魔女猫
*嘘ではないけど本気にしちゃいけない。
【魔女と白い猫】あらすじ&人物紹介。
魔導師と魔女の下らない喧嘩のあげく、あやうく全殺しになりかけた魔女は魂と体とを引き離して自らを治癒しようとしたのだが、気づけば自分は子猫の中。そして体はいったいどこに? そんな猫になってしまった魔女が警備隊長に飼われてしまったり、魔女に虐められたり天敵をからかったりしてちょっとは心を成長させていくのかもしれないドタバタコメディ。
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ブランマージュ
本編の主人公にして思い込みの激しさと性格の悪さで世の中を渡る小娘。猫になってしまい苦手だった警備隊長に飼われ、まさに猫可愛がりされるハメに。
猫になったと思えば猫耳猫尻尾のお子様姿にされ、魔女に下僕のようにこきつかわれ、あげく自分を半殺しにした魔導師とペアにされてしまう。
人生踏んだり蹴ったり。いつか嫁にいきたいと思っているのだが、気づけば自分の周りには猫フェチや幼女趣味、ドMなどの変態しかいないことに気づく。変態を自ら作っていると思われるのだが、どうやら当人は気づいていない。
自称17歳――17までに脱処女。だったのだが、生憎とそのようなことにならなかった為にとりあえずそういうコトがない限り自分は17だと言い張っている。口が悪く他人を虐めるのが好きだが、最近はキレがない。まわりの変態とかに圧倒されている様子。
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ロイズ・ロック
この人をエイルさんより先に書くことで、書き手の命まで危ういのではないかという危惧がなされる。けれどとりあえずこの人が先。本編登場はこの人が先ですよ!
町の警備隊第二隊の隊長。ブランには目つきの悪い熊扱いされている。排水溝にはまった馬鹿な猫を飼うことにしたが、それが実はブランマージュであることには未だに気づいていない。猫の目がブランの目に似ていることから「ブランマージュ」という名前を付けてしまう。毎日猫と一緒に風呂に入り、毎日一緒の寝台で眠る。ブラン曰く猫フェチだが、おそらく他の人間から見ても極度の猫フェチ。猫のブランと魔女のブランを重ねてみていて、猫ブランのしぐさに七転八倒する日々。わりと早い段階でブランが好きであることに気づき、精一杯護ろうと動く。
別称――不憫王。
ロイズが好きです♪という奇特な方も最近は多くいるのだが、その愛はどうやら奇妙な特色があり「不憫でない彼は彼じゃない」「ロイズは不憫でいるからこそ」とまで言われる。
いろいろと人生はつらいことが多いようだ。
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エイル・ベイザッハ
悪魔類鬼畜目エイル属――人間だが、どうやらその性質は悪魔に近いと思われる。少なくともブランはそう思っている。ブランマージュを半殺しにし、今は大魔女に命じられてブランマージュの人生に多大に関与している。魔女猫においてエロ担当筆頭と思われる。
ブランマージュを便利アイテムとして所有したいと思っていたのだが、その感情は今では別方向にいってしまったようで、ブランマージュを舐めたりかじったりやりたい放題している。どうやら手早くさっさと押し倒してしまいたいようだが、ブランマージュの体が本体でないことを熟知しているので、とりあえず紛い物を抱くなど矜持が許さずに日々苦悩している。心がせっまい。変態幼女趣味だと思われているが、その実態はただの陰険根暗であって変態でも幼女趣味でもない……はずである。
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シュオン
ブランマージュの使い魔。正体は蝙蝠。現在の外見はエイル・ベイザッハと酷似している。エイルへの嫌がらせの為に姿を変えられてしまった可哀想な蝙蝠だが、主への愛は激しい。何をされても許せる。使い魔として使役されているが、その実能力値は低い。得意なのは家事全般。趣味はブランマージュの観察。とくに好きなのは寝ているブランを眺めるのは至福。時々ブランの寝台に入り込んで一緒に寝ている。ブランマージュの入ったあとのお風呂で入浴とか、ブランマージュの下着を洗うのも大好き……実はやってることは駄目駄目だが、それでも魔女猫の癒し系。
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レイリッシュ
大魔女。ブランマージュの師匠の更に師匠。その年齢は不詳。漆黒のストレートの髪に魔女の三角帽をかぶる美貌の魔女。王宮に仕えている――魔女を愛し、魔女の為に人間との間のクッション材として生きている。キス魔。三体の使い魔を従える最強の魔女。
現在「実験」と「遊戯」に興じているらしい。
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エリィフィア
