俺の愛人形(ラブドール)
「あーちっきしょうあのババア!」
部屋に戻った俺はそこいらに転がっているゴミ袋を思いきり蹴飛ばした。
昔はそれほど気が短くなかった方なのだが最近はやたらとイライラすることが多い。
歳のせいなのだろうか、それともこの引きこもりが原因なのか。
「わかってるよ‥このままじゃいけないってことくらい‥‥。」
しかしいざやろうとすると何処からか囁くように語りかけてくるのだ、今度やろう明日でも遅くないと、そうやってズルズルと後回しにした結果二十歳を過ぎ、そして今現在に至るというわけなのだ。
「ふぅ‥‥よしっ!」
こういうイライラしたときやネガティブになった時にはあれをするしかない。
俺はよいしょと立ち上がり奥にある押し入れの方へとズンズンと向かっていった。
―――あれは四年前の蒸し暑い夏の日のことであった。
俺はその日、なんとなくネット通販サイト漁っていた。
まぁ目的はお察しの通りアダルトコーナーの項目を閲覧している。
しかしながらその頃の俺は未だにアダルトビデオやはたまたアダルトグッズなどというものを買ったことがなかった。
理由はあれだ、端的に言うと俺が小心者だったのだ。
だがその日の俺は遂にムラムラの絶頂を迎えアダルトビデオビデオじゃ物足りず気が付けばアダルトグッズをもポチってしまっていた。
数時間後、呼び鈴が鳴り配達人が大きな荷物を抱え家の玄関へと君臨した。
さて、今日は運が良いことに俺以外家には誰ひとりいない状況だ。
俺は即座に配達人から荷物を受け取りダッシュで二階に駆け上がり引き裂くように荷物を開封した。
中に入っていたのは勿論アダルトビデオ、そしてもう一つ親父のカードを勝手に使用し断腸の思いで買った物に俺は名前を付けた。
「はじめまして、僕の愛人形。今日からお前の名前は”ゆきほ”だ。」
こうして俺とラブドールゆきほとの甘い性活が始まった――。




