こんな部活も悪くねぇー
つまらん授業、早く帰ってゲームしたい、でも、この後も部活かサボったら怒られるし行くか。
「こんにちは」
「おー、来たか青年」
相も変わらずめんどくさいテンションだ、
「何か部活動的なことはするんですか?」
「もちろんとも」
「チッ、すみません今日は塾があるので帰らせて」
「今日の部活動はボランティア活動の一環として河川敷のゴミ拾いだ!!」
聞けよ
「は?嘘でしょ」
「本当だ!!」
「ゴミなんて誰かが拾うでしょ俺らがやる執拗なんか」
「それは違うよ」
先輩の顔から笑顔が消えた
「そんなことを言ってるから町が汚くなって行くんだよ、だからボクたちが君の言う誰かになればいいんだよ」
俺は先輩の真剣な顔を見て自分が恥ずかしく感じた
正論すぎて何も言えない
「わ、わかりました」
「それじゃレッツゴー」
この人の背中はなんだか大きく見えるなロリっ子の癖に
「え?せ、先輩」
「どうした青年」
「いや、広すぎないですか?ってかごみ多いな」
「世も末だねフンッ」
「これは逃げるが勝ちかな」そう思ったときさっきの先輩の言葉が頭をよぎった
「やりますか」
「おっ!やる気だな頑張るぞぉー」
始めてから3時間がすぎた、俺も疲れ、日も暮れてきた
「先輩・・・」
正直目を疑った。先輩は笑いながらゴミ拾っていた
「ん?どうかしたかね?」
「いえ、なんでもありません」
俺の中で何故か対抗心が出てきていた、自分でも驚いているくらいだ
「やっと終わりましたね」
「んーさすがに疲れたね」
それでも笑う先輩
「お前ら終わったか?」
「先生!終わりました!任務完了であります!」
「おう、ご苦労、飯でも行くか奢ったのは内緒だぞ」
「やったぁー!」
「お好み焼きかぁー」
「文句があるなら食わなくてもいいぞ」
「喜んでいただきます」
「青年もっとちゃんと混ぜないと崩れちゃうぞ!」
「この人の元気はどっから来てんだ」
疲れた上にこのテンションは耐えれる自身がない
「どうだった?ボランティア活動は」
「しんどかったし疲れましたよ」
ニヤつきながら、言ってきた
「でも、楽しかっただろ?」
照れながらも
「まぁちょっとわ」
「青年早くひっくり返さなきゃ」
「はいはい、って焦げてんる」
「あらら、まだ青いなフンッ」
「先輩と一つしか変わりませんよ」
「ガハハハハ」
こんな学校生活がいつまで続くことやら先が思いやられる