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エレオン攻防戦

パンチラが世界の暗黒時代の原因とはギャグなのか本気なのかどっちだ?


取り敢えずシエルは熱病で屋敷に引きこもってると言う事にして、エレオンで食料集めに奔走していた。

多分そのうち紫電を制圧した神聖軍がエレオンに押し掛けるだろうから準備は整えておくのだが。

「エドワード軍のゴーレム部隊は強力で我々の武力では手も足も出ないんですよ」

「しかも最近開発した新型ゴーレムゴドリーは我々の弓では勝てません。如何すれば良いのか」

リサ姫自由同盟の将軍で元グラビアアイドルの将軍ミトラー元帥は取り合えず岩を用意していたのだ。

この岩でゴーレムを破壊し侵攻を防がないといけないのだが、一応シエルはスケルトンを召喚して手薄である防衛システムの改善に努めるが、貰った食料は転送魔法でリサ伯爵領に送り付ける。

「この戦いはミトラー将軍の戦いです。我々はお手伝いするだけです。私の行為は一応謀反ですから」

バレると困るのだが、エルザースはエドワードにチクる事はしないだろうと信じているのだ。

「一応ゴーレム作製の魔法ってあるんですよね。私も下級のゴーレムなら作製できますよ」

それで一応ゴーレムラムを作製してそのラムで敵陣に殴り込みカミヤとアルーペのゴーレム部隊を全滅させてしまったのだが、カミヤとアルーペは敗戦の責任を取らされる事を恐れて報告しなかった。

「流石は邪神教徒だ。パンチラの騎士に誘惑されて降伏したとはいえその強さに比類はないぞ」

「今度の最高司祭様は女性の方だからアンドリュー様もパンチラで降伏する事は無いだろう」

「第二次邪神教徒の乱の始まりだな。エレオンに部隊を集結させ紫電を奪回しようじゃないか」

だが邪神教徒の乱は宇宙戦争でありネオガーディア帝国も戦場になったので、不発弾とか戦闘機の残骸とか、宇宙空母の残骸とか結構落ちてる筈なんだが今度探させてみようと思うシエルである。

「暫くは負けるふりをしておいた方が良いと思いますよ。地球方面軍の神の使徒とエドワード2世の宇宙艦隊が転戦して来たら、まず勝ち目はありません。我々は弱小勢力で邪神教徒の信者も28名の古参兵を抜きにすれば150名しかいないんです。エルフの信者はハッキリ言っていらないですし」

「そうか。ミトラー元帥。我々は敗北させながら守備用のゴーレムを自力で開発出来るようにならないといけない。邪神教徒の乱の古戦場を探せ。エルフの国リサ姫自由同盟を守り抜くんだぁ」

そしてエレオンは沈黙して邪神教徒の遺産を探すエルフの軍隊がそこにいたのである。


「どうすればいいのだ。ゴーレムゴトリーはネオガーディア帝国の新型ゴーレムに粉砕された」

これがエドワードにばれたら俺達は降格の挙句辺境に追放されてしまうではないかと思う。

「たった1度の敗戦でめげるな。紫電は奪い取ったのだ。500億ディルスの賠償金を条件に講和を打診してはどうだ?神の使徒の本隊がやってくれば全滅だから講和するしかないだろう」

そう思い講和の使者を送って見たら、誘拐した全国民の解放を要求して交渉は決裂したのだ。

よって戦わなければならなくなったので5万の兵で30万人に膨れ上がったリサ姫自由同盟軍と戦ったが敵軍の士気は高く、神の使徒の本隊の介入を恐れて手加減されていたのに惨敗したのだ。

「こうなれば残存兵力3千でエレオンを奇襲するしかない。そして命乞いをするしかないだろう」

1月13日朝、カミヤとアルーペはエレオンに突撃して兵を全滅させ捕えられるのだ。


「どうするつもりなんですか?神の使徒は邪神教徒宇宙軍と戦ってガチで撃ち破ったんですよ」

いやどうしようもないけど介入してくる前に紫電を奪回して体勢を立て直そうと思ったのだ。

「紫電を奪回する。我々はパンチラの騎士の誘惑で降伏するような腑抜けではないぞ」

そして紫電と外電を奪回してエルザスの国境の街アンジェを襲撃して武器を奪ったのだ。

「困った。ミトラー元帥。略奪と暴行は禁止ですよ?悪いのはエドワードだけです」

「俺どちらかと言うとパンチラの騎士の方も恨んでいるんだよなぁ。エルザス帝国の建国に力を貸した伝説の水着職人だぜ。邪神教徒が勝利していれば今の暗黒の時代は訪れなかった」

アンジェの街で復讐の為税率7割を宣言したら帰って喜ばれたので統治は順調であるのだ。

「あのう。ネオガーディア帝国に入隊させてください。我々もエドワードと戦いたいのです」

エドワードの圧政に苦しんでいたアンジェの3千人の貧困層は、有り金で剣を買い軍に志願した。

近隣の街タオジュは守備兵3千と2機のゴトリーと共に降伏して王都ダリディスに向かって進軍を開始するのだが、ジークフリート砦に差し掛かり守備兵3万に降伏を勧告したのだ。

「我々を見くびるなぁ。ガルド将軍。ここでネオガーディア帝国を破りエレオンを崩壊させれば手柄は独り占めですよ。邪神教徒でも落とせなかったジークフリート砦をお前らなどに落とせるか」

