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奴隷市の誓い

豪華な宿に泊まるのが意味が分からんと言われたので補足しておきました。

旧版の設定は完全無視の予定です。

思い出したら書きますけど・・・。

リサは伯爵領経営で3年年かかって貯め込んだ4万ディルス(1ディルス130円)を元手に奴隷を買う為と山賊を退治して手勢を増やす為に領民から選び出した護衛兵20名と共に砂糖を運び込んでいた。

一応王都ダリディスに行くのだから領地の産物は王都に持って行って売らないといけないのだ。

「疲れた。小中止よ。王都まで後3時間もあるの?取り合えず部下と商人に食事をとらせて」

などと言いながらのんびりとダリディスに向かう一行だが黒服に身を包んだ27名の男がいる。

指揮するのはエルザス第二王女シエルだが、黒服って邪神教徒みたいでイメージ悪いな。

「リサ姫。道中は私の配下が護衛します。サトウキビは燃料にもなるので軍事転用可能です」

それ故にわざわざ護衛が派遣されてきたらしいが、私は食料としてしか売りたくないのだが。

「シエル妹。私はハーフエルフなんだよ?私と仲良くすればエドワード様が怒るんじゃないの?」

「私の交友関係を父上にとやかく言われるつもりはありません。姉を守るのは妹の義務です」

シエルは取り合えず軍事輸送用の小型馬車に乗り換えるとリサに乗るように言ったのだ。

「アルルが待ちくたびれています。奴隷市の開催はリサ姫が来ないと出来ないんですよ」

それでリサは馬車に乗ると圧力をかけて開催を遅らせてる奴隷市を開催するべくダリディスに急いだ。

「部下よ。貴方達は一応騎士に任命してあるから、王都の宿代はタダだからね」

「それは有り難い。どうせ泊まるなら豪華な宿に泊まろうぜ」

「リサ姫の食料供給が悪いから、給料20ディルスじゃ食うのが精一杯だよ」

文句を言いながらも馬車の後を部下は馬と荷馬車で追いかけていく事にしたのだ。

病弱なリサさえ馬車で運んでくれるなら部下としてはのんびり旅する意味がないのである。

そして部下は王都で砂糖を引き渡して2万ディルスを得て、リサは奴隷市に急いだのだ。


「紅茶を一杯くれませんか?長旅で疲れた。アルルが奴隷を勧めるからわざわざ買い付けに来たのよ」

リサは不機嫌そうに鎖でつながれ主人に虐待される奴隷達を見ていたが胸糞悪い。

調教プレイは嫌いではないし好きな男に鎖でつながれ鞭うたれるならやってみたい気はするが。

だがプレイではなく生モノはタダの人間虐待だぞとリサは思うが辞めさせる権利はないのだ。

「商品傷物にして、あの奴隷誰が買うのよ?アルル。あの奴隷たち幾らよ?」

「1人20ディルスですな。リサ伯爵領の騎士の給料と同額ですが買いますかね?」

「無理に決まってるじゃない。あいつら全員助けるお金なんか私持っていないわよ」

リサ姫はストレスから紅茶を飲みまくっていたが、奴隷達の悲鳴で紅茶が激マズである。

「領地の荒野地帯に計画してる野菜の一大生産拠点化に労働用奴隷が欲しいとは思うんだけど」

私はドMだから調教されたら男の言いなりだと思うが、あいつらは多分反抗するだろうなぁ。

「シエル。貴女が邪神教徒の最高司祭なのは知ってるのよ。あいつら説得したら信者増えるんじゃ」

「ばれてたんですか。私が最高司祭になってから改心する様にアンドリュー様説得してるんですよ。もう少しで落としますから、改心を前提にリサ伯爵領での布教を許可して欲しいんですよね」

「まあ心を入れ替えるなら受け入れるよ。出なければ密告してエドワード様にゴマをするでしょ?」

「お金貸してくれない?邪神教徒は弾圧で全宇宙に信者28名しかいないのよ。寄付金が」

「無理よ。大体シエル伯爵領はリサ伯爵領の3倍は人口いるじゃん。何でお金足りないのよ?」

「布教で奉仕活動を匿名で行っているんですよ。邪神教徒の名を出すとドン引かれますからねぇ」

当たり前だと思ったが、邪神教徒って確かに宇宙を征服しようとはしたんだが、虐殺とか重税とかの話はエドワード1世の治世の方が余程酷いので邪神教徒を毛嫌いする者はエルザス帝国人だけだ。

「あのうお話のところ申し訳ありませんが奴隷市が始まります。私の出品する奴隷は地球から集めた志願奴隷なので技術者として産業の遅れてるリサ伯爵領では役に立つと思われますけど」

