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ミーナちゃんが怒りの魔法で大反撃です☆!

「〜〜♪」


 プニプニ〜♪


「どうしてミーナちゃんの魔法が効かなかったの……?」


「みんな、よく聞いてくれ!」


 バッ……!


「「ハッ、ハイッ!」」


 ミーナちゃんの魔法が緑スライムに効かなかったことに私たちが戸惑っていると、ここでエドワードお兄さんが声をかけてくれたの。


「緑スライムは風魔法が効かないんだ!」


「「「「えっ……?」」」」


「コンッ……?」


「「「「えぇ〜〜っ!?」」」」


「コ〜〜ンッ!?」


 エドワードお兄さんから告げられた事実は、何と緑スライムがどうやら風魔法に効かないという衝撃のものだったの!


「そういえば……、ミーナちゃんがさっき使ってた魔法って風魔法だったよね……?」


「うん……。グレースちゃんの言う通りだよ……」


「えぇ……。確かに風魔法でしたね……」


「ふむふむ……、なるほどなるほど……。そういうことでしたか……。相性のことなど特に何も考えず、ただ適当に風魔法を放ってしまったのは私の落ち度でした……。これはかなりの大失態……。反省反省……」


「あっ……、あはは……」


 緑スライムが風魔法に効かないという事実を知り、私たちは今起きている状況をようやく理解することが出来たの。


 それにしても……、まさか緑スライムに風魔法が効かないなんて何だかとてもビックリだよ〜……。うぅ〜……、魔物についてまだまだ勉強不足です……。


「あとそれと――」


「〜〜♡♡♪♪」


 ピュ〜……、ヒラッ……。


「ひゃんっ!?」


「「「っ!? リンネ(ちゃん)!?」」」


「コンッ!?」


「〜〜…………」


 カァ〜……。


「もぅ〜! 緑スライムさんのエッチ!」


「これも遅かったか……」


 すると突然緑スライムが風を出してきて、やがてその風は私のスカートをヒラリとめくり、私は慌てて咄嗟にスカートを押さえつつ恥ずかしさで顔を赤くしながら緑スライムにプンスカと怒ったの。


 うぅ〜……、まさか魔物さんにスカートをめくられるなんて思いもしなかったよ〜……。パンツとか見られたりしてないよね……?


「緑スライムは青スライムと違って、体当たりだけじゃなく風魔法でも攻撃してくるんだ!」


「「「「なっ!?」」」」


「コンッ!?」


 嘘でしょ!? 緑スライムは風魔法が使えるの!? まさかそんな特徴があったなんて……。これは厄介極まりない存在だよ〜……。


「むむむ……。魔法も使えるスライムはかなり脅威的な存在……。色んな意味で何だか物凄くムカつく……」


「えぇ……、ミーナの言う通りですね……。それに――」


「〜〜♡♡♡♡♪♪♪♪」


 ピョ〜ンピョンッ♪ ピョ〜ンピョンッ♪ ピョ〜ンピョンッ♪ プニプニ〜ン♪


「リンネのスカートをめくってからというもの、何度も飛び跳ねるぐらい喜びを表現していますしね……」


「うわ〜……、見てるこっちも伝わるぐらいかなりデレデレしちゃってるね……」


「あの緑スライムさん、私大嫌い! むぅ~!」


「コンッ!」


「私もリンネと同じ気持ち」


「私もリンネちゃんと一緒の気持ちだよ!」


「もちろん私もリンネと同じ気持ちです」


 私にエッチなことをした緑スライムに対して、私だけじゃなくみんなも怒っていたの。


 エッチな魔物さんは女の敵です! プンプン!


「〜〜♡♡♡♡♪♪♪♪」


 プニプニ〜ン♪


「とりあえず緑スライムは私が必ず倒してみせる。いざ、リベンジへ!」


「うん☆! ミーナちゃんお願い☆!」


「再びの合点承知☆! リンネにエッチなことをした緑スライムにはお仕置きです!! 火の力よ! 球体の形へと変化し、敵に向かって解き放て! リンネの仇、受けてみなさい! 怒りのファイヤーボール!」


 ボーンッ!


「〜〜……!!」


 そして私の仇を取るため代表してミーナちゃんがリベンジの意味合いも込めて、火魔法を発動して攻撃し見事無事に緑スライムを倒してみせたの♪


 う〜ん☆! 何だか胸がスカッとしたかも♪ それにしてもミーナちゃんが使ったさっきの火魔法、いつもよりかなり威力があったよね♪ ミーナちゃんの成長はまだまだ発展途上中です♪


 ジュムジュム……、カラン……。


「イェ〜イ♪ 無事に緑スライムを撃破♪ これでリンネの仇討ちとリベンジのダブル達成♪ ついでに5つの魔石もゲット♪」


「ミーナちゃん、ありがとう♪ 私のために戦ってくれて♪ おかげで心がとっても救われたよ♪」


「フッ……♪ な~に、友達を助けるのは人として当然なことさ♪ ブイッ♪」


「みんな、おめでとう。無事に緑スライムを倒すことが出来たね」


「うんうん♪ それとミーナちゃんの魔法とっても凄かったよ♪ 見ていて惚れ惚れとしちゃった♪」


「いえいえ、それほどでも♪」


「それとスカートで冒険する時は油断禁物だね♪ おしゃれしたくなるのも分かるけど、冒険の際は服装に注意するように♪」


「「「「はっ……、は~い……」」」」


「コ〜ン……」


 フローラお姉さんの言う通り、今回の件でスカートがとても危険だということをこの身を持って知ったからちゃんと注意しなくちゃね! うんうん!


 うぅ〜……、でもこのスカートとっても可愛くて結構気に入ってたんだけどな……。冒険の時に着れなくなるのはちょっぴり残念な気持ちです……。しくしく……、しょぼん……。なのでこれからはお出かけの時だけに着ていこうかなと思います♪ ニヒッ♪

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