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20 オニイチャン、ヒドイヨ

「これは一体・・・?」

ランディーがつぶやく。


「実はシルフィーの中には俺の妹がいる。妹が力を貸しているから、神の力をつかうことができるんだ。」


「神様の妹様・・・」


「だから、ことの始まりから俺たちは全て事態を把握している。

俺と妹がその名を賭けて宣言する。ランディーもシルフィーもやましいことは一切していない。

エミリア嬢、信じてもらえるかな?」



「はい。信じます。ただ・・・」



「このままじゃ困るよな。いつもランディーが監視されてるんじゃ落ち着かないよね。

・・・シルフィー、こっちにおいで。」



「・・・お兄ちゃん?」

今度は、心の中で声をかけてきた。


「このゲームはもうやらないと誓え。

つまり、自分はもうヒロインじゃないと宣言するんだ。」


「うぅぅ。まだ、始めたばかりのゲームなのにぃ。」


「そんなこと言ってる場合か。」


「わかっているよ~。ちょっと愚痴りたかっただけ。

後・・・」


「後?」


「今回も解決してくれてありがとう。」


「・・・あぁ。」


まさか、礼を言われるとは思わなかった。



そして・・・



「私はもうヒロインではありません。」

シルフィーが宣言した。


彼女から力が抜けるのを感じた。



これで彼女はヒロインではなくなった。

普通にこの世界で暮らし、普通に幸せになれる存在になった。



「ただなぁ・・・」

「お兄ちゃん?」


「ヒロインの力がなくなったって言葉で言われただけじゃ安心できないよなぁ。」

「お兄ちゃん?」


「やっぱり試してみないと。」

「お兄ちゃん?」


「おい。ランディーと握手してみろ。もちろん、ライアンに阻止させる。」

「お兄ちゃん!!」


「必要な事なんだ。我慢してくれ。」


プフフ。


「お兄ちゃん、笑った!

笑ったのわかった!!」



「必要な事なんだ。生贄になってくれ。」

「表現が露骨になった!?」



「諦めろ。」

「うぅぅ。お礼を言って大損だったよ~!!」



そしてランディー相手の実験が行われ、シルフィーは悲鳴をあげてその場に再び崩れ落ちることとなった。



「オニイチャン、ヒドイヨ・・・」


【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが


【完結】ざまあ、してみたかった


【完結】ざまあ、してみたかったな2


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