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何かが起きそうな気がするが、引きこもり魔女にとって大切なのはテストの点数である

久しぶりに魔女日記を更新しました。

君と、千年の恋をしようの方が一段落したので、しばらくはどちらの物語も一日置きに投稿していくつもりです。毎日投稿は厳しいですが、できるだけ投稿頻度を上げられるようにするので、どうぞよろしくお願いします。

「よ、良かったーー......」

 レナは返ってきた世界史のテストを見て、胸を撫で下ろした。点数は95点。60点以下が赤点。平均が75点だったらしいので、とても優秀な成績である。

「テストどうだったー?」

 先生からテストをもらったらしい沙也加が、レナに近づいてきてそう聞いた。

「合格、できました!」

「えっどれどれ......って95点じゃん!いいなぁ、私なんか65点でギリギリだったよ。このテスト5点刻みだからさ、あと一問間違えたら危なかったー」

 そんなことを話していると、世界史の先生が言った。

「体育祭が終わったらテスト期間だったよな。来週から毎回小テスト、授業の最後にやるから覚悟しておけよ」

「えぇーーー!」

 先生の言葉に教室中から大ブーイングが起きたが、

(良かった、良かった、赤点じゃなかった......!)

 喜びのあまり話を聞いていなかったレナが、テストの時絶望するのはまた別のお話。





「お、次の任務はあのちっこい白いやつとか!」

 ロバート会長からの手紙......任務の概要を読んだへパイストレス《破壊の化身》、トゥエルビ・セインツが一人アダラートは嬉しそうにそう言った。

 ここは、国際魔法連盟のドイツ支部。そこにあるアダラートの執務室である。社長室のような見た目をしており、入って正面に大きなデスクがあり、手前にはソファーセットもある。そのデスクに足を乗っけながら座るという、この部屋にはとても似合わない振る舞いをしているのが、アダラートである。歳の頃は40程だろうか。短い髪にゴツゴツした顔つき、がっしりとした体つきをしている。

「おい、!杖を持って来い。日本へ行く準備もだ。日本へ発つぞ!」

 アダラートはそう、部屋の外に向かって叫んだ。そうすると、部屋の外からドタバタと、複数の人が動き回る音が聞こえてきた。しばらく経って、一人のスーツを来た青年の人が部屋に入ってきた。両手には大きなカバンと大きな杖を抱えている。

「アダラート様。ただいまお持ちいたしました。」

「おお、ヴォルフか。ちょうどいい、お前も日本へ来い!」

 その男性を見て、アダラ=とはそう言った。

「承知いたしました、アダラート様」

 そのスーツの青年はアダラートの言葉に、深々と頭を下げた。

「夜には飛行機に乗るぞ。早くしろ!」

 アダラートはそう言うと、椅子から立ち上がり、杖を受け取ると部屋を出た。





「トゥエルブ・セインツ、へパイストレスのアダラートが日本に入国......」

 薄暗い部屋の中、一人の人物がテレビで流れているアダラート入国のニュースを見て、そう呟いた。暗いせいで、顔は分からない。声は男の声だ。しかし、その人物には右足がなかった。

「アダラート......」

 その人物の脳裏に浮かぶのは屈辱の記憶。かつて、アダラートによって右足を奪われた記憶だ。

「ちょうどいい。お前もついでに殺してやるさ。計画に支障がなければ、あの方もうざいトゥエルブ・セインツが減って喜ぶだろう」

 その人物は憎しみのこもった声でそう言った。

「あんた、余計なことして計画を台無しにするんじゃないよ」

 突然、部屋の隅からそう、女の声が聞こえた。

「ああ、お前いたのか」

 男はそう言うと、その女の方へ振り向いた。

「全てはあの方と、我々の遂行な目的のためだ。余計なことはしないさ」

 男は女へそう言った。

「そう。それなら良いわ」

 女はそう言うと、くるりと背を向け、暗闇の中へと消えていった。

次からは対魔王軍編です。人見知りでコミュ障なレナと、豪快な性格のランバート。それに何かを企てる謎の人物達。どの様な展開になるか。キャラクターたちが暴走しそうで、作者にも分かりませんが、ぜひとも読んでもらえると嬉しいです。

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