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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

― 黄昏の君 ― 君の瞳は何を映す?

作者: 明凛

 お久しぶりです。遅くなりましたが、お楽しみくだされば幸いです。


 偶然だった。



 こんな感情を持つなんて、思いもしなかった。



 あの時までは……。






=×=×=×=×=×=×=×=




 早めに終えた部活帰り。



 俺の名前は『早瀬(はやせ) 威流(いずる)』。

 ごく普通の田舎町で地元の高校に通う現役高校生。

学年クラスは2年弐組。(クラスは壱・弐・参の3クラスで構成されている)


 いつもは自転車で通っているのだが。今日に限って朝からの雨により徒歩で登下校中now。今は憎らしいほど晴れ渡っている。持っている傘が役目を果たすことなく、右手に鎮座している。

 天気よ、おまえは俺に恨みでもあるのか?そうなんだろ?なぁ、おい。

と、バカな思考回路に陥っているのはこの暑さのせいだ。きっとそうだ、そうに違いない。

 朝は母親に送迎してもらったものの、帰りは歩き。

 俺の住んでる地域は人口少ない上に、区民がほとんどじーさんばーさんだけで若い奴全然おらんわ、住宅が密集している所に家があるわ、道幅が狭く普通車が一台通れるかどうかぐらいなため、近くにバス停がないのだ。ホント、バス通と学校付近の奴ら、マジ裏山すぐる。

 学校から家までの距離はそう遠いわけではない、自転車の場合は。約20分かかる程度。だが徒歩の場合、一時間かかるか、かからないかぐらいの距離。これはもう、運自体が喧嘩を売ってるとしか思えないなと、またもや思考が惰性的で阿呆な方向に飛びながらも歩きは継続中。


 今いる道路の左側の歩道から、目の前に流れる川に沿った道に入ろうと左に曲がった時だった。


「あ。」


 曲がって数10m先に、とある人物を発見した。


 とある人物の名前は、『(みなと) 弥生(やよい)』。

 同じ弐組の同級生だ。名前でわかると思うが、女子である。

 彼女は帰宅部なため滅多に同じ時間帯に下校することはない。

 ちなみに、俺は美術部に所属している。え?別にお前のことなんか興味ねぇって?そんなつれないこと言うなよ。以外と小心者のウサギちゃんなんだぞ☆……ぶはっ!自分キモッwww

(※注意:威流(いずる)は笑い上戸である。内心で。表面上には全くと言っていいほど出ない。ついでにツボが浅い。ハマったら一時は抜け出せない)


 ゼェハァ・・・あれ?彼女はここら辺に済んではいなかったはずだが…?


 ツボった後遺症から、内心身悶えしながらもふと思った。



「あ。そういえば、列車通学だっけ?湊さん」


 うちの学生の大半が地元人なので、すっかり忘れていた。彼女は、その中で一人だけわざわざ電車で隣町から学校まで1時間以上かけて通って来るのだった。

 知人に聞いた話によると、ウチの高校に何やら憧れるものがあるらしい。こんなとこ(田舎)に?と聞いた時、疑問に思ったが。長時間の通学もそれのためなら、我慢できると言っていたそうな。その憧れるものとやらは何にか、知人も誰も知らないと言っていたのを思い出した。

 自分の右側を、川の水面が乱反射し、照らしてくる。俺は眩しさから目を細め、目線を前に向けた。

 今時珍しく、澄んだ透明感ある綺麗な川だ。ゴミ一つ落ちていない。

 小さい頃からよくここへ釣りをしに来ていた。今でも時々、釣りをしに来る…ひとりで。ボッチなんかじゃない。断じて。マイペースで一人が気楽なだけだ。幼なじみたちも時たまに一緒につるんで来るんだからなっ。断じて、ボッチなんかじゃないからなっ。