ブランマージュの師匠。その外見はロッテンマイヤー。手には乗馬用の鞭。目元には薄い眼鏡が標準装備。レイリッシュという駄目師匠を見て育った為にやたらと堅実なおばさんになりはててしまった。使い魔はオウムと他に一体。現在は自分の家とブランマージュの家との往復で暮らしている。すでにブランマージュの家を浸食したと噂あり。
おっかない。
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イーシャス
白髪のやたら背の高い青年姿を持つレイリッシュの使い魔。ブランマージュには「馬面」といわれている。傲岸不遜、偉そう。その正体は処女大好きな一角獣。エロ担当その三。
強大な魔力を持っているが、実は戦闘には向かない。荒事よりも閨事のほうが得意らしい。
そのへんでごろりと横になっていることが多い。
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アンニーナ
エロ担当その二。男好きの美女――赤い髪が嫌いで現在は黒紫に染め上げている。巻き毛。六男四女の長女……ええ、大家族のねぇちゃんです。基本的にはエロエロに浸って生きているが、実は義理人情にあつい。自分の懐にあるものに対して手を振り払うことができないお人よし。魔女の妹であるブランマージュの人生を狂わせたエイルを憎んだ時期もあったが、今はエイルの落ちっぷりをせせら笑って見学中。使い魔はいがいにも平凡顔の女タイプ。正体は鷹。エロエロだが、馬面の相手はしたくないらしい。
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ファルカス
アンニーナの弟。通称カス。ブランマージュを使い魔と思い込み、ついで姉からの適当情報に従ってブランマージュの腹に剣を叩き込んだ。その後エイル・ベイザッハに半殺しの刑を幾度か施行され、現在はエイル・ベイザッハの下僕と成り果てている。ついでにロイズ・ロックからまわし蹴りも食らってる。魔女猫で一番痛い思いをしているのだが、その影は薄い。
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クエイド
ロイズ・ロックの部下。程よくさぼり程よく生きるをモットーに呑気にすごしている。最近はロイズの好きな相手が誰だか判ってしまった様子でからかって遊ぶようになってしまった。魔女猫で一番まっとうな人かもしれない――ただし、まっとうではあるがまじめではない。
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ギャンツ・テイラー
Mです。異常――ではなく、以上……
おそらく、ブランマージュさえいなければ、素晴らしい人。ブランマージュに蹴られて何故か天国をみてしまったらしく、いらいブランマージュに虐めて欲しくてしかたなくなってしまった。だが、その様子があまりにも気持ち悪いのでブランマージュに嫌われている。 病気にさえならなければおそらくブランマージュの婿第一候補。現在エリィフィアに取り入って婿入りしようと画策しているとかいないとか。
基本的には【魔女猫番外地】にのみ生息。
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老家人
エイル・ベイザッハの家の使用人。名前はまだ無い。セバスチャンとかではないので注意。長くエイルに仕えているが、気苦労が多い。ブランマージュのおやつを運んだりしているが、幾度かエイルが小娘様を襲っているのではないかというシーンに出くわしたり出くわさなかったりで最近寿命が縮んでいる気がしてしょうがない。
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エリサ
ロイズ・ロックの家の使用人。
朗らかで働き者。猫をかわいがっているが、時折うっかりミスをしたりもする。最近の最大のミスは、クエイドに飼い猫の名前をばらしたことだろう。
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おおまかにはこの程度しか人物がいないことに気づく。
誰か足りないだろうか……老家人もエリサもきちんと書いてあるので大丈夫。あ、ロイズもいるよね。って、ここでロイズが忘れられるってまずないだろうにっ。
あ、ティラハールがいない……
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ティラハール
謎の使い魔。その正体は未だ判らず。レイリッシュに喉を潰され、喋れるのだがだみ声。意思を伝える時はもっぱら接触によって伝える。言葉を操ると他人の神経をズタズタにする怪電波を垂れ流す。
ファルカスが食べれなかったことを残念に思い、きかいがあれば食べたいと思っている。
……実はロイズになついている。
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以上、取りこぼしは無いハズ。
なんと最近不憫王のほうが人気が高いのではないかという事実あり。といったところで、これはロイズ好きさんのほうがその不憫さに声をあげやすいのかもしれない……