか?」
「冒険者になりたくて来ました」
「わかりました、まず初めに冒険者としての、ルールを教えます
初めに、ギルドのランクについて説明します。
ギルドはF.E.D.C.B.A.のように6つのランクが存在します。また魔物にもランクは存在します
次に、依頼中に死んだときは私たち“冒険者ギルド„は責任を追いません。また、依頼中に死んだ冒険者の死体があったら、今から渡す“ギルドカード„を近くのギルドに届けてください。また、死んだ冒険者が身につけていた道具は、見つけた人の物になります。
それから、ギルド内で起きた揉め事等にはギルドは関与しません。でもギルドの物を壊したりのは例外で、物を壊したら弁償して貰います。
最後に、冒険者同士で殺しあったり、襲ったり、誘拐したら犯罪になります。この時襲われた時のみ殺すことは許可されてます。
これで説明を終わります…では、契約書にサインと入会金、銀貨2枚をお願いします…どうかしましたか?」
カゲコは苦笑いしながら
「実はお金を擦られてしまって…お金がなくって…」
(ヤッバ、
そう言えばお金今持ってないし、お金になるような物はイリスが持ってるし、どうしよう…)
そう考えていると
「…わかりました、今から仮発行のギルドカードを渡します、それで依頼を契約金を稼いで下さい」
ギルドのランクについて説明を書き忘れていました。すみませんm(_ _)m