 夕陽の光を浴び、水面がきらきらと輝き黄金色に染まって、晴れの日の帰りはいつも「きれいだ」と思う。

 けれど、それよりも目の前を歩く彼女(湊さん)の方がずっと、



「……綺麗だ…」



と、心の底から思った。

 川越しの向こう側、おそらく街中に沈む太陽を見ているのだろう横顔は、ため息が出るほど綺麗だった。

 湊さんは整った容貌と凛とした佇まいが様になるウチの学校内で1、2位を争うほどの美少女。


 だ・が、


 如何せん。無表情すぎて、相手の第一印象が冷たい人という印象を持たれやすい。なまじ、顔立ちが整っているから余計に。

 彼女が、クラスでその表情筋が動いたことは、知る限り一度もない。そこからクラスの連中に「姫人形」と命名されるほどだ。略して「ヒメニ」の愛称で、親しまれている。俺は一貫として、湊さんと呼んでいる。理由は特にない。


 でも見た目と違い、実際に話してみると印象と正反対の明るい性格をしており。社交的で、とてもフレンドリー、それでいて天然なボケをかますのだから、面白い人だ。

 外と内のギャプが激しくて、高校入りたての頃は同級生も、先生も、彼女が話すたびに唖然とした後、みんなであわあわとテンパっていたっけな。その当時の俺はそれを見て毎度のごとく、内心爆笑しまくっていた。そりゃもう。一日中腹が痙攣しっぱなしで、一時期、悶え死ぬかと思った。


 湊さんは真顔でボケかますわ、それを聞いたクラスの連中はみんな目を点に口を開けて(・д・)ポカーンてした後、

一斉に



『湊さん(ちゃん)がまたバグった――――っ!!?』



と叫び、どんちゃん騒ぎの大暴走が始まるわ。ついには、学校全体までも巻き込んだ大騒動にまで発展した。1年の1学期はまともに授業するどころではなかった。


 当時の3年の“一部”先輩方、受験生だったのにお騒がせして誠に申し訳ありませんでした!


 当時の先輩方はみんな祭りごと大好き人間が大半で余計に騒動が拡大されていったんだよなぁ。それよりも少数派の先輩たちがそれはもう険悪な雰囲気でピリピリしまくってて、やばかった。先輩たちみんな受験に合格して本当によかった。少数派の先輩が受かってなかったらと思うと、冷や汗が止まらなかった。魔の1学期だったな。うん。


 その当の発言者本人、湊さんは表情一つ変えず、こてんと首を傾げて不思議そうにクラスの連中を見ていた。

 ちょっとお兄さんとお話ししようね?と1年の夏休み前に、クラスの連中の代わりに俺が湊さんに不用意な発言(ボケ爆弾)をさせないためにお話(という名のお説教)をとくとくとさせていただきました。


 俺の腹と胃のために(笑)


 クラスのパニック暴走を避ける為でもあるが、そろそろ俺の(笑いによる)過度の刺激にダメージを受けた腹筋と(少数派先輩方からの無言の威圧による)ストレスからの胃が限界地点を突破ようとしていたのでねハッハッハ。


 ああ、思い出すだけで腹と胃が当時の痛みを呼び醒ますう゛おぅ゛。


 まあ、俺の話は置いといてww


 俺のお話(説教)を聞く湊さんは、首を傾げ、頭の上に大量の?を飛ばしながらも、こくりと頷いて、


「うん、分かった。じゃあ。これからは、自分の発言に注意しながら話すようにするね。注意してくれてありがとう。早瀬(はやせ)さん。」


と、物分かりがよく、とても素直に応えてくれました。無表情でしたけど。

 お兄さん、あまりにも湊さんがピュア過ぎて、胸が痛かったです。彼女と比べて、自分はなんて不純なんだろうと、身につまされる思いでした。



 夏休み明けの席替えでは、湊さんの隣の席になりました。卒業するまで。学校全体での確定事項でそうなったそうです。

 ヒメニストッパー(クラス一同命名)として後、残りの1年と数ヶ月の間、湊さんとセットにさせられています。


 席替えをするたびにセットで移動。


 移動教室も隣の席。


 選択教科の美術でもペアーデッサン(もともと、二人とも選択が美術だった)。


 体育の授業でも、男女ペアの際には組まされる。


 という最近はそこまで(←ここ重要)大騒動に発展しないが、大いに俺に全部押し付けるのは如何(いかが)なものか、クラス一同と諸先生方。途中から面倒臭くなってきたんだろ。オイコラ。特に担任のユリアチャン。お前先生ならもっとちゃんとしろよ。『花園(はなぞの) 百合夜(ゆりや)』とか、どっかの少女マンガみたいな乙女チック満載な名前しやがってっ。