「えっと始めて良いですか?この労働用奴隷500人で1万ディルスです。落札者はいませんか?」

奴隷市の主任が商品を並べてオクにかけるが落札者は誰もいのだ。

まあそんなに使えない事もないと思うんだが、Hな方面の調教は11歳なので無理だが、奴隷として躾けられる部類の調教とかなら、これでもお姫様だしちょっと憧れるのだ。

「リサ姫そんな願望があったんですか?大人になるまでは絶対に無理ですよ」

「人の趣味にドン引かないで。1万ディルスで買うよ」可哀想に思い勢いで買ってしまった。

「えっと本日中から入荷しました、志願奴隷の真一です。元水着職人で旧スク作りの腕は国から勲章をもらった事もあるらしいです。3千ディルスから落札者いませんか?」

おい。

取り決めていた話と違うぞ。

アルルに騙されたと思ったが、約束したからには買わないといけないので「3千」と言う。

「5千」

「2万出すよ。流石にこれ以上は出せないでしょう」

真一には水着を作らせて、魔境の国で売りさばけばスク水で儲けられるかも知れない。

「2万5千」

「3万。値段釣りあげようとしてもこれ以上は出せないからね?」

砂糖を売って儲けた2万ディルスは領民に返却しないといけないので使えないのだ。

「3万ディルスで落札です~」

「アルル。私を騙した礼はいつか必ずするよ?」

落札した501人の奴隷を受け取ってからシエルに頼んで部下を付けてもらい伯爵領に送った。

因みにシエルの部下の黒装束の男たちは宇宙に残った邪神教徒の信者であるのだ。

「何故俺を買ったのだ?まあ雇って貰えたからには奴隷としてリサ姫のスク水を作らせてもらう」

「3万ディルスも支払ったのよ?アンタ普通の服は作れるの?」

「俺だって服飾職人だ。スク水しか作った事はないがお姫様のドレスを作れと言うなら・・・」

でもここで妥協出来るなら地球で普通に再就職すればよかったのである。

「泣きそうな顔をしないでよ。この国を前の邪神教徒との戦いで世界を救ったのが水着職人なの」

「光栄だな。心配するな。アンドリュー様の名に懸けてお姫様に忠誠を誓うぜ」

そしてシエルに拝謁するとカメラで写真を撮り服の上から採寸を始めたのだ。

「手始めにシエル姫の旧スクから作ってみるぜ。悪の女幹部は水着みたいな衣装着てるのが常識だ」

「真一。私の方がリサ姫より王位継承権高いのよ。私が皇帝になれば邪神教徒の国になる」

「ま興味ないけどね。取り合えず山賊と戦って武勲を立ててくれないかなぁ?帰りは山賊を退治して金品と人材を確保する為に領地の北にある山賊を討伐する予定なの。私の領地の北の荒れ地を開拓する為に人材が必要なのよ。嫌なら強要しないけど、給料欲しいなら私の命令は聞いてよね」

「お姫様は先に帰っていろ。山賊がどれだけ強いか知らんが、リサ姫の兵で討伐出来るなら俺達でも大丈夫だと思うぞ。改心した邪神教徒の初手柄にしてやる」

そして早速邪神教徒の兵とシエルの兵士70人が棍棒を集め、山賊討伐の準備を始めていた。

「一応リサ姫は姉ですから。姉を守るのは妹の義務です。明日にでも出発しましょう」

取り敢えず今夜はダリディスで一番の宿屋に泊まる事にして豪勢に飲み食いしたが、騎士階級はタダで宿屋に止めれる権利があるので、どうせタダなら豪華な宿に泊まるだろうと思われるのだ。

「リサ姫。うちはハーフエルフは泊めたくないんですがね。ネオガーディア帝国と戦してるんで」

などと本人の目の前で言うのだが、気にしていたらハーフエルフなどやってられないのだ。

「私はこれでも国王の娘だよ?お粥とウインナーにジャガイモも国王の娘に出せないの?」

「空気読んで出て行ってくれると有難いんですがね。大体国王の娘なら王宮に部屋用意出来る」

「お忍びだからねぇ。まあ私第7王女でハーフエルフだけど高級宿がお客選んで良いの?」

「食事は出します。泊まるところは別の宿にしてください」

酷いなぁと思うが、ぼろ宿に私が泊まっても迷惑するんじゃないかなぁ。

そう思うので身分隠して自由貴族のふりをして泊めてもらうように交渉したらぼろ宿がOKした。

「うちはハーフエルフを差別したりはしませんよ。リサ姫。看板書いてもらえますか?」

ばれてるのかと思ったが、望み通り看板にサインしてやったら大喜びでウインナーをサービスした。

エルザス歴11年1月2日、部下への手土産用にパンとジャガイモを徴発すると喜んで応じたのだ。

「諸君。豪勢な宿は楽しめた?お土産に食料を貰って来たから栄養を付けて欲しい」

リサ姫の部下20名と部下が勝手にリサ伯爵領に勧誘した100名の貧民がいたのである。

「すみません。こいつらどうしてもリサ伯爵領の住民になりたいと頼み込まれて断れずに」

奴隷買うのに全財産注ぎ込んだから、領民を増やされても備蓄食料に余裕もなくなるなぁ。

鹿や猪でも狩れば飢え死にだけはしないで済むかと思ったが、まあ来る者は拒めないしなぁ。

「分かったわ。面倒見るからしっかり働いて重税を納めて私の恩に報いなさい」

「流石リサ姫。仲間呼んでも良いですかね?狩りの許可さえいただければ森で働きますから」

「魚釣って漁師になろうぜ。兎に角働いて税金納められるようにならないといけないからなぁ」

そして移民を大々的に募集したら800名集まってしまったので、サッサとダリディスから逃げ出す事にしたが、このままではエドワードの戦争で職を失った流民が戦火のないリサ領に雪崩れ込む。

「諸君。キセル騎士隊長。貴方を流民頭に任命する。北の荒野で働かせなさい」

「諸君。功績次第では騎士に昇進させる。騎士階級は宿屋無料だから騎士になれば飢え死にしない」

「働きます。役不足さえ解消されれば俺ら死ぬほど働きます」

伯爵領への帰り道狩りをしても良いですか?出来るだけ食料を節約して迷惑はかけません。

リサ姫の下に集まった流民はリサ伯爵領で成り上がるべく当面は狩りで生計を立てようと考えた。

荒野の決闘の予定です。

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