依頼も頑張り、特訓も頑張ります☆!
ガサゴソ……。
「やった〜♪ 薬草ゲット♪」
「私も薬草ゲット♪ ブイッ♪」
「今回もかなり多く採れそうね♪」
「うん、そうだね♪」
「コンッ♪」
薬草採取の依頼に挑戦するため、ギルドを後にした私たちは現在森へとやって来ていたの♪
初めてこの依頼に挑戦した時は薬草を採るのが結構難しくてとても大変だったけど、アリスお姉さんとエドワードお兄さんがアドバイスしてくれて簡単に採れるようになったんだよね♪ 本当にありがとうございます♪ おかげで今となってはすぐに薬草を集めることが出来るぐらいとっても余裕です♪ エッヘン☆!
そして、そんなアリスお姉さんとエドワードお兄さんはと言うと……、
「みんな〜、その調子よ♪ 頑張れ☆!」
「ケガには気を付けるんだぞ〜!」
私たちの頑張ってる姿を温かく見守ってくれているの♪
最初の頃は一緒に薬草採取をしていたけど、私たちが慣れてきてからはちゃんと自分たちだけで出来るように、現在はその成長を傍で見届けています♪ それと魔物が来ないように周囲を警戒する見張り役も兼ねているんだよね♪
ちなみにボランティア活動の方は今でもみんなで一緒にお手伝いをしています♪ ニヒッ♪
「「「「薬草採取、無事に終わりました〜☆!」」」」
「コンッ☆!」
「みんな、お疲れ様♪」
「今回もかなり多く採れたみたいだね」
それからしばらくして、薬草採取を終えた私たちはその成果を2人に見せたの♪
「これで今回の依頼も無事に達成だね」
「そうだね♪ 採取もとてもバッチリで完璧だったし、みんな花丸だよ♪」
「わ~い、やった〜☆!」
「「「「イェ~イ☆!」」」」
「コンッ☆!」
パチッ☆!
そして、アリスお姉さんとエドワードお兄さんから今回の採取ぶりを評価された私たちは、嬉しさのあまりハイタッチをしていたの♪
さてと♪ これで今回の依頼は終了で、あとはギルドに帰ってフローラお姉さんに薬草を見せるだけだね♪――――と言いたいところなんだけど、実はこのまますぐに帰るわけじゃないの♪
「それじゃ、ここからはみんなが一人前の冒険者になれるように、今日も特訓を開始するぞ〜☆!」
「「「「オ〜☆!」」」」
「コンッ☆!」
「みんなとても気合い充分だね」
薬草採取が終わると、私たちはすぐに帰らずこのまま森に残ってアリスお姉さんとエドワードお兄さんの元で特訓を開始したの♪
そう、そうなの♪ 依頼を終えた後は必ず2人の元で私たちは特訓をしているの♪ 理由としてはさっきアリスお姉さんが言ってた通り、私たちを一人前の冒険者にさせるためなの♪ ちなみにボランティア活動の方も終わったら特訓をしているよ♪
それと特訓をする際は基本、アリスお姉さんの魔法グループとエドワードお兄さんの剣グループにそれぞれ分かれて行っているの♪ 使う武器などを考慮し、私たちをそれぞれどちらのグループで特訓させるのか2人が決めてくれたんだよね♪
「ミーナちゃん、レオナちゃん、今日も魔法頑張ろうね♪」
「「ハイッ☆! よろしくお願いします☆!」」
まず、アリスお姉さんの魔法グループはミーナちゃんとレオナちゃんが一緒に特訓を受けているの♪ 2人は魔法が使えるということもあり、ここは同じく魔法が使えるアリスお姉さんが教えることになったんだよね♪
アリスお姉さんのおかげで、ミーナちゃんもレオナちゃんも以前より魔力が増して魔法の威力がアップしたの♪ 全てにおいてかなり成長したんだよね♪ 凄い凄い☆!