 ・・・・・・っ、っ、ぶふっ!!でかい図体で髪の毛オールバックの無精ひげ生やしたチョイ悪三十路がゆ、ゆ、ゆりやとかっ。ぶはっ!ウケるwwwくっくっ。はぁふぅ。

 あー、明日はユリタンって言って(いじ)ってやーろおっ♪



 冷たい面をしているが。周りに気を配れる、優しい普通の女の子だ。その良さが十分に発揮されないのは惜しい。ずっと一緒にいたから余計に。

 だが、本人は気にしていない。というか、気づいてさえいない。

 彼女が超のつくほど天然栽培の鈍感さんなのは学年で有名な話。

 気づいていないのは本人のみだ。



 そんな彼女がだ、



 夕陽に照らされた、きらきらと輝く漆黒の髪。

 教室で何も映していなかった硝子玉のような黒の瞳が今、甘く切ない憂いを帯びて潤んでいる。

 その横顔は、甘露のように甘く、淫靡で、幻想的な美しさをしていた。



 彼女は、・・・誰だ?


 クラスメイトでずっと隣の席にいたのに、こんな彼女は、初めて見る。


 信じられない。


 まるで、恋している…。



 いやむしろ、恋い焦がれ、溺れ、堕ちて行ってしまっているようだ。



と思った。



 とたんに、何でか


 胸の奥が


 ズクリと疼いた。




=×=×=×=×=×=×=×=




 あれ以来、彼女のことが頭から離れなかった。


 ふとした瞬間に彼女のあの、恋に堕ちたような甘やかな横顔を思い出す。

 そのたびに、自分自身でも理解できない彼女への想いが膨らんで、胸の奥で燻る“何か”に悩まされる。


 そんな日々が、始まった。


 日に日に、彼女を見つめることが多くなっていった。あれ以来、彼女の表情を変える瞬間を、見る機会に巡り会えていない。

 けれど、隣の席にいる時の横顔や、遠くで一瞬でも姿を見ただけで、胸の奥の燻りが治まり、逆に心が満たされるのを感じたからだ。



 だが段々と、それだけでは物足りなくなっていった。


 まるで、麻薬患者の中毒衝動のように。


 学校がある平日、土曜はまだよかった。

 それ以外の日曜、祝日などの休日は、彼女に会える確率はないに等しい。

 彼女は、あの川に架かる橋を渡った先の駅から乗り継いで、うちの学校に通っているのだから。

 クラスの連中はほぼ、地元の奴ばかり。

 彼女は連中と分け隔てなく仲がいい。

 けれど、休日、一緒に遊びへ出掛けるほど特定の親しい人物はいない。


 そして決め手が、彼女が根っからのインドア派なこと!

 絶対家に一日中、いや休み中ず――っと篭もりっきりなの間違いなし!!

 この時ほど彼女の連絡先聞いておけばよかったと後悔したことかっ

 あぁ、情けない。




    ・

    +

    ・




 今はもう。



 彼女に会えない


 彼女の姿が見えない



 それだけで、心身共に苦痛を伴うまでなってしまった。


 いつも燻るだけだったのに、胸の奥が荒波のように激しく荒れ狂い、彼女への溢れんばかりの想いで、押し潰されそうになった。



 彼女に会えない間中ずっと。



 はぁ。休みなんか、無くしてしまえばいいのにっ。


 あ゛ぁ――っ!!もう゛!!


 狂って、頭がおかしくなりそうだっ!!!





