表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影とロボ男  作者: 日南田 ウヲ
2/14

(2)


「あっちゃ、動きよるわ。こいつ」

 

黒い顔がゆっくりと伸ばした首や腕を元に戻す。

 とても不思議な光景としか言いようがない、この黒い存在は首や腕を自在に伸ばし、恐らく自分より体重の重いものを楽々と持ち上げた。

 それを前にしてロボットが頭部を360度回すと四本の手を地面へ伸ばしながら、ボールの上を滑るように動き始めた。

 ディスプレイの中で丸に十字を描いた画面が浮かびそれが黒い顔の方を向いた。


#ごきげんよう、そちらはどちら様ですか?


「は?」

 黒い顔が動く。

「どちら様だって?」

 黒い手が頭を撫でる。それから少し考えるような素振りを見せて、ロボットに言った。

「俺は『影』。そう、『影』さ」


#影ですか?了解しました。私はシマノエクスプレス社製の農業用ロボ、《ロボ()》です。影様、以後よろしくお願いします。


 くるくるとディスプレイが回転する。


#影様、ちなみにここはどこでしょうか?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