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第二話「出会ったピクシードラゴンさんはチートドラゴンでした。」

なろう系小説を読むのが好きな、平凡な30代の独身男性が、嫌われ者の同僚に会社内で刺殺され、何故か若い頃の姿で異世界転生する、良くある話です。




転生するなら、大好きだったスライム転生物の異世界転生させて欲しかったと嘆きつつも、チート過ぎるスキルを駆使して、自由に楽しく生きていく、最終目標は世界を渡る力を会得する事、行きたかったなろう系世界を見に行く事である。




主人公は丸っこくてポヨンとしたスライムを目指して生きていくのですが、所々残念なオタク知識を申して、周りにドン引きされる所がある、平凡で可哀想なオタク…チートスキルを会得したただの人間である。

ピクシ―ドラゴンの手を引いて、悪そうな冒険者たちから逃げ出した僕は、深い森の中の茂みの中で、ピクシ―ドラゴンに汚物を見る様な眼で睨まれている。そして…頭に響く声に驚いてしまう。


「離して下さい」


おっと、ピクシードラゴンは女の子でしたか、えっとこっちの声は届いてない感じか?、パッと手を離す。


「あの…念話使えないんですか?」


念話だとっ…そんな素敵なスキルが…、取得可能スキル確認にて、念話スキルを調べてみる。


「念話が使えない魔物って、そんな事」


念話スキル、取得不可能、灰色文字、何故?。まさか…魔物限定スキルだから?

取得可能スキルで、似たようなスキルは無いか~、おっと、口話スキル、よし取得してっと



『口話』スキル

口を持たない身体に疑似口と喉を作成し、空気を振動させ音声を発生させる。



「あーあー」「本日は晴天なり」と声を突然発した性か、ピクㇱ―ドラゴンがズッコケている。あぁまた冷たい視線で見つめてくる。えっと、まずは謝罪だ、そして友達になるんだ。


「念話では話せないの?」


僕はまず謝罪を行う「えっと、ごめんなさい。」そして、「友達になって下さい、あっ」


ピクㇱ―ドラゴンは( ゜д゜)ポカーンとした顔で、こちらを見つめている。緊張の糸がプツンと切れる音がした。その瞬間、地面に転がりながら笑い出す。自分の願いが表に出過ぎて変な事言ったのが逆に良かったらしい。


「ふふっ、うふふふっ、あーもうムリっ、あははっ、ふふっ」


「はぁ…あなた変わったスライムだね、人間みたい」


スライムボディは魔物変化で変化しているだけで人間なんだよなぁと思いながら、心の中でこう呟いてしまう「勘が鋭いピクシードラゴン恐ろしいっ」


「えっと、ごめんなさい。」


いきなり、フラれてしまった。友達にはなれないと言う事か、スライムと最強種のドラゴンは友達にはなれないのか…。ズーンと落ち込んで、ドロドロに溶けていく身体をピクシ―ドラゴンは慌てふためいて、パタパタと周りを飛び回る。


「どうしたの…スライムさん」


「友達、ごめんなさい。拒否、悲しい」


「急にカタコトっ!?あっ…違う」


「友達なってくれるの?」


「えっ、はい。ふふっ、本当に人間みたい、魔物じゃないみたい」


ギクリ…と言う音が身体から聞こえた気がするけど、ピクシードラゴンさんには聞こえてないはず、そして、しっかり言質を取りました。ピクシードラゴンだけどドラゴンと友達になる事が出来ました。ドラゴンと友達になったら次にやる事と言ったらコレじゃないか?と言う事で、よし言ってみましょう。


「ピクシードラゴンさん…名前を付け合いませんか?」


「は!?」


( ゜д゜)ポカーンとした顔でゆっくり地面へと降下して来るピクシードラゴン


「名前を付け合う?その行為をするとどうなるんですか?」


まさか、この世界に名付けをするという概念が存在していない、と言う事は、名前を付け合う事で強くなるとか、魔力が上がるとか、ランクが上がるみたいな事は無い…だとっ

「名前を付けられると魔物は強くなるとか無いんですか?」


「高位の知性ある魔物によっては名前を持つ者とか、人間に使役される魔物には名前が付けられるそうですけど、強くなるとかそういうのは無いと思いますよ。」


「名付けスキルが無い…」そう言えば、膨大な取得可能スキル一覧の中にも見当たらなかった、見つけられてないだけと思ってたけど最初からない…そんな馬鹿な…異世界転生したからにはそれを一番楽しみにしていたのに…くっ。


