8 密会疑惑
「後、休み時間ごとに女生徒と密会していると聞いています。」
「誤解だ!!一方的に話しかけて、消える様に去っていくのだ。」
「昨日は何回話しかけられたのです?」
「・・・5回だ。
いや、5回と誤解をかけたわけではないぞ。
そんな蔑んだ目で見ないでくれ・・・」
オウタイシ、テンパッテイルナァ
「別に蔑んでいる訳ではありません。
・・・私というものがありながら、他の女生徒と5回も話をしているなんて、何て不潔なと思っただけです。」
「相手が勝手に来るのだ!」
「それも、どこまで本当なのか。」
「どういう意味だ!」
「その女生徒は、どうしてあなたの居場所を知っているのでしょうか?
学校はとても広いのですよ。そして、休み時間はそれほど長くはありません。
探し回っていたら、何度も出会えるとはとても思えません。
あなたが自分の居場所を教えているのでしょう?」
「そんなことはしていない!」
「では、どうやって?
教室だけでなく、図書室や生徒会室、裏庭や庭園でもあなた方の密会目撃情報がありますのよ。」
「エミリアの情報網、もの凄いな・・・
じゃなくて!
本当に教えたりしていない!
それでも、直前に行き先を変えたとしても、なぜか現れるのだ!
信じられないかもしれないが、絶対嘘は言っていない!」
「信じられる訳ないでしょう!
・・・そもそも、休み時間ごとにあなたの前に現れるなんてこと、時間的に可能なのかしら。
・・・まさか、複数の女生徒と!?」
「それも、絶対違う!!!」
【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが
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【完結】ざまあ、してみたかったな
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