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やってられない

作者: 尚文産商堂

居酒屋で、一人手酌で飲んでいた。

「ったく、やってられんわ」

誰彼かまわず、愚痴りだす。

横にいる人も、前にいる店員も、誰も気にしない。

ただ、大声で心の内を全部さらけ出したいと思った。

みんなあいつが悪いんだ。


途中から意識がない。

それはわかっている。

勘定を払ったような気がするが、それもはっきりしない。

「……いってー」

二日酔いだ、それも特大のやつ。

頭が割れそうに痛い。

迎え酒と行きたいところだったが、見も知らずの場所にいた。

檻が目の前に迫っている。

「お、起きたか」

「あんた、だれでぇ」

「警官だよ。あんた、居酒屋で酔っぱらって、お金払った直後に出合い頭に肩ぶつかってきた人をぼっこぼこにしたでしょ」

全く記憶がない。

「相手にけががなかったからよかったものの、下手すると傷害罪だよ。気をつけなよ」

「…はい、すみません」

それ以上の言葉が出ない。

そうだ、みんなアルコールが悪いんだ。

「もうちょっとしたら収容後24時間経つから、そしたら出て行ってもらうからね」

「はい」

相手のことを聞こうにも、そのまま警官は行ってしまった。


そして俺は拘留から24時間後、酔いもすっかり醒めて警察署から出た。

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