「名付けスキルって何ですか?」


「説明しましょう。名付けを行う事で、魔物は新たなステージへと進化し、魔力や能力が格段に向上するのです。そして、お互いの心と心が繋がるのです。そんな素敵なスキルがこの世界には無い…悔しいいぃ。」


「そんなスキルがあったら、この世界で一番最強を目指せちゃうかもしれませんね、神にだってなれるかも」


凄く優しい笑顔で、とんでもない事を言ってるよ、このピクシードラゴンさん、なんだか不敵な笑みに変わっていく。


「スライムさんの願いを私叶えてあげられるかもしれません。私のスキル…スキル創造」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


『スキル創造』スキル

この世界のスキルシステムに干渉し、新たなスキルを創造する事が出来る。

具体的なイメージ力が無いと失敗する。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「なっ、なんですとーーー」目の前にいるピクシードラゴンは…異世界転生物でも最強クラスのチートスキル持ちでした。自分のスキルも、まぁまぁチートスキルだよねって思っていましたが、上には上がいるものです。ごめんなさい。仏のような顔で天に召されそうな僕を上から押さえつけるピクシードラゴンさん



「期待させて申し訳ないんですけど、このスキルを使うには具体的なイメージ力が必要になるんです。だからその名付けスキルって言うのが、どんなスキルでどうしたいのか?を私には想像がつかないので、スライムさんのイメージを私にどうにか伝える事が出来れば名付けスキルを創造できると思います。」


「イメージ力…ですか…。」スキル創造のデメリットを解消する、スキル、取得可能スキル一覧にあるかも知れない。いや…前に見つけたスキルがあったはず、こんなん使い道ないやんと思っていたスキルだからよく覚えていた「意思疎通」スキル


―――――――――――――――――――――――――――


『意思疎通』スキル

自分の頭の中で考えている言葉・映像・思考を相手に送り込む事が出来る。


―――――――――――――――――――――――――――


「意思疎通」スキルを取得しちゃいます。


「持ってます。イメージを送れます。」


「ええっ!?、じゃあ…やってみますか?」


ピクシードラゴンさんの目がランランと輝いている姿を見ているとこちらも嬉しい気持ちになる、自分の「是非」と言う言葉に嬉しそうな顔をするピクシードラゴンさん


「じゃあ、スキル創造行きます。」


ピクシードラゴンさんと手を繋ぐ、「名付けスキルを作るなら、こうしたい、こんなイメージをピクシードラゴンさんの頭に伝えていく。」ピクシードラゴンさんの身体が光に包まれる。瞬くような明るい発光が森の中に広がっていく。


「名付けスキル、出来たと思います。」


スキル取得可能一覧を開いてみる、名付けスキルは見れない。と言う事はピクシードラゴンさんしか使えないスキルなのだろう。自分が使ってみたかったなと残念な気持ちに少しだけ落ち込んでしまう。その様子を不安げな顔で見つめるピクシードラゴンさん


「スライムさん、名付けスキル使ってみたいです。どんな名前が良いですか?」


なっ、なんと、ピクシードラゴンさんに名前を付けて貰える、ヤバイテンション上がる。


「あの…どんな名前を付けて下さるのですか?」


「ふふっ、いきなり敬語…どんな名前が良いですか?」


意地悪な笑みで、魔性の女みたいな問いかけにドキドキしてしまった。名前どんな名前を付けて貰おう。実際…思いつかない。丸っこいスライムになりたいって気持ちとか、自分の苗字も丸山だし、よし…マルで行こう。と思っていたら自分の身体が光に包まれていく。


「あっ、スライムさん、ごめんなさい。意思疎通でずっと意識が駄々洩れだったので、マルって名付けしちゃいましたっ、(∀`*ゞ)テヘッ」


自分の名付けは、心の準備をする間もなく終わってしまったのである。


ガサガサ…


「お前達…何者だっ」小さな緑色の妖精の四枚の羽を持つ、謎の魔物が自分たちの前に現れたのである…。


この展開は、キターーーーとテンション爆上がりの中、謎の魔物達から逃げだす事にしたのである。

作者の希ノ無と申します。


稚拙な文体ではありますが、不定期更新で、少しずつ投稿して行ければと思っています。


ずっと、なろう系小説を書いてみたくて、素人ではございますが、楽しいと思って貰える様に頑張って書いていきますので、良かったら応援して頂けますと嬉しいです。

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