先輩が教える部活は怖ぇー②
「オラー、走れぇーーーー」
「はぁはぁ、なんでこんなに走らなければ行けないんだ」
部活が始まって1時間ひたすら走り続けていた。
先輩は体力があり、ずっと笑いながら走っているが姉妹の方はヘトヘトの模様、可哀想だ。
しかし、そんな事も言っていられない、俺は久々の運動で死にそうだ
「どうした青年、ペースが落ちているぞ!」
「先輩なんでずっと走ってるんですか?はぁはぁはぁ」
息苦しいなか死にものぐるいで質問した、すると
「え、あ、それはだな・・・基礎体力を付けねばと思ってだな」
焦りながらそう答える先輩を見て確信した
「先輩、あなた何やればいいか、わかってないでしょ」
「そ、そんなバカな、寝言は寝てから言うものだぞ青年」
目を逸らしながら言ってるところを見ても間違いないだろう
「とりあえず姉妹もヘトヘトですし、休憩しましょう」
「そ、そうだな、ボクも今それを言おうと思っていたところだよ」
「はぁ〜」
呆れてため息しか出てこなかった
「へぇ〜やっと終わったよぉ〜」
溶けるように座り込む姉
「ほら、おつかれ」
飲み物を渡し一緒に座り込む
「ありがとうございます、すごくハードな練習でこの後の練習が楽しみですね」
次の練習にワクワクするこの笑顔が俺には痛い、何故ならハードと言っている練習はただやる事がわからない先輩の単純な頭が導き出した物だからだ
「私にもちょうだい」
妹が来た
「妹の方はまだ余裕がありそうだな」
「あまりまえよ、走ってただけだし」
そう言って一息つく妹
妹の方は、中々体力がある、姉の方とは正反対だな
先輩が立ち上がった
「次は、シュート練習だ」
「まってください。先輩は何をしていいかわかってないでしょ、適当やっても時間の無駄です」
「え!そうだったのほんと疲れたんだけど」
「二葉、そう言わないの高嶺さんも急でわからないのよ仕方ないのよ」
俺は彼女の器の大きさに涙を流しそうになった
「面目ない」
落ち込む先輩
「ここからは遊び程度にしかやった事のない俺が指揮をとる、とりあえず今日は1時間走ってみんなクタクタだろう、今日はゆっくり体を休めて明日から練習開始だ、それでは解散」
勢いで言ったけどめんどくさいな多分