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私の大嫌いなお姉ちゃん。

作者: お猫様の下僕







疲れた。疲れたの私。ねぇ、聞いてくれるかな。私の事。




私には大好きなお姉ちゃんが居るの。3つ上のだぁい好きなお姉ちゃん。小さい頃はよく公園に連れて行って遊んでくれた。よく私の物を盗ってしまうのが玉に瑕だったけど、大好きだった。





でもね、お姉ちゃんはだんだん可笑しくなってしまった。中学生になった辺りからどんどん言葉が汚くなって、中三の頃には罵詈雑言は当たり前だった。それでも、大好きだった。私のお菓子を盗られても、玩具を壊されても、それでも大好きだった。





.....お姉ちゃんが高校2年生の時、お姉ちゃんこう言ったの。「あの役立たずのババア、サッサと死ねばいいのに」って。

いつもいつも家事を頑張ってくれてるお母さんの事、その時私はいっぱい怒って、でも怒鳴るなんて出来なくて絞り出す様に




「どうしてそんな事が言えるの。」




って言ってお姉ちゃんを睨んだ。そしたらお姉ちゃんは、




「役立たずに役立たずって言って何が悪いの?お前は頭が悪いんだから私に指図しないで!!」




って私を怒鳴った。それでいっぱい喧嘩したの。初めてお姉ちゃんに本気で怒った。初めてお姉ちゃんを本気で嫌った。それがとてもとても辛くて、あぁ人を嫌う事は酷く疲れるって言うけど、本当だったんだって頭の何処かでボンヤリ考えてた。それが大好きなお姉ちゃんだった尚更に。




お姉ちゃんが怒ってるのを見たく無くて喧嘩は無理矢理終わらせた。人を貶したり、怒ったりしてるときのお姉ちゃんはとても醜いから。






喧嘩の後、お母さんを貶してた事何て無かった様に。お母さんと笑い合うお姉ちゃんを見て吐き気がしたのを覚えてる。お腹の底が気持ち悪くて、ぐるぐるして、どうしてか涙が止まらなかった。





それから私は、お姉ちゃんを嫌う様になって、お姉ちゃんも私を嫌う様になった。きっともう、元の仲には戻れない。

















だから私ね、お姉ちゃんの事が大嫌い(だいすき)だから、もう疲れた。

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