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ダンジョン探索

――地下1階層――


 スタスタ……。


「みんな〜、ダンジョンには罠があるから注意して歩いてね〜♪」


「「「「は~い☆!」」」」


「コンッ☆!」


 晴れてダンジョンデビューを果たし、現在地下1階層で探索をしていた私たちは、フローラお姉さんから罠があることを伝えられたの。


 薄々予想していたけど、やっぱりダンジョンには罠が仕掛けられてるみたいだね。そう来なくっちゃ♪


「とはいえ、一体どんな罠が張り巡らせているんでしょう?」


「待って、レオナちゃん!」


「はっ、はいっ!」


 その後も探索を続けていると、私はあることを感じて先に歩いていたレオナちゃんの足を止めさせたの。


「もしかして何か気付きましたか?」


「うっ……、うん……。そこのレンガの部分を踏むと、罠が発動する気配を感じたの……」


「なるほど……。それなら私の足を止めた理由も納得ですね♪」


「うんうん☆! 流石リンネちゃんの()()()だね♪」


「エヘヘ〜、グレースちゃんありがとう♪」


 私が感じたあること……、それは他ならぬ罠の気配だったの。


 何だか妙に嫌な予感がしたんだよね……。


「ちょっ……、ちょっと待って……。みんなが納得してるところ悪いけど……、リンネちゃんが今言ったことって本当なの……?」


「あっ……、あはは〜……」


 まあそうなるよね……。


 私が罠の気配を感じたことにみんなが納得していると、フローラお姉さんはそのことに疑問を抱いていたの。


 そりゃ初見であんな展開見させられたら、そう思うのは当然だよね……。


「チッチッチッ。これが実は本当のことなの♪ リンネちゃんの察知能力は何と驚異の百発百中だよ♪」


「百発百中!? えっ、嘘でしょ!?」


「フローラが驚くのも無理ないと思う。実際僕もアリスも初めて見たときはそうだったしね」


「うん、まあね♪」


「はっ……、はあ……」


 私の察知能力の凄さをアリスお姉さんとエドワードお兄さんが語ると、フローラお姉さんは衝撃を受けて驚きを隠せない様子だったの。


 まあこれも当然の反応だよね……。


「リンネの察知能力はとても素晴らしい♪ まさに完全無欠のパーフェクト♪ そして私たちにとってとても頼りになる存在♪ あと洞察力もとっても凄い♪ グッ♪」


「うん、そうだね♪」


「えぇ、ですね♪」


「コンッ♪」


「エヘヘ〜、みんなありがとう♪」


「すっ……、凄い……。全幅の信頼を置かれているわね……」


 続けて今度はミーナちゃんの熱弁ぶりに、フローラお姉さんは終始呆気にとられていたの。


 驚きすぎてむしろ唖然とした状態だね……。あはは……。


  

「よいしょっ♪」


 ダンッ! カランカラン……。


 ビュッ! ガンガンッ!


「わっ!?」


「どうやら、この床のレンガを踏むと矢が横から飛んでくる仕掛けみたいね……」


「すっ……、凄い……。リンネちゃんの言ってたことは本当だったんだ……」


「サポート面の方は頑張って貢献してるので♪ ニヒヒ〜♪」


 そしてアリスお姉さんが近くにあった石を投げて確かめてみると、私の予想通り罠は本当に発動し、それを見たフローラお姉さんは改めて衝撃を受けていたの。


「そっか、なるほどね♪ でもどうして、リンネちゃんは罠があることに気付けたの?」


「う~ん……、何て言うか危険を感じるとこうビビビッと頭の中にやって来るの♪」


「えっ……? つまりそれって天性で危険とかを全て察知しているってこと?」


「多分そうなるかな♪ あはは……」


 どうして罠があることに気付くことが出来たのか、フローラお姉さんから聞かれた私はそのことにビビビッと感じることを素直に話したの。


 この能力は元々生まれつきのモノなんだよね。当時からすぐに何かを感じることが出来たのもあって、そのため人一倍警戒心が強かったんだよね。ちょっぴり不思議な能力だけど、私はこの能力とっても大好きです♪ だってみんなの役に立っているんだもん♪ 例えば雨が降ることにいち早く気付いて洗濯物を無事に取り込めたとかね♪ これからもこの能力を活かしていけるように頑張ります♪ ニヒッ♪


「なっ……、なるほどね……。だから()()()って言われてるんだね……」


「はいっ♪」


 それからフローラお姉さんは私の察知能力が()()()と言われていることについて納得していたの。


 ちなみに第六感の名付け親はミーナちゃんなの♪ 五感とは違う感覚を持っていることからそう名付けてくれたんだよね♪ 何だか凄くミステリアスな感じがして、私はとてもお気に入りです♪


 

 そしてその後も私は察知能力を駆使して、罠を連続で回避し続けてみせたの♪


 一方でフローラお姉さんはそんな状況に終始唖然の連続だったんだよね……。あはは……。まあとにかく、みんなの力になることが出来て私はとっても嬉しいです♪ ニヒッ♪

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