世界の誰も信用しない真実
ひと昔前の都市伝説、LOVO事件を作者が加筆しました。
______突然な話だと思うが、俺は自分の事をハンドルネームのLOVOと名乗ってる。
本名なんてネットの世界じゃ不要だし、親も友人もいない俺には関係ねぇがな。
いったい何の話かって? UFO体験談なのだが、興味がない人にはネタとしか思われない話だよ。
さて俺はいつも夜警の仕事から帰れば、昼過ぎに起きて夜勤開けに買ったコンビニ弁当を食う。そして出勤前までゲームをする毎日だ。風呂は気が向いたら入るし、ヒゲなんて剃ってもまた生えてくる。
「あぁ、めんどくせぇー」
俺は、こんな怠惰な人生を毎日続けているんだよ。
身長168㎝で体重70kg 不健康で見た目も最低な俺だ。親は飛行機の墜落事故で6年前に他界、きも男と呼ばれ彼女も出来ない36歳だ。悪いか?
そんな俺にだって楽しみの一つはある。
夜警で貯めた金でアメリカやヨーロッパへ行き、野外レイブに出かける事だよ。
あれはいい。知らない外人と言葉が通じなくてもソウルで語り合えるからな。
仲間意識というか、身振りでこれ食えよとか、飲めよで飯代も浮くし寝泊りは会場で済ますから、宿泊代なんていらないんだ。
いつとは言えないが、またオランダ辺りのレイブ会場に出かけたんだ。
レイブは大抵3日3晩続くが、終わればさすがの俺も帰らなきゃならん。
いっそヨーロッパで暮らすか俺。それは出来んな。ゲーム機やパソコンは俺の魂の潤滑剤だ。やはり日本に帰るしかない。
「はぁーめんどくせぇー」
野外レイブが終わってまだ薄暗い早朝。俺は空港を目指して森の中を歩いていた。
連日酒だけはたらふく飲めたが、固形物を殆ど食っていないので、腹が減って頭がくらくらしている。踊りまくり騒ぎまくって体力を消耗している事すら忘れていたんだ。
「いかん、まだ森を抜けれない。道に迷ったか?」
ふらふら歩き続け、余計に森の奥に進んでいることに気づかなかった。
「ダメだ、意識が遠くなっていく。ここで死んだら発見されるのは何日後だろう。36年の人生、何もいい事なんてなかったが、ここで死ぬのも悪くない......か」
「こんな所で死んだら、野犬に食われて白骨化するのは早いだろう。それじゃ身元が分からなくなっちまう。
最後まで惨めな人生をプレゼントしてくれた神野郎、あの世で会ったら閻魔大王だろうが何んだろうが、ぶん殴ってやるぜ! 糞神様よぉ! 」
意識が段々と薄れていった。
『どうせ死ぬなら、彼女を作って初チューに初一発を決めておきたかったぜ。童貞のまま死んでは悔いが残って、ここで地縛霊になるかもな俺』
本当に些細な願いかも知れないが、LOVO(俺)にとってそう願わずにはいられなかった。
幸せは平等にやって来るものではない事を、俺自身が一番よく知っているからだ。
この時、俺の視界に光る存在があった。それは頭上で銀色に輝いていた。
この一年後、俺は某掲示板にこの出来事を投稿したのだ。
<俺はUFOの中で宇宙人の手術の手伝いをしていた>
スレは「俺はUFOの中で宇宙人の手術の手伝いをしていた」だ。
当時少しばかりの反響があったが、今ではすっかり忘れ去られている。
所詮都市伝説としか思われてないからな。それでもいいさ。
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◇スレ「俺はUFOの中で宇宙人の手術の手伝いをしていた」◇
______とても珍しい話だと思うので、このスレッドで打ち明けるが、俺はUFOの中で宇宙人の手術の手伝いをしていた。
こんな話をいきなりして、信用してくれとは言わねぇよ。頭トチ狂ったウケ狙いの一発ネタと思ってくれて結構だ。
何かの啓蒙活動だってか? そんなもん、したこともないが…信じる信じないは完全に読む人に任せるよ。
信じる人を信じさせなくするのも、信じない人を信じさせるのも、俺には全く興味がないし、できない。どう思おうとあんたらのご自由だし、これは只の俺のひとつの体験だ。
なんでそんな馬鹿げたホラ話をアップするのかってか?
