魔法使い。
*本編未読の方はスルー推奨、そして本編読んだ人もある意味地雷。
嘘では無いけど本気にしてもいけない、
【あたしの魔法使い。】あらすじ&人物紹介。
家出娘リドリーは婚約者との結婚式三日前に全てを捨ててランナウェイ。
新しい町で新しい自分のスタートを切った筈だったのに、そこは新しいどころか古い自分を知っているけったいで変態な魔術師もどきの巣があった。
女郎蜘蛛よりもタチの悪い魔術師につきまわとれてしまったリドリー、彼女の昨日はおろか明日はどっちだ。
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リドリー・ナフサート
生まれた瞬間におそらく不幸の星に好かれた。子供の頃は物静かで控えめだったが、過去を捨てた彼女は乱暴者になりはてている。
ほんのささやかな幸せを求めているのだが、生来の不幸のお星様がなかなか開放してくれる様子が無い。
本編の主人公。
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魔術師。
他にもけったいな名称は一杯あれど、何故か本名だけは出てこない。
人生的にはすでに楽隠居に入っている。一般的には良い人と思われているが、ことリドリーには天敵としかいいようがない。口を開けば下ネタを繰り広げ、リドリーのスキをついては抱きつき匂いをかぎ舐めるという暴挙にでる。
三日三晩励める自信もあるらしい。その根拠はどこからくるのか不明。
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アマリージェ・スオン
初恋は魔術師だった。おそらく彼女の躓きはここにある。兄が穏やかなために多少強気のお嬢様になった。リドリーを悪女だと思っていたが、今は考えを改めてリドリーのよき友人としての立場を貫いている。
が、どうも性格の根底はあまりよろしくない。他人の不幸をちょっと控えめに笑っている様子が随所に見られる。
リドリーのこともまったりと観察しているのかもしれない。
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アジス
若干十一歳の男前。頑固で口が悪いが一本気。思い込んだらのめるタイプなので宗教とかにかぶれ易い。家出の挙句に祖母の家にいついている。作者には常々「へんな名前でごめんね」と思われている。「アルジェスが本名ってコトにしてやろうか?」と裏設定で練られている。「アルジェスなんて名前恥ずかしくていえねぇ!」ってコトでどうだ?
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マーヴェル
リドリーの元婚約者。いや、もしかしたら婚約破棄しているわけではないので今も婚約者もしれないんだぜセニョール。だがそんなことを魔術師に言ったらかるーくどこか僻地に飛ばされるおそれがあったりする。現在もリドリーを探しているが、リドリーの妹とやっちまった為に読者にものすごく嫌われている。
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ティナ
リドリーの妹。病弱だったが今は完治。だがまたしても寝台の住人と化しているという噂あり。彼女もある意味不幸を背負っているが、マーヴェル同様読者には激しく嫌われている。自己中。
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エルディバルト
28歳。以前に婚約者に婚約を破棄されている。だがその理由は「すがって引き止めて欲しかった」というのは宮廷の娘達には有名。実はエルディバルトは女性関係の浮名がすごい。そのかわり素人娘には手を出しません。そういうところは狡猾な策士かもしれないが、現在の婚約者にハメられて捕まっている。魔術師が大好きすぎて、夜伽を命じられたら素直に脱げると思われる。そういうところが魔術師に煙たがられているのかもしれない。
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ルティア
エルディバルトの婚約者。エルディバルトの上に乗っかり、あげくその様子を養父に見せるという計略によりエルディバルトをしっかりとモノにしたほえほえ娘。本能のままに生きているため、その実中身は真っ黒です。
エルディバルトさえいれば幸せ。ある意味魔術師と一緒の性格。
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マイラ
アジスの祖母にしてリドリーの働くパン屋のご主人。優しくて善人。人々に好かれるよいおばちゃん。だが彼女が時折作る新作パンは人々を絶望に陥れることもできる最終兵器になることもしばしば。
魔術師を悶絶させ、アマリージェを死にいざなおうとした経歴がある。
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これでだいたい全部かな、と思い返してアマリージェの兄にして領主様が不在であることに気づく。
まぁ、彼はその程度の男です。
なんといっても、上記の説明分は何の資料もなく書き上げられましたが、兄上の名前はぱっと出てこない……ああ、ジェルドだった。よかった、本編読み返さなくてもでてきた。
まぁ、その程度のキャラクターです。
花嫁募集中――