「リンネちゃん、グレースちゃん、ラナちゃん、今日もお互い一緒に頑張っていこうね!」
「「ハ〜イッ☆! よろしくお願いします♪」」
「コンッ♪」
そしてエドワードお兄さんの剣グループは、私とグレースちゃんとラナが一緒に特訓を受けているの♪ ミーナちゃんとレオナちゃんをアリスお姉さんが教えているということもあり、残った私たちをエドワードお兄さんが教えることになったんだよね♪
えっ? どうしてテイマーの私が剣グループで特訓を受けているのかって? それはね、ジャ~ン☆! 実は護身用に短剣を所持しているの♪ もしもの時に備えて武器は一応持っておいた方が良いと思って、冒険者になる前に武器屋で買ったんだよね♪ 対策はとてもバッチリです☆! ニヒッ♪
ちなみにラナは、私がテイムしているということもあり、同じグループで特訓を受けるように配慮してくれたの♪ そのお心遣い、本当にありがとうございます♪
エドワードお兄さんのおかげで、グレースちゃんの剣筋がとても良くなった上に威力も格段に上がり、私も短剣をすぐに使いこなせるようになったの♪ 私もグレースちゃんもミーナちゃんとレオナちゃんに負けないぐらいかなり成長しています♪ イェイッ♪
そしてラナはと言うと……、
「それじゃラナちゃん、この的に火魔法を使って当ててみてね」
「コンッ☆!」
「ラナ、行くよ☆! ポンポンファイヤー☆!」
「コ〜ン……、コ〜ンッ!」
ボォ〜ッ……、ダンッ……!
「凄いよラナちゃん! 見事的に命中だね! しかもかなりの威力だったよ!」
「やったね♪ ラナ♪」
「ラナちゃん、とっても凄かったよ♪」
「コ〜ンコンッ♪」
このように、エドワードお兄さんが工夫して自分なりのアイデアで特訓の内容を作ってくれるの♪
おかげでラナの攻撃力アップに繋がり、更にテイマーである私の成長の底上げにもなっているんだよね♪ 専門職でないながらもラナのために特訓の内容を考えてくれるエドワードお兄さんには感謝してもしきれません☆!
「よしっ☆! それじゃ、今日の特訓はここまでね♪ 2人共お疲れ様♪」
「「ハイッ☆! ありがとうございました☆!」」
「アリスの方も終わったみたいだし、僕たちもここまでにしよっか。みんなお疲れ様」
「「ハ〜イッ☆! ありがとうございました♪」」
それからしばらくして、私たちは今日の特訓を終えたの。
今日の特訓もとっても楽しかった♪ これでまた更に成長出来たかも♪ アリスお姉さんとエドワードお兄さんの教え方はとても丁寧で凄く分かりやすいんだよね♪ それにとっても優しいの☆!
私たちはそんな2人のことがフローラお姉さんと同じぐらいとっても大好きで、凄く憧れています♪ もちろん、いつか2人みたいにもなれたらいいなってみんなで話してるんだよね♪
「それじゃ、帰ろっか♪」
「「「「賛成〜☆!」」」」
「コンッ☆!」
ガサゴソ……。チョン……、チョン……。
「ん……? 待って! 何かの足音が聞こえる!」
そして特訓を終えると、森の中から何かの足音が聞こえてきたことに私は気付いたの。
チョン……、チョン……。
「ヒッ……、ヒッ……!」
「リンネちゃん、足音は今どこから聞こえる?」
「えっとね……、足音は段々とこっちに近付いて来てるみたい……。それもかなりの群れで来てる感じです……。あとこの足音は多分……」
チョン……、チョン……。
「「「ミャオオォォ〜ッ!!」」」
「ヒィ〜ッ……!」
「やっぱりホーンラビットだよね……」
森の中で聞こえた足音の正体、それは角が生えたウサギの魔物であるホーンラビットだったの。