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ひきこもりのコウモリ

作者: まえとら

おひさまが顔を出し今日もいい天気になりそうだ。

洞窟の外では小鳥たちのさえずりが聞こえる。



暗い洞窟の中。コウモリが一匹。

羽をたたんで天井からじっとぶらさがっている。洞窟の天井から地下水の雫が滴り落ち、水滴の小さな水たまりにコウモリの姿が映っている。



みんなのいる洞窟から逃げ出した弱虫っていわれてる一匹。

こうもりぼっち。ぼっちこうもり。さみしくなんてない。ひとりがすきなだけ。でも。ときどき。ふとした瞬間。だれかとなりにいてくれたら。なんて思ったり泣きそうになったり。


この間、迷い込んできたコウモリは一緒に行こうと言ってくれたけれど拒否した。


ずっとこのままでいいのかな。この先どうしよう・・・



新たな水滴が洞窟の天井から、雫が流れ星のように落ち、音が洞窟に響く。小さな水たまりに波紋が広がり消えた。

水面に翼を広げたコウモリの姿が映り、コウモリが一匹、月夜の空に飛びたった。

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