 と、いうことで。


 自転車じゃなく、徒歩で学校に通い始めることにした。

 家族や学校の奴らには訝しげに見られたが、なんとか理由を付けてごまかした。

 皆、半信半疑だったけれども。ごり押しで乗り切ってやった。





 校内だけじゃもう、限界だったんだ。




      +

      ・

      +




 徒歩登校初日、偶然を装って彼女に話し掛ける。

 俺自身、どちらかと言うと口下手な方ため、ちょときつかったが。頑張ってみた。ガラにもなく。


 彼女は、不信感満載と全身からを漂わせ、居心地悪そうにしていた。

 話しかけても「へぇ」、「ふ~ん」、「そうなんだ」、「うん」の使い回しでしか返事してくれなかった。

 しかも、棒読み。


 少し心が折れそうになった。

 でも、気にしない。

 最初から受け入れられるとは思ってなかった。

 いつもはただ隣で彼女のボケをカバーするだけで、彼女自身とまともに話し合ったことなど今まで一度もなかった。説教はしたが、アレはこちらが一方的に話していただけだ。



 会話できて。


 一歩半近くの距離まで傍にいて。


 一緒に登校できるのだから。


 安いものだ。



 徐々に、少しずつでいい。


 彼女がこちらに振り向いてくれるその時まで


 俺は辛抱強く粘り続けるから。




 初日以降、一緒に登校している。

 数日間は、距離を置かれ、気まずい空気を漂わせていたが。

 今は自然体に接してくれて、会話も快く返してくれる。


 無表情だったけどなっ。


 別に、悔しくなんか、ない。




      ・

      +

      ・

      +

      ・

      



 放課後の帰りは、彼女の後ろを数m離れて、彼女に気づかれぬよう、歩く。

 

 断じてストーカーじゃない!

 帰るルートが同じなだけで、後をつけているわけじゃないからな。

 それに部活もさぼってないぞ!ちゃんと行ってから帰っている。

 だから、さぼってなんかない。


 美術部だが、その日の課題が終わり次第帰ってもいいことになっている。

 ので、図書室で学科の課題をすませて帰る帰宅部の彼女にあわせて、素早く課題を終わらせる。


 そこっ!

「終礼が終わったらすぐに帰る子だったらどうするの?」とか。

「さぼるの?」とか。

 なんて訊かないっ!

 まあ。その時は理由つけてサボるだろうけどな。


 顧問の先生(美大の元先生)は、文句を言わず、むしろ、俺の作品を「素晴らしいっ」などと言って、絶讃するばかりだ。

 ココロなんか籠もってなんかないし、なんにも思ってないで描いてるから、それ。毎回のことだけれども。


 おほんっ。

 まあ、それはさておき。

 先程のような帰り方をしているのかということだが。


 一度だけ一緒に帰った際に、あの時のような顔を見せてくれず。

 ずっと俯きがちで、落ち込んだ雰囲気を醸し出していたからだ。



 あんな風に落ち込ませてまで、一緒にいたかった訳じゃない。



 ただ、ただ。



 あの時のあの顔をもう一度、見せて欲しいかっただけなんだ。





・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・



 俺の思考がおかしくなってきている。


 いや、もとからか?


 最近、君を中心に俺の生活は廻っている。


 君の事を毎日、学校でも、家でも、夢の中まで


 君が侵食してきて、頭が君でいっぱい。



 後、1年と少しで、君と会えなくなってしまう。


 その時が来たら、俺はどうしたらいい?





 なあ、弥生やよいさん?



・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・





 彼女は何を想っているのだろう?


 何が彼女をあんな風にさせるのか?


 好きな奴を思って?



「そんなの嫌だっ」



 さっと口元を、手で塞ぐ。


 よかった。

 彼女は気付かなかったようだ。


 というより、聞こえていなかったと言った方が、正しい。


 ましてや、こちらの存在自体眼中にもない。

 振り返らずとも気配や物音でこちらに気付くはずなのに。


 それは彼女が、川越しの向こう側を、焦がれるように熱く潤んだ瞳で、盲目的に見つめ続いているからだ。



 嗚呼。彼女の瞳を一度だけいい。


 自分だけを、映して欲しい。


 あんな甘くとろけさせるような熱い瞳と表情で…、




「好きだ」と言って。




 この時、俺は…、


 彼女への想いは、自分が彼女に淡い恋を通り越して、激しい愛だったのだと、初めて知った。





      ・

      +

      ・

      *

      ・

      +

      ・




 自分の恋心ならぬ愛心(あいしん)に気付いて、数日がたったある日。

 