そうだろうな、俺も書くことで<あの出来事>に気持ちの整理をつけたいのかもしれない。
一人でも俺の話に耳を傾けてくれたらという、俺一人の胸の内にしまっておくには、少しばかり息苦しさを感じたからだ。
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<出会い>
______彼等との出会いは、こんな感じだ。
野外レイブ会場のあるオランダ当たりの森の中で、俺は空腹と疲労で虫の息だった。
彼らと出会った時、恐怖よりも俺は遭難していて体力がなかったので、これはお迎えの幻覚か、やはり俺は死ぬのだろうなと思った。
それが現実の事だと分かると、宇宙人でも誰でもいい、助けてくれてありがとうと思ったものだ。
<宇宙人>
助けられた宇宙人の外見についてだが、世間でグレイと言われるやつと大体同じだ。ただ、同じ地球人でも例えば 黒人と白人、赤ん坊と老人など、外見に実にさまざまな違いがあるのはグレイも同じだった。
宇宙人も基本はグレイ型だが背の高い低い、太っているのと痩せているの、肌の色も銀(灰色?)や銅、黒に近い灰色など様々だった。
聞いた所によると、性別はあったが分かりにくい。
喜怒哀楽もある。ただ出会った最初の頃は、表情はまったく分からなかったな。
宇宙人との会話は、テレパシー的なものと実際の発音での会話が混ぜこぜで、頭がこんがらがることが多かった。
しかし、不思議なのだが言葉は全然わからないのに、何故か相手の言っている内容がわかるのだ。相手もそうだったようだ。
特に翻訳機を付けている様子はなかったが、恐らくUFO内部そのものに何らかの仕掛けがあったのだと思う。
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<手伝い>
______助けられた俺の仕事は、地球人をアブダクションする手伝いだった。
アブダクションは、ロボットとか怪光線でやるわけじゃなかった。それはSFの中の話だ。
宇宙人が人間の手伝いを使う理由は...... おっとまた、後述する事にする。
(夜警中なので、何かあったらしい)
俺の搭乗してたUFOは、大雑把にはアリゾナ、オレゴンだのアメリカの片田舎ら辺を最初廻って、ごくたまにニューヨークとか都会に出た。
日本もわりと廻ったよ。ただ日本は人口密度が高くて、見つかるリスクが高いから彼らは嫌そうだったな。写真とかビデオ記録されると懲罰らしい。
ちなみにビデオだの写真だので記録されるとUFO側はわかるのよ、記録されたことが。これには俺も驚いたけど。
詳しい地名が分ればよかったが、UFOの中の地図は大雑把で、細かい地名とかは書いてない。つうか読めない。
大陸がボンボンって書いてある感じで、ただ火山とか海溝とかは割と詳しかった。
<バイト代>
______アブダクションの手伝いをしていると、驚くなかれバイト代が出た。どうやったのか知らないが、ちゃんと俺の口座に振り込んであった。もちろん日本の口座に日本円でだ。それは今でも大きな謎だ。
彼らは地球人の生活実態からバイト代を算出したらしく、独身の俺が1か月余裕で食えるだけのバイト代を振り込んでくれた。
多くはないが、夜警の仕事をしていない俺には助かった。
こんな事を書いたら、この時点で俺は糞な一発屋確定してるだろうな。どうせ書くならもっとマシな事を書けよってな。
心配するな。そんな事は分かっていて書いている。
食べ物は、宇宙人と同じものだ。ただ、宇宙人の食事というとチューブから出てくる液体を吸うとか、一粒で元気になるカプセルとかそういうのを想像するだろうが、そうではなかった。
ちゃんと恐らく彼等の母星? の手作り料理?みたいなものが出て、ちゃんと食前に挨拶もして地球人の俺も同じテーブルで食べた。
地球人の生活そのものだったとは、読んでいる諸兄には想像できないだろう。
箸かフォークが気になるか?
