とある生徒会長の受難
ここは十或高校。エンターテインメント関連の仕事に就きたい人が通う高校である。入学条件は『面白ければおk。』
十或高校の沿革的なもの
この高校は、創立者が闇組織のボスだった時に裏で稼いだお金を処分するために戯れに創った高校である。
戯れに創ったのに結構人気がある。創立者がすごい金持ってたから設備とかも充実してる。そういう設備と教育方針のおかげか芸能界で活躍してる人の五割方が十或高校出身。正にチート高校だね。
まあ、入学条件が『面白ければおk。』なもんだから濃いメンツがすっごく揃ってるんだよね。だからすっごくカオスな高校でもあるんだよね。ここに入りたいなら、そんな濃いメンツに太刀打ち出来るようなカオス度を持っていないと。
……十或高校の紹介はとりあえず終わり。
ここからは、そんな十或高校の生徒の日常とかをお送りしていきたいと思いまーす。
……これを笑って流せるアナタは十或高校の生徒に太刀打ち出来るカオス度を持っていると思うよ。
…「えー、以上でHRを終わります。きをつけー、れーい。」『あざーっしたー!』
HRが終わり、さっさと部活に行く人もいれば、円になってエロ本とおぼしき雑誌を回し読みする男子共も。まあ何も言うまい。男ならそれが健全な事だと思う。だから先生も注意しないのだろう。先生も男だし。…ん?あの男子、生徒にしてはデカくないか…?
…って、よく見たら先生じゃん!コラ教師!!…しかも、雑誌の表紙からして、これ学校モノじゃん!「…いいよなこういうの。いつか俺も実際にこういうコトやってみたいわ。」ヤバいよこの先生!いつか他の先生襲いそうで怖いわ!
この地の文の主誰だよと思ってる人もいるだろう。ここでいきなり自己紹介ね。あ、エロ本読んでる男共に聞こえたら『なんかいきなりこの人一人で自己紹介し始めたよ。きっと相当ヤバいヤツなんだな…』とか思われそうだからテレパシーで自己紹介するぞ。
俺の名前は神奈川 煌なんだぞ☆(かながわ)って読んだ人残念!
誕生日は7月7日の午前7時7分!
血液型は知らねえよ。
栃木県出身!神奈川県じゃないんだぜ!好きな食べ物はあまおうっていうイチゴだ。とちおとめはいつも食べてたから飽きた。
後、この俺神奈川さんは、この十或高校の生徒会長兼美術部部長なんだぜ(^_^)v
やー、文武両道とは正にこの事だねうん。
さてと、これで俺の自己紹介は終わり。よし、部活しに行くか。
……と教室を出ようとしたら、何者かに強く腕を掴まれた。
「…誰だ」
低声でそういい、後ろを振り返った、ら…
「よぉ」
「先生!?」
なんと、腕を掴んでいるのは先生だった。
「Yo、俺らと遊ばなーい?」
いつの時代のナンパだ!っていうツッコミは置いといて、うん、断ろう。
「断る。」いやー、我ながらきっぱりとした断り方だこと。
早く部活しに行きたいしね。
大体、今の時代の「俺らと遊ばなーい?」は、絶対アレしようぜっていう意味だと思う。アレはアレだよ。
「えー、そんなつれない事言わずにぃー。」まだ言い寄ってくる男共。…何かの危険を感じる。
「嫌だっつってんでしょ。大体、遊ぶなら女子とかを誘えばいいじゃないですか。」
と、口調を強くして言い返した。そしたら、「いいねー、こういう反抗的な子すごくいいわー。」「…しがいがありそうだなー。」ぼそぼそと何を言ってるのかよくわからないが、男共が何か囁きあっている。
「神奈川、残念だったな。このクラスの男はお前以外全員そっち系の人なんだよ。」
それは驚愕の事実!…と俺が驚いて力が抜けた隙に、男共は俺の手足を押さえつけて、…そしてネクタイで俺の手を縛って、…俺の服を…。
……さっきからずっと感じていた…何かの危険、それは……
だめだ…頭の中が真っ白になって…
何も…考えられな………
俺が目を覚ました頃には、部活開始時刻を30分過ぎていた。
30分間何があったんだろう…という現実逃避をして、俺はいろんな意味で重い足取りで部活しに向かった。
多分、次もそういう展開になるかも…