 晴れ渡る空をオレンジ色にした夕方の放課後。

 

 毎度のように彼女の数メートル後ろを歩いている時だった。

 

 いつもじっと川沿いの向こう側を見つめているだけだったのに、今日の彼女は小さく感極まったようにその柔らかな唇から甘い吐息と共に可憐な声を切なげに鳴らしたのだ。




「愛しの黄昏の君」




と。


 聴いた瞬間、俺は目を見開き、驚愕した。瞬時に彼女の眼差しの先を辿る。

 すると、向こう側の川岸には、うちの学校で人気の有名人な先輩『久十くじゅう 眞央まひろ』の歩く姿があるではないか。

 まさか、彼女の思い人は九十くじゅうさんなのか?湊さんはもしや、同性愛者なの、か?

 それが本当だったら、俺には不利ではないか。何という無理ゲー。

 思い人が異性だと思っていたばかりに、自分にもチャンスがあるのではないかと心にどこか余裕があった。けれど、同性が好きだとなると話が変わってくる。異性というだけで恋愛対象から除外されてしまうのだ。

 冗談ではない。もう俺は、後戻りできないところまで来ているのだ。

 こういう事はしたくはないが、まぁ仕方がないな。卑怯な手で話あるが。やるしかないか。


 

「君を必ず、俺だけの人(恋人)にしてみせる」



 恋人になったらあの蕩けるような横顔を、俺だけのものに。



「九十さん。悪いけど、あんたの思いは受け取る気はないからね」


 前から俺の周りをちょろちょろして、目障りだと感じるだけだったけど。

 彼女の目線を占めるのがあんた(九十さん)というのは、納得できない。

 不愉快だな。



「あんたは邪魔だ」


「駆除させてもらう」





 彼女には、俺という人と、周りのその他大勢の人間、で十分なんだ。




「俺にとって君の方が、”黄昏の君”だよ。湊さん」




 ああ。待ち遠しいな。

 早くその時が来るといい。
















 俺を壊したのは、君。


 責任は取ってもらうよ?



 なぁ、弥生さん?





 威流いずるの性格が迷走しております。

 思いつきで書いたので、ざっくばらんです。


【 補足 ― 登場人物説明 ― 】


 ― 黄昏の君 ― 

 

○ みなと 弥生やよい

 高校2年弐組。17歳。名前で分かると思うが、3月生まれ。

 見た目は和風美人。でも表情筋がうまく作動しないため、初対面だと冷たい人に見られる。笑うと無邪気でいて艶があり可憐である(ヤンデレ談)。

 性格はのんびりマイペース。でも、好きなことになると熱中するとそれしか見えなくなる。天然培養ボケは、両親の血筋故である。


九十くじゅう 眞央まひろ

 3年参組。19歳。6月生まれ。

 ザ・ヒロインな人。見た目の日本人離れした華やかで品のある顔立ち。成績は学年トップ。スポーツも得意で、部活の助っ人に引っ張りだこ。先生の信頼も厚く、男女問わず人気の校内一のマドンナ。

 性格は、二重人格者。表は完ぺき主義。裏は愛されたがりの我儘ビッチさん。一番に愛されたい人(早瀬威流)になかなか振り向いてもらえず、逆に袖にされ歯噛み地団駄を踏んでいる。


 ― 黄昏の君 ― 君の瞳は何を映す?


早瀬はやせ 威流いずる

 2年弐組。18歳。4月生まれ。

 今時珍しく髪の毛を染めず、地毛のままの黒髪は艶々のさらさら。少し長めの髪をワックスで遊ばせている。黒の瞳を縁取る目は切れ長で、睫毛は整いふさふさとしている。顔立ちは精悍な顔のつくりをして、体付きは野生の獣のごとく無駄な肉がなくしなやかである。

 性格はこれまた弥生やよいと似たり寄ったりで、少し、流行に乗り遅れるアナログ男子。でも、機械系は意外とできる。普段はダルエロな雰囲気を醸し出しているが、本腰を入れるとすごい。苦労人(弥生に対してのみ)。切れたら手に負えないタイプ。


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