箸でもスプーンでも、フォークでもなかった。形はフォークに似ていたが、刺して口に運ぶ機能を考えれば地球人の発想と同じだ。
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さて、人間の手伝いを使う理由は、自分たちの勝手のわからない地球上で役に立つというのもあるし、手伝いたちから地球の様子を伺うこともあるが、実はアブダクションに積極的に人間を使うケースというのもあるらしい。
確かに宇宙人がUFOという乗り物に乗って人間を攫ったら目立つが、地球人ならばれにくい。ただし宇宙人にとってもこれはご法度だとよ。
俺の乗っていたUFOではそんなことはしなかった。
しかし、それより俺個人的に推測すると、人間に手伝わせる大きな理由だが、
彼らは事あるたびに、地球の「甘いもの」に対する執着をみせた。工学や宗教の話を義務的に訪ねていたかと思うと、合間に突然いき込んで甘い物の話をしてくるのだ。
確かに宇宙人との食事に甘い物はなかった。
砂糖のかかっていないコーンフレークとか、オートミールみたいな食事だった。
甘味というのは、彼らが初めて出会う感覚か味覚なのかもしれない。地球人が思う以上の、何か重大な発見だと思えた。
1年近く彼らとバイトを共にしていて、少し分かったことがある。
彼らの種族の残し方は培養だ。
一応男女の区別はあるが、肉体が退化しているから、いわゆる人工授精と培養だという。
彼らは、この事に深い懸念を持っているらしく、グレイ種族の精力復活と健全な家族計画のため、繁殖力抜群の地球人の生体を研究していると明かされた。そして家族という単位はあるという。
その為のアブダクションであり、甘い物に興味深々なのは、これが実は彼らの強力精力復活剤だと分かった。その時の俺は愕然としたね。
高度な科学技術力を持っていても、肉体の衰退を止めることが出来ず、甘い薬物でそれを補おうとするとは、薬物依存の人間と変わりはないと。
つまりだ、彼らはUFOを作って地球まで来れる科学技術力はあるが、その他は地球人と差がないと思ったもんだ。
いい例が食事の時、お前と同じ飯は食えんと、口喧嘩してたのには俺も呆れたからな。
最後にこれは俺からのアドバイスだ。
アブダクションされやすい地球人の特徴だ。
①何らかのアレルギー体質であること。
②極端に日光に過敏で、すぐ火傷をするような奴。
③妄想力が異常に高く、Hなことばかり考えている奴。
④基本的に孤独、ヒッキー、存在感のない奴
こういうのがアブダクションに適しているんだそうだ。それで俺もその条件に当て嵌まっていた訳だ。俺はアレルギー体質じゃないが例外か?
特にある時間だけ記憶が飛んでいる奴、それは俺たちがアブダクションして手術が終わっていると思えばいい。
手術というのは、現代で言うならマイクロチップだ。これは人間の思考をモニターするチップで、エロい事を考えているとモロバレという訳だ。これを人間の体に埋め込んで、また元の場所に戻す。
簡単に言えば、これが俺の仕事だ。
1年間で50人以上手術したよ。月平均4~5人ってとこだな。
グレイの狙いは、情報を集める事であり、彼らの繁殖力を取り戻すための研究に利用されているという。
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グレイと最後に別れる時、俺は日本で用意して来た角砂糖やら、チョコレートやら飴なんかを詰め込んだ小箱を彼らにプレゼントしてやった。
そうしたら、UFO内にいたグレイが全員飛び出して来て、俺は地球式のハグや握手をされて、えらく感動された。この時初めて涙を見たよ。あいつら泣けるんだ。
喜怒哀楽が乏しいグレイたちだが、この時ばかりは気持ちが良く分かった。
そんな彼らを見ていると、人間と何にも変わらないんだと思ったものだ。ただ、ちょっとばかり遠すぎるところに、住んでいるだけなんだとな。
俺は日本のオンボロアパートまで帰ってきた。それから彼らのアルバイトはしていないというか依頼はない。
なんだかんだで、俺はまた夜警のアルバイトに戻って、日々生活している訳だが、こんな事をネットに流して、彼らにバレたらどうなるんだろうと心配になる事がある。
今のところ俺は生きている。
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____※補足
UFO研究や、コスモアイル羽咋を作った、石川県羽咋市の元スーパー公務員、高野さんが、グレイはロボットだと言ってましたが、筆者は食事もするし生命体だと確信しています。証拠はありません。
なろうの海に漂流させておきます。




