魔物とバトル☆!
「「「グブルルルル〜……」」」
「あちゃ〜……、またホーンラビットがやって来ちゃったね……」
「リンネの言う通り、見たところかなりの群れで来てる……」
「リンネがすぐに気付いてくれたおかげで、みんなすぐに戦闘の準備に入ることが出来たよ♪ 流石リンネの第六感と言ったところね♪」
「エヘヘ〜♪ レオナちゃん、ありがとう♪」
ホーンラビットの群れが姿を現すと、私たちはそれぞれ様々な反応を示しつつ既に戦闘の準備に入っていたの。
実のところを言うと、ホーンラビットとはもう何度か戦った経験があるんだよね。ホーンラビットのほとんどは森に生息しているから、薬草採取をすれば基本的に遭遇の数が多くなっちゃうの。
そのため、ホーンラビットと戦う機会も必然的に多くなっちゃうんだよね。最初はかなり苦戦したけど、アリスお姉さんとエドワードお兄さんのアドバイスのおかげで、今では簡単に倒すことが出来ます♪ ブイッ♪
「「「グブルルルル〜……」」」
「それじゃ、みんなで力を合わせてホーンラビットの群れを倒すぞ〜☆!」
「「「「オ〜☆!」」」」
「コンッ☆!」
そして戦闘態勢に入った私たちは、ホーンラビットの群れを倒すため気合いを入れていたの♪
ホーンラビットの群れの数は大体20〜30匹ぐらいと言ったところかな? 今まで戦った時と比べるとちょっと多いけど、一人前の冒険者になるために頑張って倒していかなくちゃね♪
ちなみにアリスお姉さんとエドワードお兄さんは、私たちに戦いの経験を積ませるため、なるべく手は出さず隅の方で温かく見守ってくれてます♪ といっても、私たちがピンチになった場合は戦いに加勢しサポートしてくれる予定です♪
「「「ミャオオォォ〜ッ!!」」」
「お願い! 私の持てる力でみんなを守って! シールド!」
ファン……。ダンッ!
「どうかみんなに力と加護を。バフ・マジカル!」
ファン……。シャラン……。
そして戦いが始まると、ホーンラビットの強襲にまずはミーナちゃんが防御魔法を発動させてみんなを守り、続けてレオナちゃんが強化魔法をかけて私たち全員を強くしてくれたの♪ これが私たち『フルーツパンケーキ』によるバトルスタイルだよ♪
そんな私たちのパーティーが戦う時の戦闘配置は、ミーナちゃん・グレースちゃん・ラナが前衛で、私・レオナちゃんが後衛にそれぞれついているの♪
役割としては先陣を切って攻撃をするのが前衛で、それをサポートするのが後衛っていう感じかな♪ レオナちゃんも攻撃は出来るけど、強化魔法と回復魔法による補助魔法を使ってサポートも出来るから後衛を担当しているんだよね♪ ちなみに私の場合は、一応護身用に短剣を所持しているとはいえ、ほぼ非戦闘員であることとテイマーとしてラナに技の指示とかを出すのが主な役割なので後衛になったの♪
「「「ミャオオォォ〜ッ!!」」」
「火の力よ! 球体の形へと変化し、敵に向かって解き放て! ファイヤーボール!」
ボンッ!
「ミャオッ!?」
「こっ、怖いけど、私も頑張る! エイッ!」
スパンッ!
「ミャアァ〜ッ……!」
「ラナ、アタックダッシュ☆!」
「コンッ☆! コンコンコンコンコーンッ!」
ドンッ!
「ミャゴッ……!」
ホーンラビットの再びの強襲に、前衛メンバーのミーナちゃんたちは立ち向かって攻撃していき次々と倒していったの。
やっぱり私たちのパーティーの攻撃陣はとても最高です♪
ガサゴソ……。ビュンッ!
「「「ミャオォ〜ッ!」」」
「後ろからもホーンラビットが来ます!」
「オッケ〜、任せて☆! フレイムショック!」
シュンッ!
「ミャオッ!?」
「ハァ〜ッ!」
シュパーンッ!
「ミャアァ〜ッ……!」
そして奇襲が来ても全然大丈夫☆! 森の隅にいたアリスお姉さんとエドワードお兄さんがしっかりと対応しホーンラビットを攻撃して倒してくれます♪ 先輩たちはやっぱりとっても頼りになります♪ でもいつかは、2人の力を借りずに私たちだけで倒せるように頑張らなくちゃね☆!
「「「ミャオオォォ〜ッ!!」」」
「水の弾丸よ、その力で今こそ敵を狙い撃て! ウォーターバレット!」
ピチャンッ!
「エイッ!」
スパンッ!
「ラナ、ガブガブパックン☆!」
「コンッ☆! ガブンッ!」
パクンッ!
「「「ミャアアァァ〜ッ……!!」」」
それからミーナちゃんたちは手を緩めることもなく、ホーンラビットを更に次々と倒していったの。
「流石ミーナたちですね♪ 私も負けていられません☆! 光の魔法よ。矢へと変化しそのまま一直線に敵を射りたまえ! ライトアロー!」
プシュンッ!
「ミャッ……!?」
ミーナちゃんたちが次々とホーンラビットを倒していくと、レオナちゃんも負けじと光魔法を使って攻撃しホーンラビットを倒したの。
サポートも戦闘も出来るレオナちゃんの存在はやっぱりとっても大きいよね♪
そして、かくいう私も――
ビュバッ……!
「ミュオオォォ〜ッ!!」
「タァッ!」
ブスンッ!
「ミャオッ!?」
背後から襲いかかろうとしてきたホーンラビットの存在に気付き、振り向きざまに所持していた短剣でお腹の部分を突き刺したの。
それとこの短剣にはちょっとした特徴があるの。
ボォッ!
「ミャアアァァ〜ッ……!」
突き刺した短剣から炎が発動し、ホーンラビットはダメージを受けて力尽きそのまま倒れたの。これがこの短剣のちょっとした特徴の正体だよ♪
私が所持している短剣には、実は魔法が付与されているの♪ 非戦闘員の私でも魔物を確実に倒せるように、ミーナちゃんが魔法を付与してくれたんだよね♪ ミーナちゃん、本当にありがとう♪
この短剣にはミーナちゃんが使える属性魔法を全部付与してくれたから、火・水・風・氷と4種類の属性魔法が使えるようになってるんだよね♪ 更にそれだけじゃなく、魔物によって弱点の魔法が発動出来るように適応されているの♪ ミーナちゃん、凄すぎます☆!
ちなみに、ホーンラビットの場合は特にこれといった耐性を持たないため、ランダムで火魔法が発動したって感じだね♪
そしてその後も先輩たちの助力がありつつ私たちはホーンラビットを次々と倒していき、無事にホーンラビットの群れを全て倒すことが出来たの♪
今回も私たちの大勝利です☆! やった〜☆!