そしてエドワードの軍隊800万人の精鋭がリサ姫自由同盟に襲い掛かり崩壊させたのだ。

「諸君。我々は宇宙を統一する戦いを開始する。このアンドロメダ星雲と銀河系を我がエルザス帝国の支配下におさめる為の戦いを始めるのだ。俺に従う者には税率無税の暮らしを約束しよう」

ネオガーディア帝国は本格的な戦を始めたエルザス帝国軍に敗れ去り全面降伏してエレオンを放棄。

領地は戦功ある将軍達に与えられたが、リサ姫には猛獣と獣の多いアサラの森が与えられる。

「ところでエルフ軍はリサ姫自由同盟と名乗っていたが、お前とは無関係なのだよな?あいつらが勝手に言ってるだけだな。お前は空気読める娘だと思うがハーフエルフに与えるエルフの領土はない」

「勿論です。エドワード様。シエルはどうなるのでしょうか?」

「あの娘は塔に幽閉だ。邪神教徒のいる場所などこの宇宙にはない。最後の1人まで根絶やしにする」

1月20日、ネオガーディア帝国を併合して国力を増大させたエルザス帝国は北のドラゴンの国を攻撃してこれを破りファーリ2世を追い落としダークドラゴンの国ドラゴン伯爵領を建国した。

「ファーリ2世と人間の愛人を見つけ出して処刑しろ。逆らう者には容赦するな」

そしてドガーベ国に喧嘩を売ったが、ドガーベは海軍に不足するエルザス帝国を圧倒したのだ。

空軍では街はあらかた焼き払われたが、ドガーベ軍の戦意は落ちない。

「良いか。属領の税率は10割だ。収入と食べ物は全て取り上げろ。1日粥1杯で働かせろ」

この命令は徹底されてネオガーディア領とドラゴン伯爵領は飢餓に陥る事になる。

宇宙でもエルザス帝国の植民惑星ケドンで大規模な反乱が起き鎮圧されたのだが邪神教徒の支配を懐かしむ声は多く、幽閉されたシエルの解放を求める秘密結社が誕生する事になった。

「シエル。あんたなんで早まって謀反起こしたのよ?勝てる訳ないじゃないの」

リサ伯爵領の塔に幽閉されたシエルは最近食べ物を求めてリサ伯爵領に定住する難民を見ている。

リサ市2万人、フォートレス村5千人、漁村1万人に膨れ上がったリサ伯爵領には飢餓が来る。

「あんたの神様がパンチラ娘に誘惑されたせいで世界は暗黒時代を迎えてるのよ?分かってる?」

「それ本人の前で言わないでくれるか?好きでパンチラ披露した訳じゃない。スカート系の衣装でアンドリューと戦っていたら下着が見えてしまっただけだ。しかもブルマだから正確には下着じゃない」

スカート系の衣装で戦うのにパンチラ対策しない娘など今時いないと思うんだがな。

「ああごめんね。でもどうするの?食料尽きて3日目だよ。私はちゃんと食べてるけどこの優遇処置に腹を立てて暴動が起きると思うよ?そしたら私は捕えられて凌辱されるか処刑されるんだよね」

アサラの森に狩猟隊を送り込むべきなのだろうが、あっという間に狩りつくしてしまうだろうな。

「アンドリュー様に頼る訳にも行かないし。魚は獲れないの?」と聞くリサだが漁師は首を振る。

「最近ドガーベ国との戦で海が封鎖されているんです。ですから食料が高値で」

お金も食料を買う為に流れ出してしまい食料を買う事が出来ないらしいが、餓死者が出ないのが不思議だと思うが、アサラの森で食料を探すしかリサ伯爵領の生きる道はないのだ。

「アサラの森で狩りをする。最初は兎とか猪だけだよ。猪狩ってれば全滅する事は無いと思うから」

「分かりました。兵士諸君。狩りの指揮はフォートレスがとる。最低限の狩りだけをするから」

そして森に入り猪を狩ってくるとリサ市の民衆は歓喜の声を上げて期待の眼差しを向けたのだ。

「勿論市民には供給する。1人肉のスープ1杯だぞ。飢え死にだけはしない筈だ」

「こんな状況の民衆から平気で税金取り立てるなんてエドワードは鬼か悪魔だ」などと言う奴も。

「生き残る事を考えろ。家畜は処分するなよ。草なら何とか集める事が出来るから」

家畜を食ってしまったら、二度と肉を食えなくなるがチーズとかはあるんだよなぁ。

「チーズを平等に分配して下さい。春になれば小麦と野菜が実ります。飢えから解放される」

「何でこの飢餓の時代にリサ姫だけ満足に食ってるんだよ。リサ姫だから仕方がないと思っていたんだがそろそろ我慢出来なくなってきたから、リサ姫の食事減らすか俺達の食事を増やす貸してくれ」

などと言うのでアルルから献上されたファーリ2世の絵と称する絵画を売って米に変えたのだ。

「アルル。お金持ってるんだったら貸してくれない?貴方と私の仲だよね?友人が困ってるんだよ」

まあ金は持ってるけど最近のエドワード1世の治世じゃ貸した金を回収できるか分からないなぁ。

「無理言わないでください。返済してもらえる当てがどこにあるんですか?」

て言うがリサは伯爵だから子爵を任命する権利を得ているのだ。

「子爵の地位をくださるならお金を貸しましょう。アサラの森の子爵に任命してもらえませんか」

ちょっと迷ったが背に腹は代えられないと思いアルルをアサラの森の子爵に任命したのだ。

そして2万ディルスのお金を借りたリサは小麦を買い込み、当座に食糧難を切り抜ける事になる。

食料危機の予定です。

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